
「CEO Jensen Huang, he is out of this world.
He’s an engineer, he’s a builder, he’s a leader, he’s an artist.
This guy is a modern da Vinci.
Jensen, man, I gotta hand it to you.」
— ジム・クレイマー at Mad money TV show.
- GPU(グラフィックボード)に特化した、半導体メーカー
- GPUとは、サーバーやパソコン、ゲーム機などの画像処理用の集積回路
- ライバルのAMDは、CPUも作っていてインテルと競合メーカー
- CEOは、現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ!?
- 2020/9/1 新製品「GeForce RTX 30シリーズ」を発表。
- 発売は9月下旬
- フォートナイトにも採用。
NVIDIA社について
事業概要
エヌビディア(Nvidia Corporation)はパーソナル・コンピューター(PC)グラフィックス、グラフィックス処理ユニット(GPU)及び人工知能(AI)を中心とする会社です。
サービス・商品
同社はGPUとTegraプロセッサーという2つの事業区分により構成されます。
ゲーマー向けのGeForce、デザイナー向けのQuadro、AIデータ科学者とビッグ・データ研究者向けのテスラとDGX、ビジュアル・コンピューティング・ユーザーむけのGRIDがあります。
コンピュータ全体をシングル・チップに統合し、GPUとマルチコア中央処理装置(CPU)を搭載して、モバイル・ゲームとエンターテイメント・デバイス、自律型ロボット、ドローン、車のスーパーコンピューティングを推進しています。
同社のプロセッサはゲーム、プロフェッショナル・ビジュアライゼーション、データセンター、自動車という4つの市場に対応するプラットフォームを開発しています。
世界的なAIニーズ(機械学習ニーズ)の高まりによって、データセンターのサーバーに多くの計算が可能なGPUを載せたいというニーズがかなり高まってきていて、今後も需要は右肩上がりでしょう。Nvidiaはそういったサーバー用のGPUとしてのシェアはNo1です。
顧客
サーバークラウドのシェアトップのAWS Azureをはじめ、ゲーム業界、映画業界、自動車業界など多岐に渡ります。
ライバル・競合他社
ライバルのAMDとは、GPUの特性にそれぞれ売りがあります。
懸念点として、前々からARMを買収するのではないかという噂があります。これが実現した場合に、リスクの1つとしては覚えておく必要があります。
半導体業界動向
2020年11月、アップル<AAPL>がインテル<INTC>製 ではなく自社で開発したプロセッサーを搭載す るMac(マック)を3モデル発表しましたが、これはインテルの緩やかな衰退を象徴する出来事です。業界の内部情報筋やアナリストによれば、同社の製 造プロセスは世界最大の半導体メーカーである台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>に少なくと も2年は遅れているといいます。
TSMCはアドバンスト・マイクロ・デバイシズ <AMD>やエヌビディア<NVDA>など、イン テルと競合するファブレスメーカー向けに半導体 を製造しているが、投資家はインテルのような垂直統合型モデルよりもファブレスモデルを好むようになっています。
インテルも新しいことに挑戦する意欲を示しており、来年1月にハイブリッド製造モデルを発表すると予想されています。同社のボ ブ・スワン最高経営責任者(CEO)は本誌に対し、 新しい設計では内製と外注をより柔軟に組み合わせられるようになると語りました。
しかし、投資家は現在を見ています。製造プロセス微細化の遅れが原因でインテルの株価は過去1年間で20%下落しています。TSMCは既に5ナノメートル(nm、10億分の1メートル)プロセスに移行 していますが、インテルは10nmでとどまっており、7nmへの移行で苦戦しています。
2020年10月、TSMC が2022年には3nmプロセスによる大量生産を目指すと発表しましたが、一方でインテルの7nmプロセスは少なくとも2022年後半まで延期されました。製造におけるつまずきが、インテルの優位性にほころびを生じさせています。テクノロジー分野を専門とするサトリ・ファンドのポートフォリオマネジャー、ダン・ナイルズ氏は、インテルは必ずしも半導体で最良の設計をしていたわけではないか もしれないが、1〜2世代先を行く製造プロセスによって2倍の速度で動作するプロセッサーを製造することで補ってきたと語ります。
一方、かつてはインテルの後発品メーカーだったAMDとエヌビディアは、インテルが自社製造にこだわっているため、TSMCやサムスン電子<005930.韓国>と製造面で提携することにより恩恵を受けています。AMDはパソコンやサーバー向けの市場でシェアを拡大しており、同社の株価は年初来で80%上昇しています。
バロンズ・ダイジェスト 2020/11/15 より引用
グロース(成長)株か?
