『基礎編』『準備編』を読んで株式投資の重要性がある程度わかったら、早速行動に移していきましょう。確実で効率の良い株の買い方が、下記の順番になります。
- ステップ1
なにはともあれ、証券口座がないと始まりません。口座があれば株の購入はすぐにできますが、証券口座開設は取得に1〜3週間程度を要します。
口座を開設している間に、投資プランを決めたり、購入したい株のリサーチしておくと効率的です。
- ステップ2投資プラン選定 『基礎知識編』
投資における最重要項目です。
最初に投資プランを決めて、計画的な運用を守ることが成功のカギです。 - ステップ3購入銘柄を選定 『基礎知識編』
目的に応じた銘柄を決めます。
投資プラン初心者向けのおすすめ銘柄を紹介します。 - ステップ4
証券口座開設のお知らせが届いたら、スマホやパソコンからネットで購入できます。
- ステップ5
運用の手段と方法を解説します。
まずは、最低限知っておくべき基礎知識
投資の基礎知識
投資って怖いとか、儲かるってイメージがってやってみたいけど、まず何がどうなっているか分からないのは誰でも最初は同じ状態です。
間違えずに正しい方法で着実に積み上げていければ、大金持ちは難しくても誰にでも小金持ちになることは誰にでも可能です。
無知のまま儲ける欲に身を任せてしまうのは、投資詐欺に引っかかったり資産を形成するどころか、せっかくコツコツ貯めてきた貯金をなくすことになってしまうことは現実に良くあることです。
だからまず始めに投資をする上で、必要最低限の知識を事前に身につけておくべきです。
そうする事で、突然訪れる状況から自分の身を守る事ができますから。
この記事では、投資初心者が1から最短時間で学ぶことを目的として、株の基礎知識を一つの記事にまとめています。投資を始める上での必要不可欠な知識を網羅していますので、ぜひ最後まで読み込んで実践に繋げてみてください。
☑️投資の全体像
投資と呼ばれるものには、主に以下の資産クラスがあります。
- 債権
- 金
- 株式
- 投資信託
- 不動産
- REIT(不動産投資信託)
- FX(為替取引)
- 先物取引
- 自己投資
それぞれが違う特性を持っていて、お金持ちはそれぞれに分散投資することにより、資産のコントロールをしています。
一般的に、金や債権は値動きが少ない安定資産、株と債権は伝統資産と言われいわゆる「不労所得」になります。
不動産投資は、一見不労所得のようですが「事業」に属します。会社経営的な手間や知識が必要となりますが、参入障壁が高い分しっかり運営すれば良い投資方法と言えます。
自己投資は、スキル習得や学業、事業などに投資することで自身の社会的価値を向上させることを目的としています。才能や好きな事を仕事にする事で、発展可能性の高い投資先になります。
こちらの記事で、より詳しい内容について解説しています。
☑️株式投資の種類
株式投資には、大きく分けると以下の3種類の投資法があります。
株式への投資方法は大きく分けると2種類だけ
投資方法は大きく分けると以下の2つがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
- 【長期投資】コツコツ定額を定期的に長期視点で購入=ドルコスト平均法
- 【短期投資】短い時間で個別株を売買=個別株に一括投資
長期・短期投資それぞれの特徴
- 【安定型】(ローリスク・ローリターン)〜10%増‥(現物→取引現金で株を買う)
- 【攻め型】(ハイリスク・ハイリターン)1000%増等‥信用取引(レバレッジ)を利用し現金を元手に借りることで約3倍までの金額で購入することができます。
『攻めタイプ』短期でとりあえず経験だけしたい
初心者には特に、少額・短期(数日〜数週間)で取引を行うことは、株価の上下動(ボラティリティー)や企業分析に慣れるという意味でおすすめです。
仮に損失が出たとしても、数百円〜数千円という範囲であれば、勉強代としては許容範囲内だね。
『安定タイプ』長期目線でつみたて運用したい
下記のグラフからもわかる通り、株式投資というのは投資期間が長ければ長いほどリスク/リターンが安定してきます。
上の図からも、リターンとリスクの振れ幅は
- 1年投資では、▲24.8% 〜 +72.1%
- 10年投資では、▲3.5% 〜 +22.8%
ということがわかり、長期で分散投資することにより、値動きの幅(ブレ)が小さくなることが期待できます。
