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企業について、サクッと把握
企業概要
ティッカー | MQ [NASD] |
会社名 | Marqeta, Inc. |
セクター | Technology | Software – Infrastructure | USA |
設立 | 2010年 |
IPO(上場) | 2021年 6月 |
CEO | Jason Gardner氏 |
時価総額 | 15.7Bドル |
本部 | カリフォルニア州 オークランド |
従業員数 | 509人 |
単位:T=1兆、B=10億、M=100万
- 銀行以外の一般会社向けに金融カード決済の拡張型プラットフォームを提供
- ドアダッシュ(DASH)、スクエア(SQ)、アファーム(AFRM)などが顧客
- マルケタのプラットフォームを利用すると企業は簡単にプリベイトカードやデビットカード、クレジットカードなどの各種カードを発行できる
- NRR(売上維持率)が驚愕の200%
- ミレニアル世代、Z世代は銀行を信用していないことが追い風(銀行はオワコン)
IPO後初値 32.5 ドルから、▲70 %の価格帯で推移しています。
業績サマリー
決算
上場後初決算 売上上回るが、EPSは下回っています。ガイダンス〇です。
じっちゃまによると、買いとのことです。
マルケタ(MQ)買いです!午後4:08 · 2021年8月12日Twitter
2021年 Q2 決算 | 決算良否 | 予想 | 実績 |
---|---|---|---|
EPS (USドル) | ×ミス | -0.1 | -0.29 |
売上高 (USドル) | ○パス | 107.99M | 122.266M |
2021年 Q3 ガイダンス | 決算良否 | コンセンサス (市場予想) | ガイダンス (会社予想) |
---|---|---|---|
EPS (USドル) | – | – | – |
売上高 (USドル) | ○パス | 99.64M | 114M ~ 119M |
業績指標一覧
指標 | |
---|---|
売上成長率(YtoY) | +102.6% |
PSR(LTM) | – |
PSR(NTM) | – |
ROA(総資産利益率) | – |
ROE(自己資本利益率) | – |
ROI(投資利益率) | 22.30% |
Gross Margin(粗利率) | 42.60% |
Operating Margin(営業利益率) | -12.20% |
Profit Margin(純利益率) | –13.10% |
M = Mllion(100万)
B = Bllion(10億)
テーマ性(事業内容)
サービス・商品
マルケタ(MQ)の提供するサービスは、これまでのクレジットカードのシステムとは一線を画すものがあります。顧客とエンドユーザーに、革新的な支払い経験を提供するためのカスタマイズされた決済カードを作成するのを支援しています。
これまでの クレジットカード | マルケタの システム |
---|---|
銀行の インフラの中 | クラウド |
カスタム不可 | カスタム可能 |
カードの種類は 画一的 | 無数のカードの 種類が生まれる |
これまでのクレジットカードのインフラストラクチャーというのは主にメインフレームコンピュータ上に構築されていました。
そのシステムは、つぎはぎだらけのソフトウェアコードで書かれた硬直的かつ画一的なものであり、発行処理者と呼ばれる銀行のインフラストラクチャーの中に存在していたので、それぞれ独自性がありました。
これに対してマルケタ(MQ)の発行システムは個々の企業の外であるクラウド上で構築しています。最新のプログラミング言語で書かれているので誰でも利用できます。
銀行もフィンテック企業もウェブ企業もそれを利用することができます。そのように発行されたカードは従来のビザやマスターなどの決済ネットワークに乗せて決済することが可能です。
マルケタ(MQ)のようなカード発行プラットフォームは極めて複雑で、金融監督当局からの厳しい監視、高い技術力や財務力が必要で、参入障壁が高いようです。
顧客
スクエア(SQ)やアファーム(AFRM)のような大手がマルケタ(MQ)の提供するテクノロジーを使用しています。
- Square、Affirmで全体の7割以上
- そのほかDoorDash、Instacart、Klarnaなど
