【SNOW】スノーフレーク(Snowflake Inc.)3桁成長の史上最高額の大型IPO銘柄は買うべきか?

米国個別株【グロース】
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Snowflake社サマリー
  • データウェアハウスのクラウドサービス
  • 3桁成長率を継続!(2018年:174% 2019年:133%
  • 歴史上最高額のソフトウェア企業の大型IPO銘柄
  • CEOは、前職で売上を14倍にした実績のある人
  • 高すぎるバリエーション

Snowflake社について

企業概要

会社名:Snowflake computing
設立:2012年
CEO:Frank Slootman(元ServiceNow CEO)
従業員数:2,037人

Snowflakeは、企業向けのデータウェアハウス・アズ・ア・サービス (DWaaS)を提供しています。

データウェアハウスとは、業務で発生した各種情報を時系列に保管したデータベースのことです。

DX(デジタルトランスフォーメーション)が注目される中で、データウェアハウスに保管したデータを活用して、ビジネスアナリストやデータサイエンティスト、あるいは意思決定者が、Snowflakeの分析アプリケーションを通してそのデータにアクセスし、様々な分析と意思決定を行うといった利用が一般的です。

サービス・商品 with 顧客(マーケット)

引用:https://www.snowflake.com/

Snowflakeはクラウドサービスで、ビッグデータの保管や分析サービス、セキュリティを提供しています。構造化データだけでなくて「半構造化データ」にも対応しています。

主な特徴は、

  • 圧縮率2〜3倍の低コストで無制限のクラウドストレージ
  • セキュリティ万全、保存中・移動中のデータも自動で暗号化
  • 高速かつ容易なSQL(シークェル)分析、半構造化データにも対応
  • データウェアハウスの管理と保守を自動化

SQLとは、データベース言語の中で最も普及している言語の一つです。データベース言語としてISO(国際標準化機構)で規格化されています。SQLが使えるデータベースには、Oracle社のOracle Database、Microsoft社のMicrosoft SQL ServerやAccess、オープンソースのMySQLやPostgreSQLなどがあり、それぞれ異なるデータベース・エンジンを搭載していますが、どれもSQLで操作可能です。

顧客

Snowflakeには、3,000社を超える顧客がいます。その中には。「Fourtune10」の中の7社、「Fourtune500」の中の146社が含まれています。

投資家

名だたる機関投資家が、Snowflakeに投資しています。

  • Berkshire Hathaway($250M)ーCEOはウォーレン・バフェット
  • Salesforce($250M)-CEOはマーク・ベニオフ

ビジネスモデル

「As A Service」ですので、クラウド型でサブスクリプションモデルのビジネスモデルとなっています。

ライバル・競合他社

DropboxやBoxのようなファイルストレージサービスと似ているようで、実は全然違うサービスで、Snowflakeの競合とデータウェアハウスのシェアは以下のようになっています。

Snowflakeのマーケットシェアは、現時点で9.86%の3位となっています。

引用:https://www.datanyze.com/

ガートナーのデータマネジメントのマジッククアドラントを見ると、SnowflakeはAWSやMicrosoftらとともに、リーダーに属しています。

Snowflake社の強み

競合で有名なサービスにAmazonのRedshiftがあります。Snowflakeも似ていますが、いくつかの明確な違いがあります。

1.「コンピュートとストレージを分離しているため高パフォーマンス」
Snowflakeはコンピュートとストレージを分離しています。最大ワークフローに合わせて、利用者が環境のサイズを調整する必要はなく、データに必要なものを設定し、コンピュート(分析、可視化など)に必要な機能を追加するだけです。
また、各コンピュート環境が独立しているため、パフォーマンスが低下しません。

2.「クラウドプロバイダに依存しない
プラットフォームは現在、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azure (Azure)、Google Cloud Platform (GCP)が提供するパブリッククラウド上でサービスを提供しています。
また、Snowflakeでは、ほぼ再構成をせずにクラウドプロバイダ間でデータを移動することができます。

3.「拡張性も制限なし」
Snowflakeは優れたスケーラビリティを持っています。コンピュートとストレージが分離されているため、コンピュートサービスが瞬時にスケールアップできること。さらに、中央のリポジトリとローカルストレージを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャのため、ローカル処理と中央処理を効率良く動作させることが可能です。

4.JSONデータを効率良く処理可能
JSON (JavaScript Object Notation)といわれるデータ形式は、多くのエンジニアが好んで使用する構造化データのフォーマットです。この構造化データは非常に柔軟性があります。

5.「SaaSなのでメンテナンスフリー」
Snowflakeには、Redshiftより多くの自動化機能があります。例えば、圧縮はSnowflakeでは自動で行われますが、Redshiftでは設定して制御する必要があります。

6.「費用は使った分だけ」


Snowflakeでは、さまざまなエディションのクラウドデータウェアハウスサービスをご用意あり、長期契約せずに従量制課金体系で利用される場合は、Snowflakeに素早く簡単にアクセスできるSnowflake On Demand™をご利用することができます。

7.「レジェンドCEO」

Snowflake社は技術力やビジネスモデルだけでなく、血筋が良いのも強みです。

引用:diginomica.com

Snowflake社のCEOは、前【NOW】SERVICENOW社のCEO(2011〜2017年)で、売上を14倍(1億ドル→14億ドル)にした実績のある、Frank Slootman氏です。

Frank Slootman氏は、シリコンバレーのレジェンドの一人として認知されています。

グロース(成長)株か?バリュー(割安)銘柄か?