長期投資方法には2種類あります
- インデックス投資
- 高配当株投資
インデックス投資は、指数に連動したインデックス・ファンドに投資して、引退後はそれを少しずつ切り崩していく手法です。
高配当株投資は、配当金の高いETFや個別株に投資して、毎年もらえる配当金+ETFや個別株の取り崩しという2段構えで行う投資手法です。
インデックス投資は、単純に貯金のように定期的に貯蓄していくだけですが、高配当株投資はある程度のポートフォリオのメンテナンスが求められます。
初心者〜中級者向けコース 数万円〜数百万円
最初にオススメなのが、インデックスの投資信託である米国ETF(S&P500=アメリカの代表的な500銘柄に連動)やSPYD(S&P500のうち高配当のものを80銘柄集めたもの)へ、ドルコスト平均法でコツコツ投資する方法です。
またその他のETFの種類については下記のようなものがあります
優良米国ETFの例‥VTI(アメリカ全体に投資)
VEA(アメリカを除く先進国に投資)
VWO(新興国に投資)
自分でアセットアロケーション(投資比率の調整)を設定することが必要となります。
たった5本のETFで全世界の株式・債権・不動産資産に投資できるアセットロケーションの例
‥⑴VT(全世界株式)60%
⑵AGG(米国総合証券)15%
⑶IGOV(米国除く先進国債権)15%
⑷IYR(米国不動産)5%
⑸IFGL(米国除く先進国不動産)5%
これを構成し自動積立で購入することで、ラクすることができます。
初心者なら慣れるという意味で、楽天証券かSBI証券の積立NISAの枠内(購入限度額40万円/年)で、S&P500などを積立購入がベターです。
上級者 向けコース 数千万円〜数億円
高配当株投資 →(1億円投資で配当利回り4%運用=年収300万円税引後)
国内個別株オリジナルインデックス投資‥国内ETFには罠銘柄が含まれるため、自分で投資先企業を見極める必要があります。
長期投資は、投資を始めたら最初に決めた方針を、気持ちに左右されず20年30年という単位で計画的に実行する必要があります。(荒波に遭遇しても、航路を守って目的地は変えないようなイメージ)
そのため、買う前にどのような投資をしたいのか、あらかじめ自身の投資方針を決めておくことが大切です。
ただし、最低限の「生活防衛資金」は残し、自身のリスク許容度を把握した上で余剰資金で投資することで、運頼みの博打(ギャンブル)にならないようにする事が重要です。
- 個別株投資 = 企業の個別の株式を購入して、安い時に買って高い時に売り、その差額を儲けとした資産拡大を目的としています。
投資方法は「短期保有」と「中長期保有」の2つに大別されます。「短期」であればデイトレードに代表されるように1日の取引の中で分単位で売り買いを行います。
他にも、数日から1週間程度の間に個別銘柄の売買を繰り返すことをスイングトレード、新規公開株を狙って売買することをIPO株投資と言います。 - インデックス投資(投資信託) ‥ 長期における資産拡大を主目的にした投資手法で、株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指してインデックスファンドを購入することにより投資することを言います。株価指数には、よく耳にする日経平均やTOPIX、S&P500(米国)、ダウ平均のようなものがあります。
例えば、日経平均が6%上昇したら、自分の資産も同じく6%上昇するようなイメージです。インデックス投資では、通常6〜7%のリターンが見込めますが、ファンドを解約し現金化(取り崩し)して始めて莫大なキャッシュが計上されることになります。
インデックス投資のメリットは、株式投資に比べリスクが高度に分散されていて、配当金株投資に比べリターン比率が良いといった特徴がありますが、あくまで長期運用して始めて効果を発揮するため、日常生活のキャッシュフローは良くなりません。
また、取り崩しの段階で暴落が起きた場合、大きな損失と恐怖を味わうことをあらかじめ覚悟していなければなりません。
具体的な投資方法は、インデックスと同じ値動きをするよう設計された投資商品(投資信託・ETF)を購入することになります。これらの投資商品には「インデックス投信」および「ETF」があり、総称して「インデックス・ファンド」と呼ばれています。
