メタバースは、インターネットがそうであったように、人間社会に新しい形をもたらすと期待されています。
インターネットがどのように世界を変えたかを振り返ると、メタバースの最大の価値は、まだ「想像もできない」新しい市場から生まれると考えられます。
この記事では、メタバースの基礎知識とそのエコシステムの可視化例の現在地をご紹介します。
メタバース(Metaverse)とは?
メタバースは、世界を変革させた戦争のために開発された技術(パソコン、インターネット、衛星など)と同様にそのような分野から降りてきた技術です。
メタバースの種類
メタバースの行きつく先は、仕事も遊びも仮想空間で行うことで現実よりも仮想空間に費やす時間が多くなり、現実とバーチャルの区別がつかなくなる状態になると考えられます。
メタバースとは、一般的に以下の種類の解釈があります。
- インターネットの中の世界すべて(ブログ、SNS等)
- オンライン3D空間(映画・ゲームなどの仮想空間2D画面含む)
- オンライン3D空間(人間が3DVRゴーグルをつけた状態)
1.と2.では私たちはすでにメタバースを体験していることとなり、3.は、新しいオンライン3DVRプラットフォームを売りたい企業の主張がメインになって、このような解釈の混乱が生まれています。
メタバースの世界を享受するには
VRヘッドセットが必ず必要になるわけでもありませんし、
将来的には今は煩わしいVRヘッドセットも
進化して手軽に利用できるようになるのでしょうか
VR(バーチャル・リアリティー)機器は以下のようなものがあります。
普及タイプハイエンドであるApple Vision Pro(約50万円)は、2024年初頭から順次発売されていく予定です。
世界で最も売れたVRヘッドセット「Meta Quest 2」は、出荷台数が累計1,480万台と推定されています。
(ソニーのPS4が1億1,700万台、PS5が約4000万台 by wikipedia)
2023年10月10日には、新型「Meta Quest 3」が発売されました。処理性能や視野角の性能が向上したほか、ディスプレイ解像度は、メタ・クエスト2より約30%向上し、4Kを超える2064×2208ドットになっています。
これから購入されるのであれば新型の「Meta Quest 3」がおすすめです
メタバースの語源
メタバース(Metaverse)の語源は、Meta×Universeの造語です。
メタ = Meta超越した(高次の)
+
バース = niverse 宇宙(ユニバース)
イメージ的には、マトリックスや攻殻機動隊などの映画が連想されます。
メタバースのプラットフォーム
2023年現在地の主要なメタバースのプラットフォームプレイヤーは以下のものがあります。
- ゲーム系
- Roblox(ロブロックス)
- Fortnite(フォートナイト)
- Minecraft(マインクラフト)
- ポケモンGO – どうぶつの森
- ソーシャル系
- VRChat(ブイアールチャット)
- NeosVR(ネオスVR)
- Cluster(クラスター)
- ZEPETO(ゼペット)
- Web3系
- Axie Infinity(アクシーインフィニティ)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Decentraland(ディセントラランド)
- Otherside(アザーサイド)
- XANA(ザナ)
- STARTLAND(スタートランド)
- その他(EC系、ライブコマース系、ビジネス系など)
メタバースの市場
メタバースが実現した世界では、オンラインが進化するだけでなく、現実世界では実現しなかったことが可能になります。
以下のような市場から普及が始まっていくものと考えられます。
なんとなくFPSやモンハンなどのオンラインゲームをやったことがある人ならイメージしやすいのではないでしょうか?