スクエア(SQ)はBNPLのAfterpayを約3兆円で買収することを発表しましたが、双方ともにマルケタ(MQ)のサービスを導入しています。Squareへは個人向けCash card, ビジネス向けSquare Card、Afterpayへは実店舗向けバーチャルカードです
これはいわゆるツルハシ銘柄といえ、最近ホットなBNPL(バイナウ・ペイレイター)へ間接的に投資する機会でもあります。
マルケタ(MQ)はAffirm, Klarna, Afterpayの3大BNPL事業者を支援しており、彼らには主にバーチャルカード発行の支援をしています。
バーチャルである理由は、BNPLは自社の決済を実装していない店舗でも後払いを使えるようにするため、ユーザーへバーチャルカード発行機能を提供し、ワンタイムの後払いを支援するためです。
このように、マルケタ(MQ)はBNPLの「カードの仕組みを活用して後払い先を拡大する」というニーズを満たしています。
BNPLのほか、Squareなどの決済事業者、チャレンジャーバンク、シェアリングサービスについても、固有のニーズにあわせてカスタマイズされたカードを迅速に発行しています。
ビジネスモデル
洗練されたビジネスモデル、導入先の顔ぶれから考えるに、Marqetaはすでに現代のカード発行(イシュイング)プラットフォームにおけるデファクトスタンダードになっていると言え、極めて協力な基盤を構築することに成功しています。
これまでに発行されたマルケタのカード数は3.2億です。
収益源は、実際にクレジットカードやデビットカードを処理する時に発生する決済手数料その一部をマルケタが受け取るものです。
つまり、決済ボリュームに連動するビジネスモデルになっているということです。
マルケタは2020年は600億ドル分のトランザクション取引を処理しました。
また、NRRリテンション率(ユーザーが再び利用する確率)が200%と非常に高いのも特徴です。もっといえば、一度顧客にしたらその顧客にたくさんの付加価値サービスを追加販売しているために、リテンション率が200%になっているということです。
ピカピカのSaaS企業でもNRRは120%くらいのことが多い中、この数字は強い特徴だと思います。
売上構成
収益の大半は、プラットフォーム上のカード取引から生み出される事業者から得る手数料が占めています。
また、プラットフォームへの月次アクセス料、ATM手数料、不正監視、トークン化など、決済処理以外のサービスからも収益は生み出されています。
地域
マルケタのビジネスは現在アメリカのみとなっています。
マルケタの投資リスク
マルケタの事業リスクは、顧客の中でスクエア(SQ)の占める比率が70%と一社の占める割合が多すぎると考えられることです。
これは、スクエアキャッシュというアプリが大成功して急成長したことが要因です。
スクエアという会社の本質はマーケティング会社で、スクエアのテクノロジーの裏方は実はマルケタがやっています。
MQのライバル
フィンテック業界で、マルケタ(MQ)と同じ「デベロッパー・ファースト」として有名なのがストライプ(Stripe)です。
彼らは開発者が手軽に自社サイトへ決済受付機能を埋め込める仕組みを構築しました。つまりイシュイング(発行)の代表格はマルケタ(MQ)、アクワイアリング(店舗開拓)の代表格はストライプ(Stripe)という構造になっています。
そのほかのライバルとしては、EDYEN エディエン(オランダ)が上げられますが米国上場していません。
業績
売上成長
カードのトランザクションが増えれば増えるほど、マルケタに対価が入る仕組みになっており、売上高は右肩上がりになっています。
2021年3月末〆の四半期間でマルケタは240億ドルのトランザクション取引を処理しました。
前年同期比は+167%で、2020年通年の売上高は2.9億ドルで前年比+103%でした。
利益成長
EPS(一株利益)とPSR推移
GAAP(米国会計基準):すべての損益を反映したEPS
non-GAAP(非米国会計基準):継続事業の利益を反映したEPS
利益率推移
キャッシュフロー
価格帯別出来高
2021年8月10日時点では、77%が含み益となっています。ボリュームの平均値は28.2ドルです。
2022年3月4日時点では、94.5%が含み損となっています。ボリュームの平均値は17.3 ドルです。
他の銘柄に比べ、個人のガチホ率が高そうです。
MQに投資できる国内オンライン証券会社
この記事の情報ソース
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