このインデックス・ファンドには現在、世界に1万種類以上の商品が存在しており、株式と同様に証券口座から購入することができます。 - 配当金投資 ‥ 金のニワトリを飼うようなもので、日々のキャッシュフロー拡大(日々で使うお金の収入源)を目的とした投資手法のことです。株式を取得することによる配当金(通常税引後年3%程度を想定)を得ることで定期的な現金を得ることができます。
取り崩しを目的としない配当金投資での大きなメリットは、数値上の株の値動きが上がっても日々の生活がよくなっている実感がさっぱり湧かないインデックス投資と違い、高配当株は定期的な収入が生まれ、暴落リスクを恐れる必要がなくなるため、感情と付き合いやすいストレスフリーな投資手法と言えます。また、長生きリスクも問題となりませんし、取り崩しを目的としないため、「売り」と「買い」の作業のうち半分で済むのもメリットです。
また、配当金目的とはいっても株を手放した場合の、株価上昇による儲けの可能性(アップサイドポテンシャル)も併せ持っていることも、投資理由の一つとして挙げられます。
この投資手法で効果を得るには、大きな金額と厳選した減配リスクの少ない投資先を見つけることが重要となってきます。(例えば、年3%の配当金で年300万円の収入を得るには1億円の資金が必要です)
また、リスクがあるが高い配当金(年5〜7%)を狙った配当金投資を高配当株投資と言います。
いつ、始めたらいいの?
☑️始めるのは早いうちがベスト。気付いたときが一番若い時です!
投資をするなら早いうちがいい理由は、以下になります。
- 興味を持ったときに始めるのがベスト
- 少額からでも、早いうちに経験を始めるのがベスト(複利は人類最高の発明だ!byアインシュタイン)→大きな投資をする前に、感覚を養うことが大切
- 複利とは、儲けたお金を再投資することで雪だるま式に利益が膨らんでいくことをいいます
- 株を買うとしたら、誰しもが思うこと「安く買いたい」
- 相場を読むのは不可能と思った方がいい(読めるのは1%の天才プロのみ)
- 投資は暴落しててもしてなくても、いつやってもリスク
- 歴史的事実として、株は長期的な視点で投資すれば必ず儲かる
- 高値掴み(高い時に買ってすぐ〇〇ショックなどで安くなってしまう)でも、毎月コツコツと買っていけば、長期的に見れば平均単価になるため損失はない→これをドルコスト平均法といいます(つみたてNISAなどがこれ)
- いきなり高額(ドキドキして寝れなくなる、大きく人生が変わる)から始めない
- 暴落は実はチャンス!体験したほうがいい→レースゲームと公道を運転するような差のイメージ。
- 少額(無くなっても良い金額)であれば、波打ち側でぱちゃぱちゃ遊んでいる程度
何を買えばいいの?
投資プランを考えよう!
投資配分例は以下になります。
こちらの値を参考に、必要に応じてポートフォリオを自分なりに変えてみてください。
【初心者向けアセットアロケーション(全資産クラス配分)】 株式ETF30%:債権ETF20%:現金50%
【初心者向けポートフォリオ(株式の中で)】 米国株:50% 日本株:40% その他:10%
ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」によると
- 1946-2006年にかけてのトータルリターン/年
- 米国株 = 6.9%
- 米長期国債 = 1.6%
- 米短期国債 = 0.6%
ここからわかるのは「長期で持てば持つほど株の方がリターンが高い」ということです。
- 人生後半で資産を持っている人なら「債券を多めに」
- 長期投資を前提としているなら「株だけでも良い」
(目先の暴落を気にしなくて良いから) - 短期投資を前提としているなら「債券か預金」
(債券はボラティリティが低いが、直近すぐに現金が必要な場合は投資する手前のメリットがないため)
最初は全資産を投じないで、投資経験を蓄積しながら投資額を増やすことをおすすめします。
まずは、全体的な資産形成のイメージを掴みましょう。
下図が投資による資産形成のイメージになります。はじめは、下図のように現金貯金を残しながらも余剰資金でインデックス投資(投資信託orETF)から始めることをおすすめします。
下図が投資先を決めるためのワークフローです。図の上側の方が低リスク、下に行くほど高リスクで上級者向けの投資プランになります。
まずは、投資手法を決め投資内容、投資商品、購入方法、買付口座の選定の順で進めていきます。
次の項から、その具体的理由をワークフローに沿ってそれぞれ解説していきます。