- オンライン教育
- オンラインショッピング
- オンラインゲーム
- オンラインカジノ
- オンライン展示会・美術館
- 毎日世界旅行ができる
- VIPや金持ちしかできなかったことが疑似体験できる
- ハリウッド俳優や女優と会える
- エロVR
願望は人によって様々だよね。。。
インターネットがそうであったように、コンシューマー向けには
エロ系から普及していく流れが予想されています。
メタバース成長の可能性
以下は、今後数年間のメタバース成長の可能性に関する統計です。
1) メタバース市場の市場規模は、2023年に550億米ドルに達すると予測されている。
2) 市場規模は36.71%の年間成長率(CAGR 2023-2030)を示し、2030年には4,904億米ドルの市場規模が予測される。
3) 2023年の予測市場規模は175億USドルであり、最大の市場規模は米国である。
メタバース市場において、2030年までにユーザー数は14億6,100万人に達すると予測される。
4) 2023年のユーザー普及率は6.0%、2030年には17.9%に達する見込み。
5) 1ユーザーあたりの平均市場規模(ARPU)は119.4USドルになると予想される。
META(旧Facebook)のメタバース戦略
Facebookは、2021年6月5日、「Crayta」と呼ばれるプラットフォームを運営する、ゲーム制作会社Unit 2 Games社の買収を発表しています。
Craytaとは簡単にいうと「大人版のロブロックス(RBLX)」で、昨年リリースされたものでGoogleのクラウドストリーミング・プラットフォームの「Stadia」で運営されいます。
マークザッカーバーグは、スマホプラットフォームがIOSとアンドロイドに占領されているのが気に食わないようで、最近はゲーム事業に力を注いでおり、オキュラス(VR)を買収したりレイバンと協業(Project Aria)しています。
おそらく2021年末から2022年にかけて、Facebook Horizon(メタバースの実験サービス)と呼ばれる、VRのプラットフォームを発表するのではないかと噂されています。
メタバースのエコシステム
ビックテックはみんなメタバースを狙っているんじゃないか?と言われています。
将来的に大きなお金を生み出す仕組みが描かれているので、Ark社によるとゲームの将来的なマーケットの可能性についてレポートされています。
ゲーム市場の将来可能性
メタバースのひとつであるゲーム市場は、ARK社の調査によると、バーチャルワールドからの収益は、現在の約1,800億ドルから年率16%増で、2025年には4,000億ドル(40兆円)に達する見込みです。
2021年現在、世界の30億人のゲーマーのうち28億人は、モバイルデバイスでプレイします。これに対し、PCでは14億人、コンソールでは9億人となります。
ビデオゲームの進化に伴い、そのビジネスモデルも進化してきました。Ark社の調査によると、過去10年間で、ゲームの総売上高に占めるゲーム内課金1の割合は、20%から75%に増加しました。2025年には95%に達する可能性があります。
下の図から、メタバース関連の企業が分かります。SNSやフィンテックなど、様々な機能が相互関係し合っている、巨大なエコシステムが出来上がります。
ブロックチェーンとメタバースの関係性
メタバースが具体的にどのようなプラットフォームとして現れるかは分からないのが現状ですが、少なくとも自立した経済圏として成立し、データやデジタルアセットが高度な相互運用性(様々なシステムや場所、組織で連携できる性質)を有すると考えられています。
つまり、これらの部分はブロックチェーンとの親和性が高い領域と言えます。
メタバース関連銘柄(米国株)
メタバースETFは、メタバース構築に必要なインフラ企業、ゲームエンジン、コンテンツ、決済など50社で構成されていて、メタバース関連企業を知るうえで参考になります。
組入トップは
- NVIDIA
- Tencent
- Microsoft
- Roblox
- Autodesk
- TSMC
- Unity
ティッカー | ETF名 |
---|---|
META | The Roundhill Ball Metaverse ETF |
ティッカー | 会社名 |
---|---|
MVRS(旧FB) | Meta Platforms(旧Facebook) |
RBLX | Roblox |
MTTR | Matterport |
U | Unity |
MSFT | Microsoft |
COIN | coinbase |
META | The Metaverse ETF |
AMZN | AWS(cloud) |
GOOGL | Google cloud |
MTCH | Match Group, Inc. |
NVDA | Nvidia |
AMD | Advanced Micro Devices |
INTC | Intel |
QCOM | QUALCOMM |
VUZI | Vuzix Corporation |
MVIS | MicroVision, Inc. |
KOPN | Kopin Corporation |
INPX | Inpixon |
WIMI | WiMi Hologram Cloud Inc. |
未上場 | 会社名 |
---|---|
Fortnite | |
Unreal engine | |
Sketchfab |