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政府が投資を推奨する理由!一般NISAとつみたてNISAとiDeco(イデコ)は結局どれがいいの?(令和2年度法改正)

【背景】政府が株投資を国民に斡旋するのはなぜ?

老後2000万円不足問題がいっとき騒がれて久しいですが、危機感をもってその真意をきちんと理解しマネーリテラシーを身につけておくことは、老後だけでなく日常生活の自己防衛にも役立ちます。

政府を100%信用して生きていくのは、もはやリスクでしかありません。
その背景として、下記のような事実ベースの理由がありますので、まずは押さえておきましょう。

  • 老後の不足資金は2000万円ではまだ足らない

  • 年金問題に対して、日本政府は2001年にGPIFという投資機関を作り、年金を増やそうとしている。その運用額は約170兆円にも昇り約38兆円の利益を出したが、2018年に14兆円、2020年に17〜20兆円の損失を出すなどその運営は上手くいっているとは言えない

  • これまで上記の運用資金を取り崩さず国民からの徴収で年金をやりくりしてきたが、日本ではこれから急激な少子・高齢化が訪れるため、取り崩しが始まらざるを得ない

  • 終身雇用制度が崩壊し始めており、過去と現代のサラリーマンとでは置かれている状況が違う。これまで当たり前だった退職金も危うい

  • 政府はこれらの事実に国民に気づいてもらい、政府頼みでない経済的自己解決を危機感を持って、なるべく多くの国民が始めることを訴えかけている

このような背景があり、政府は税金を投じて投資を斡旋しているのです。

一般NISAやつみたてNISAのような通常の株取引で「20%」かかる税金を「非課税」にする制度を利用することにより、節税になりさらに投資への理解・経験を深められます。

実際に自分で投資をしてみるというのは、少額からでも投資経験ができるという十分なメリットがあります。
見聞きしているのと、やってみるのでは雲泥の差がありますから。
例えるならば、ドライビングゲームと実際の公道での運転ほどの違いのようなものです。

一般NISA、つみたてNISA、iDecoの違いと特徴

共通した制度の制約として下記のようなものがあります。

  • 基本的に非課税で投資ができ、投資初心者のための制度である。
  • 一般NISAとつみたてNISAの併用はできない
  • 基本的にiDeCoと一般NISA or つみたてNISAは併用できる。
  • iDeCoとつみたてNISAでは、税制上はiDeCoの方がつみたてNISAより有利。
  • iDeCoとつみたてNISAでは同じタイプの金融商品も買えるが、買えないものもある(後者は株式主体の投資信託)
  • 他の口座で生じた損を合算して減税させる「損益通算」ができない

下記がそれぞれの口座の違いです。

一般NISA

運用期間:5年(最長10年)
運用商品:株式、投資信託、REIT、ETFなど
投資限度額:年間120万円、最大600万円
換金タイミング:いつでも可能
節税効果:売買益・配当金・分配金などの投資で得た利益にかかる税金20.315%が非課税になる。

一般NISA口座の最大メリットを最大享受したいのであれば、高配当株ではなく成長企業株への投資をおすすめします。理由は以下

  • リスクをとって高配当5%でも年間6万円(投資額120万円)
  • 個別成長株で120万円→150万円(+30万円)にする方がメリットが大きいため
  • NISA口座では、損益通算できないため株価が下がってしまった時のダメージはモロに受けます。
  • そのため、企業分析をした上で右肩上がりの確実性の高い銘柄を選択する必要があります。

つみたてNISA

運用期間:20年
運用商品:一部の株式、一部の投資信託(ほとんどがインデックス系)、REIT、ETFなど
投資限度額:年間120万円、最大600万円
換金タイミング:いつでも可能
節税効果:運用で得た利益にかかる税金20.315%が 非課税になる。