分散投資は手堅い伝統的な初心者におすすめな投資手法
☑️ドルコスト平均法(分散投資)のメリット・デメリット
長期投資のドルコスト平均法による分散投資のメリット・デメリットは以下になります。
長期目線で運用することにより、ドルコスト平均法のメリットを最大限享受することができる。
ドルコスト平均法とは?‥リスクを最小限に抑えた分散投資手法で、積立投資の王道です。株などを買うときに、定期的に一定金額分を買っていくことにより、おのずと高値のときは少ししか買わず、安値のときに多く買うことができます。
このことにより下記のメリットを受けることができます。
- 投資初期にまとまった資金を用意しなくても投資が始められる
- 元本割れのリスクがほとんどない
- そのため、日々の価格変動に一喜一憂しないで投資を続けられる
- 価格上昇、下降、どちらの局面でもスタートできる
- 購入単価を平準化できるので、高値づかみを回避できる
- 短期で売買してしまうと、元本割れのリスクがある
- 逆に、低い株価で価格が上昇し続けた場合は一括投資のほうが有利
- 最終的な価格によってはマイナスになることもある
☑️個別株より投資信託が初心者におすすめな理由
投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資産としてまとめ、運用の専門家が株式や債権などに投資する商品のことです。
そのため、投資信託=分散がきくというメリットがあります。
わかりやすく言うと、下記のようなイメージです
○ 個別株=果物を買うときに一つ一つの果物を自分で選ぶ
○ 投資信託=フルーツバスケット(盛り合わせ)ごと買う
1つ1つの株を自分で選んで、継続的に利益を出していくことはプロの投資家でも難しいことです。初心者には、プロに選んでもらった方が圧倒的にラクで時間単価に見あいます。
☑️ETFとインデックスファンドとアクティブファンドの違い
投資信託の運用には大きく分けて、インデックス運用とアクティブ運用があります。ETFは、現状インデックス運用型が多く上場していますが、今後アクティブ運用も含む多様なタイプのETFが充実していくことが期待されます。
○ インデックスファンド=指数(インデックス)など、あらかじめ定めた目標(対象指標)に連動する運用成果を目指す
○ ETF=インデックスファンドの中の一つ。インデックスファンドは、1日1回の取引しかできないが、ETFは株式のようにリアルタイムに売買を行うことができます。
○ アクティブファンド=対象指標を上回る運用成果を目指す。対象指標を定めない場合もあります。
→インデックス投資についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
☑️ETFのメリット・デメリット
ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といい、「20世紀最大の発明の1つ」と言われています。
ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウ等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、証券会社に口座を開けば、株式同様手軽に売買できます。
一般的にETFが連動を目指す指数は複数の銘柄で構成されているため、ETFの投資対象も複数の銘柄になります。よってETFは、投資信託同様、1銘柄に投資するだけで分散投資が可能となります。
また、ETFは取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引することができます。
ETFのメリット
- 市場でいつでも売買できる
- 少額で分散投資ができる
- 値動きがわかりやすい
- 費用(手数料)が安い
- 選択肢が豊富
- 個別株投資と違い、高配当ETFであれば安定した配当所得を得られる
ETFのデメリット
- 価格のかい離がある
- 自動積立投資ができないことがある
- 分配金が自動的に再投資されない
☑️米国ETF(S&P500)が初心者向けな理由
この記事では、まず初めて投資する時の初心者向けのおすすめ投資先として、S&P500に連動した「米国ETF(投資信託)」で説明しています。シンプルにS&P500に連動した米国ETFをおすすめしています。
なんで、国内じゃなくて米国推しなの??