Snowflake社業績サマリー
  • 3桁成長率を継続!(2018年:174% 2019年:133%)
  • 直近四半期の成長率は121%!
  • NRR(売り上げ維持率は158%!
  • 顧客数は2倍以上の3,177人に急増!
  • 2019年度の収益 $96.7Mに対し、2020年度の収益は264.7Mと174%の成長率!

2020年度は174%の成長率のSnowflakeですが、成長中のため先行投資により昨年度より赤字が膨らんでいます。

NRRとは、売り上げ維持率のことを指します。サブスクリプション型のビジネスモデルを採用する企業が用いる指標で、対象月の売上から数値を算出することで、来年の同時期にはどの程度の売上規模になっているのかを把握できるものです。NRRを求めるための計算式は、以下のような形になります。

NRR=当月の合計MRR+ アップグレード MRR + 新規契約 MRR – ダウングレード MRR – 解約 MRR / 当月の合計MRR

この株は未来の「GAFAM」のようなテンバガー株になりうるか!?
以下のグロース株5つのポイントに沿って確認してみましょう。

成長株を見分ける5つのポイント
  1. 増収増益か?
  2. 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
  3. 時価総額が比較的小さいか?
  4. 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?
  5. 将来の「成長ストーリー」は良好か?

1) 決算が予想を上回っているか?

IPO後初の決算は2020年11月24日を予定しています。

Q3ガイダンス予想
EPS(一株利益)-0.21 ドル
売上高155.67Mドル(0.155億ドル)

売上高成長率

四半期毎の業績は以下のように高成長を続けており、直近業績は前年同期比121%増となっています。

引用:https://jp.investing.com/

営業利益率は若い企業だけに販管費を大量に使っているために、損失を出し続けていますが、利益率は徐々に改善してきています。

SaaS銘柄の収益成長を測る指標「NRR」

直近NRR: 158%となっています。

NRRとは、平均的な既存顧客がSaaSのファンになって、一定期間にどれくらい追加でお金を払ってくれたのかを測る指標です。

NRR計算式

「月初の合計収益(MRR)」+「アップセルによる収益(Expansion MRR)」−「解約により減った収益(Churn MRR)」−「ダウングレードによって減った収益(Downgrade MRR)」

÷

月初の合計MRR

一般的にNRRは100〜115%が適切とされていますが、NRRが100%を超え、その数値が大きければ大きいほど、成長を見込める事業と言えるのですが、Snowflakeは直近NRRが150%を超えており、今後の成長も十分に見込めると言えそうです。

2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?

引用:Trading View

IPO直後に大きな上髭をつけ、210〜280ドルのレンジでウネウネしています。

3)時価総額が比較的小さいか?

現在の時価総額は630億ドル

4) 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?

結論

現在の株価は超割高と言えます。

IPO価格は、75〜85ドルのレンジから100〜110ドル(時価総額:280〜310億ドル)へと跳ね上がりました。この時点ではPSRは50倍で、それでも割高と言われていました。

2020年9月16日の初値では、245ドルをつけました。

PSR(株価売上倍率)

588倍

=630億ドル(時価総額) / 1.07億ドル(2021年間売上高予想)

B to B SaaS 銘柄のPSRのTop 10
  1. 【SNOW】Snowflake – 588x
  2. 【FROG】JFrog – 52.7x
  3. 【ZM】Zoom – 49.3x
  4. 【DDOG】Datadog – 46.6x
  5. 【BIGC】BigCommerce – 44.8x
  6. 【BILL】Bill.com – 44.4x
  7. 【SHOP】Shopify – 41.7x
  8. 【COUP】Coupa Software – 37.8x
  9. 【ZI】ZoomInfo – 37.6x
  10. 【CRWD】Crowdstrike – 36.3x
Rule of 40%(40%ルール)

34.2(40%以下

=121 %(売上高の成長率YtoY前年同期比) + ▲86.8%(営業利益率)

これらの算出方法については、下の記事で解説しています。

5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?

粗利率は他のSaaS銘柄と比べると特筆したことはありませんが、収益成長率は素晴らしいです。

DWaaS市場は、今までオンプレミスでデータウェアハウスを構築していた企業がこぞって「As A Service」に移行を進め始めているタイミングに来ています。

IDC (Internet data center)によるとアナリティクスデータ管理・統合プラットフォームとビジネスインテリジェンス・アナリティクスツールの市場は、2020年末までに560億ドル、2023年末までに840億ドルに達すると予測されています。

DWaaS市場は、AWSのRedshiftなど競合もいますので、Snowflakeがどこまで成長余地があるのかは不明ですが、今後の決算は追いかけていきたいところです。

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