この株は未来の「GAFAM」やTSLA、NVDAになりうるか!?
以下のグロース株5つのポイントに沿って確認してみましょう。
- 増収増益か?
- 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
- 時価総額が比較的小さいか?
- PER(株価収益率)、PSR(株価売上率)は割高か割安か?
- 将来の「成長ストーリー」は良好か?
1) 増収増益か?
2020年 Q2決算
エヌビディア(NVDA)の2Q決算は良好です。


2020年 2Q決算 | 実績 | 予想 | 差 |
---|---|---|---|
EPS(一株利益) | 2.18ドル | 1.68ドル | +0.5ドル |
売上高 | 38.7億ドル ( +50% YtoY) | 36.6億ドル | +2.1億ドル |
売上成長率 | +50.1% | – | – |
粗利率(GAAP) | 58.8% | ||
粗利率(Non GAAP) | 66% (前年同期は60.1%) | ||
営業利益率(GAAP) | 16% ( YtoY 14%) | ||
営業キャッシュフロー | 15.66億ドル (前年同期は9.36億ドル) |
粗利率60%を維持しつつ、営業利益率をGaapベースで14%伸ばしつつ、38億ドル(約4000億円)の売上を50%もYtoYで伸ばすのは、素晴らしい経営手腕だと思います。
この規模の企業であれば、20〜30%成長でもすごいというのが普通です。
データセンター売上高
- 前年比+167%の17.5億ドル
- 世界のサーバ・メーカーがエヌビディアの新製品「A100」を搭載した製品を発表
ゲーミング売上高
- 前年比+26%の16.5億ドル
プロフェッショナル・ビジュアライゼーション売上高
- 前年比-30%の2.03億ドル
自動車向け売上高
- 前年比-47%の1.11億ドル
2020年 Q3ガイダンス予想
Q3ガイダンス | 新ガイダンス | 予想 |
---|---|---|
売上高 | 43.12〜44.88億ドル | 39.7億ドル |
業績ガイダンスとは、上場企業が決算発表において明らかにする「今期の業績見通し」のこと
2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
3) 時価総額が比較的小さいか?
時価総額は、3235億ドル(約34兆3254億円)と超巨大です。
4) PER(株価収益率)が高いか?
233倍
= 508ドル(株価) / 2.18ドル予想(EPS)
9月の調整後においても、期待値織り込みの高い水準と言えます。
仮に2Qの決算が通期で続くと考えると、PSRは次のようになります。
20.9倍
= 3235億ドル(時価総額) / 38.7億ドル×4(年間売上高)
5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?
8/11
バンカメは、NVDAのPTを460→520ドルに引き上げた。Q2決算では、データセンタ向けの需要が引き続き堅調となる一方で、自動車関連需要がやや落ち込むと予想。クラウドの分野における在庫消化の動きも予想されるが、新製品やゲーム端末向けの需要が追い風となることを期待。
8/18
オッペンハイマーは目標株価を400→500ドルに引き上げた。Q2決算発表では、データセンタ部門が追い風となり、良好な内容になると予想。今年年末にかけて、データセンタの伸びは鈍化すると予想する一方で、新製品がけん引することでゲーム向けが好調となるとの見方を示した。
サスケハナが目標株価を450→540ドルに引き上げた。2020年後半に対する期待の低さにより来るべき「7nmゲームGPU」展開の位置づけが良好である。更に、これはデータセンターでのリスクを解消させ、会社全般の業績を後押しするだろう。
9/3
NVDA(エヌビディア )が一時6.6%高。前日発表した画像処理半導体の新製品「GeForce RTX 30シリーズ」の評価が高く、バンカメが目標株価を$600→$650に引き上げ。中核のRTX3080と3070は価格が予想より安いうえ、ゲームの性能を劇的に改善させると評価。既存製品の75%が置き換わると予想。
エヌビディアは、10月5~9日に「GTCテクノロジー・カンファレンス(GTC)」をオンラインで開催すると発表した。同イベントでは、直近のAIや、データサイエンス、グラフィックスなどに関するイノベーションについて特集される見込み。
コメント