その理由は1985年以降の株価推移チャートを見れば明らかです。
日本は、未だにバブル期の水準に達していないのにアメリカは常に右肩上がり。アメリカの企業を見ても『GAFA(Google/Apple/Facebook/Amazon)』などアメリカを牽引する企業があったり50年60年と連続増配を続ける企業がある一方で、日本の企業は先行き見通しが良さそうな企業がなかなかありません。
下記に米国ETF(S&P500)が初心者向けな理由についてまとめましたが、たくさんあります。一つ一つが重要なファクターですので、ご覧ください。
- 長期目線で運用するのであれば、米国株は高い確率で保有株価が上昇する(日本株は横ばい、新興国株はリスクが高い)
- 配当金の恩恵も受けられ利回りが良い
- 債権や金ほどの安定ではないにしろ、株式投資の中ではリスクを最低限に抑えられる。低金利の銀行にお金を預けておくよりは、よっぽどいい。
- S&P500とは「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される株価指数(インデックス)で、簡単にいうと右肩上がりのアメリカ経済全体を買うイメージになります。
- 紹介している米国ETFは全て世界の資産運用額会社TOP3(①バンガード ②ブラックロック社 ③ステートストリート社)が運用している超優良ブランドであること
- 国内ETFとは違い、罠銘柄の含有率がほとんどないため安心して投資することができる
- 日経平均のなべ底(横ばい)の株価指数とは違い、米国の株価指数は右肩上がりで、過去から現在においてどの時点で買っていても必ずプラスになっている(香港風邪、ITバブル崩壊、リーマンショック含む)
- 株価の利益に加えて高配当(年4回の配当金)が狙える。この高い配当金を狙った投資を高配当株投資といいます。
- 配当金投資は、先の見えない個別株投資くらべて配当金が予測しやすいため、キャッシュフローの計算がしやすい。
- 個別株投資は才能のある一部の上級投資家でないと、安定した利回りで運用することはできない。
→日本株ETFをおすすめしない理由
☑️「リスク許容度」を見極めと、投資額のおすすめ投資配分
リスク許容度とは、投資でどれだけマイナスになっても耐えられるかと言う考え方のことで、レベルの高い投資家は必ずしていることです。
初めは、投資金を失っても人生が変わらない程度の心にゆとりがある程度がおすすめです。
下記がリスク許容度の判断材料です。一般的には妻子持ちより独身、フリーランスよりサラリーマン方がリスク許容度が高い(ハイリスクに耐えられる)といえます。
- 年齢(若ければ若いほどリスク許容度が高い)
- 家族構成(子供がいない方がリスク許容度が高い)
- 職業・収入水準(安定職で収入が高いほどリスク許容度が高い)
- 保有資産額(資産が多いほどリスク許容度が高い)
- 投資経験(経験が長いほどリスク許容度が高い)
- 本人の性格
リスク許容度を無視した投資のメリットは何も無く、デメリットは今持っているお金を大きく失うわけでなく、将来得られるかもしれない利益も失うことになります。つまり、今と未来の両方を失うことになります。
一時的に大きなリターンがあっても、裏を返すと大きなマイナスになると言うことです。世の中には、通称塩漬け投資法(気絶投資法)と呼ばれる投資をして身を投げ売りするような投資家がいて、成功者も失敗者もいます。
脅すわけではありませんが、3・11のときに「必ず安全」と言われていた電力会社に投資していた人の末路を忘れてはいけません。
必ずリスク許容度の範囲内で投資をしてください!
☑️株の値動きとは
簡単なチャートの見方を知っておきましょう。世の中のサイトには、細かいチャート解説がいろいろありますが、必ずしもそれらを全て覚える必要はありません。
しかし、株の変動と世の中の動き(空気感)は連動することが多いため、そちらを先に知っておきましょう。下記はその動きを表すキーワード例です。
●インフレ ‥ 物価に対して、貨幣の価値が下がっていく状態
●デフレ ‥ 物価に対して、貨幣の価値が上がっていく状態
物価=世の中のモノやサービスの価格
急激なインフレ. インフレが急激に進むと、モノが売れなくなります。 モノの値段が大きく上がっても、給与が同じように上がることはないので、買う人の生活が苦しくなるからです。
●スタグフレーション ‥ 経済. 不況にもかかわらず、モノ不足により物価が全体的に継続して上昇(インフレ)する最悪の状態
収入が減るうえ貨幣や預貯金の実質価値まで低下するため生活が苦しくなります。
●〇〇ショックに伴う株価暴落