つみたてNISAのメリットは、何も考えずにただ長期的に積み立てて行くことで、株価の乱高下に気持ちを乱されないで投資することができます。

右肩上がりの市場への投資が可能な、S&P500などのインデックス投資(特に米国)をおすすめします。

iDeco

運用期間:加入から60歳まで(10年延長可能)
運用商品:定期預金・保険・投資信託
投資限度額:年額6〜81.6万円(公的年金の加入状況によって異なる)
換金タイミング:60歳までは原則換金不可
節税効果:①掛け金を全額控除にできる(所得税、住民税)
②運用で得た利益が非課税
③年金を受け取るときに一括受取は退職所得控除、分割受取は公的年金等の控除の対象になる。

節税の代わりに払う代償(60才まで換金不可)が大きいため、おすすめしません。(将来的な機会損失の可能性が高いため)

一般NISAやつみたてNISAの投資商品は、金融庁が厳格な基準を元に厳選した商品なので安心して投資できます。このことは、初心者におすすめする理由の一つになります。

【シュミレーション例】初心者向けつみたてNISAで積み立てるとどれくらいお得なの? 

☑️20年間で140万円も節税できます!

通常、株の運用で増えた分に対して20%の税金が課せられます。しかし、積立NISA口座内で年額40万円以内の購入金額であれば、増えた分に税金がかかりません

例えば以下の場合どれくらいお金が増えるか→[楽天積立シュミレーション]で計算してみました。

年額40万円(月々33000円)× 20年間 × 年利6% =1524万円(積立額792万円)

20年後には約700万円増えています。ここに20%の税金がかかると、140万円も税金でもって行かれ手元に残るお金が560万円になってしまうわけです。

また、ポイント還元も利用することで、よりお得なつみたて投資をすることができます。ポイント還元できる証券口座のうち実際に有用なのは楽天証券とSBI証券のみです。下記がそれぞれのポイント還元の詳細になります。

☑️各証券会社のポイント制度比較

各証券会社のポイント制度一覧

ポイント有効期限
  • 楽天証券(楽天ポイント)ポイント付与条件を満たせば実質有効期限無限
  • SBI証券(Tポイント) ポイント付与条件を満たせば実質有効期限無限

ポイント還元率一覧

まとめ】

ポイント還元制度比較
  • 楽天証券 「購入時&保有時」にポイント還元がある
  • SBI証券 「保有時」にポイント還元がある
ポイント還元額シュミレーション
  • 楽天証券(楽天ポイント) 保有4万ポイント+購入8万ポイント 
  • SBI証券(Tポイント)  保有4万ポイント

    ※いずれもつみたてNISAで20年間積み立てた場合

つみたてNISAの最大の弱点とその注意点

つみたてNISAを行う上で、持っている株を途中で手放してしまうことだけはやめましょう。長期的&分散投資で機械的に積み立てることで効果を発揮するため、短期的なトレードには向きません。

逆に言うと、あまりよくわからなくて面倒な場合でも真面目に定期・定額で積み立てていけば良いと言うことです。
つみたて投資は、基本的にドルコスト平均法に基づき10年や20年後の将来的に世界経済が上向いているということを前提に毎月コツコツ投資するものです。


下記のチャートでリーマンショック後に、もしつみたて始めたらという場合の注意ポイントを説明します。

世界恐慌(株価の暴落)は、景気循環のサイクル(10年とか)でいつか必ずやってきます。毎月コツコツ投資して20年後いざつみたてを崩そうとした時に、暴落する可能性はなくは無いと言えます。
こういったことに一喜一憂しないように、経済が右肩上がりの市場(商品)に投資することが重要となります。また、暴落時の相場は不況感が漂い投資をする気が起きませんが、逆にいうと長期的観点からは絶好の仕込み時期と言えます。

つみたてNISAの注意点まとめ
  • 含み損で怖くなって途中でやめると損になるだけ
  • 5年間は含み損(株価は下がっているがまだ利益確定していない状態)、資産が半分になるのは想定の範囲内
  • これだけはしっかり守って、毎月コツコツ積み立てることが大切!

この記事でおすすめしている、NISAやつみたてNISAの具体的な購入方法については下記を参考にしてください。

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