暴落 ‥ 通常20%以上の急激な株価下落を指します。非常に稀ですが、80%〜90%近くの下落をすることもあります。
☑️会社の規模イメージをつかもう
時価総額1兆円以上(超安定大企業)〜1000億円(安定大企業)〜100億(成長中小企業)〜数百(超成長?ベンチャー企業)
☑️節税は大切です
注意点:配当金の2重課税問題!確定申告すれば控除可能です。
日本から米国株の配当金を受け取るときには、下記のように2重で課税されてしまいます。
△10%(米国の源泉徴収)においては、確定申告でその一部を取り戻すことができます。
e-Taxを使えば、ネットで簡単に控除金額を確認でき、確定申告を行うことができます。→外国税額控除(課税所得額と税率分を取り戻す)
逆に、非課税になる場合は下記の2点が挙げられます。
☑️米国株取引には、為替リスクがあることを把握しておきましょう
為替リスクとは購入時に円安、売却時に円高だと損の可能性が大きくなることです。
もし、売却時に円高であればドルのまま保有し、円安になったら日本円に切り替えるようにすると、為替に対するリスクヘッジができます。
これを、容易にするツールとしては、為替手数料最安かつ資金移動が容易な『住信SBIネット銀行と住信SBI証券の組み合わせ』がオススメです。
購入銘柄を選定する方法
ここが、投資行程の中で1番時間がかかりかつ悩む部分です。
悩んだらS&P500などの指数に連動したETFに投資しておけば、間違いありません。
オススメ米国ETFは、こちらの記事に解説しています。
それぞれの特徴を把握して、自分の好みに合った商品を選んでください♪
個別株投資で儲かりそうな株の見つけ方
欲しい人が多い(人気である)ほど株価が上がるため、どの株をみんなが欲しくなるかを予測することが儲けるための唯一の方法です。(逆に、業績が良くても無名なら株価は上がりません)
この機会に、日頃から世の中の動向や、企業に興味を持ってアンテナを張ることが習慣化するとベストです。
注意点としては、どの株が上がるか答えを安直に求めてしまうと、投資詐欺に引っかかるリスクがあるので注意しましょう。
☑️中長期のチャートを見る
- 1年から5年前くらいの株価を見て、上昇している株を探す(会社の名前+株価をgoogle検索すればすぐ確認できます)
- 成長しそうな業界で探す
☑️目をつけた企業
- 気になる企業があったら、何をしていてどんなサービスを提供しているか調べて知っておくと参考になります。
☑️財務諸表を見てみよう
- トヨタ自動車の財務諸表の例
- 株価 6764円
- 1株あたりの利益 808円
- 1株あたりの資産 6800円
- 1株あたりの配当 220円
- 配当利回り=配当/株価=3.25%
- PER=株価/1株あたりの利益=8.73倍(目安は10倍切っているとまあいいかな) →数値小さいと収益性が高い
- PBR=株価/1株あたりの資産=0.99倍(目安は1切っていると割安かな) →数値小さいと資産が豊富
※PER、PBRは業界によって水準が違うので、業界別に比べる
ソフトウェアやIT、中小企業、ベンチャーなどはあまり参考にできない
長期投資でNGな行為。おさらい
長期投資においてメリットを台無しにしてしまうNGな行為を、おさらいしておきましょう。
- 学習しない、したくない初心者
- 定期的なポートフォリオのメンテナンスをしない
- 短期トレードに比べて低い利回り4〜7%は割りに合わないと、すぐ売ってしまう
☑️買う前に損切り(ロスカット・ライン)を設定しておきましょう
損切りとは、株の暴落に飲み込まれた時に、損失拡大を防ぐために底値になる前に株を売って手放すことをいいます。通常、長期投資はガチホールドすることによりメリットを発揮するため、短期トレードに使用します。
高値掴みしてしまった株の株価の下がったまだ損失確定していない売る前の状態を含み損といいますが、ある段階でこのまま保有するべきか、手放して現金化するべきか悩むと思います。
その株の株価が回復するのが、1ヶ月かかるのか5年かかるのか正確には誰にもわかりません。
この損切りをする価格をロスカット・ラインといいます。
損切りの具体的な方法は、自分が許容できる価格を設定して逆指値をして売り注文をします。
そのため、自身がいくらまでの損失を許容できるかを考えておく必要があります。
投資はあくまで自己責任です。このサイトの情報を理解して自身でしっかりとした判断ができるようになるまでのきっかけにしてください。
※このブログでいう投資とはあくまで計画的な資産形成のことで、ギャンブルではないという事をしっかり見極めた上で始めましょう。