BAYC(ボワード・エイプ・ヨットクラブ)の全体像
BAYC(ボワード・エイプ・ヨットクラブ)は、 NFT ブームの最も象徴的なコレクションの 1 つで、直訳すると『飽きた猿たちのヨットクラブ』です。
コレクション数 | 10,000 個 |
チェーン | ETH(ERC-721) |
運営 | Yuga Labs |
最初の販売価格が0.8ETH(当時200ドル相当) から一時150ETH(フロア価格)へと高騰し、時価総額が世界最大のNFTプロジェクトとなりました。(2022年〜冬の時代は60〜90ETHで推移)
また、金の毛皮とレーザーアイは特に希少で、最も高い価格がつけられています。
ここまでBAYCが盛り上がった背景には、次のような要素が考えられます。
- ハリウッドのプロによるマーケティング
- 排他的コミュニティによるセレブ・コネクション
- NFT使用権のホルダー付与
- スピンオフ・プロジェクト『MAYC』の展開
- 独自暗号資産『APE』トークンの上場
- メタバース、BCGの展開
マーケティング
プロジェクトローンチの2021年、BAYCのNFTをアイコンに設定するハリウッドセレブが続出しました。
- マドンナ
- ジャスティン・ビーバー
- エミネム
- スヌープ・ドック
- アディダス など
ハリウッドのマーケターGuy氏が黒幕となっており、ハリウッドのプロダクションのコネクションによるものだろうということが分析されています。
また、次の様なコミュニティや企業と提携をIPのエコシステム形成し、ブランド構築を進めています。
コミュニティ
BAYCの所有者は、オンラインとフィジカルの両方で独占的なメンバーシップ特典を享受できます。
具体的には、バスルームと呼ばれる共同創作ルームやDiscordのホルダー専用ルームなどが挙げられます。
その流れで実際に、BAYCホルダー限定のパーティーなども開催されています。
この様な形で、著名人を含む志を共有する世界中のホルダーとつながることができます。
APEトークン
上場日 | 2022 年 3 月 |
チェーン | ERC-20 |
発行数 | 10億 |
発行元 | The Ape Foundation Ape Coin DAO |
$APEトークンは、国内取引所では取り扱いがなく
Bybit(バイビット)で買うことができます。
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APEトークノミクス
The Ape Foundationは、Admin的な位置付けで、DAOが決議した資金用途を実際に決済する役割の組織です。
Ape Coin DAOは、BAYCホルダーがDAOのメンバーになり、その中でBAYCに関する様々なことを、投票し決議していく組織です。
APEトークンの使用用途は、ガバナンスや投資、ゲーム、サードパーティの開発などに使われることが明記されいます。
分配比率は次の様になっています。運営側のトークン保有率が38%、ホルダー側が62%です。
このトークンはNFTプロジェクト特有の『エアドロ』により、BAYC保有者には約1万APE、MAYC保有者には2000APEが付与されました。
スピンオフ・コレクション
MAYC
Mutant Ape Yacht ClubはMAYC(メイシー)と呼ばれ、BAYCの派生コレクションで、画像はBAYCの猿が突然変異したコンセプトで、奇妙なデザインとなっています。
オリジナルの Bored Ape の所有者は、オンラインクラブのメンバーシップ特典としてこれらのコレクションへの無料ミント権を獲得しました。
Mutant Ape Yacht Club がリリースされたとき、BAYCのホルダーは、“Serum” をエアドロップし、BAYCと組み合わせることで、新しい MAYCをミントできるシステムを採用しました。BAYCノンホルダーも、3 ETHでミントすることもできました。
BAKC
MAYCとは異なり、Bored Ape Kennel Club(BAKC)コレクションは、既存のBAYCメンバーのみが利用できます。
期間限定で、所有者は 10,000 匹の犬のうちの 1 匹を“受け入れる”ことができました。最初の6週間の売り上げの 2.5% が、動物保護施設に寄付されました。
BAYCのメタバース『Otherside』
Othersideは、BAYC主体のメタバース・プロジェクトです。2022年4月に、5,000デジタルの土地NFTが販売され、約 3 億ドルを調達しました。 実は、Othersideの土地NFTは、国内取引所のコインチェックNFTでも購入することができます。
強力な開発力を有したゲーム会社が携わっているため、メタバースでよくある同時接続性の問題を解決し、1万人が同時に入ることができるメタバースを目指しています。
実際、β版が公開されユーザーにより、4000人以上の同時アクセスの動作検証もうまくいき、そのポテンシャルが明らかになりました。
この動画を観る限り、ある一定以内のアバターのデータを読み込まないことで、データ量を軽量化していると考えられます。
BAYCのユーザー参加型ゲーム『DOO-KEY DASH』
BAYCは次なる打ち手として、ブロックチェーン・ゲーム「DOO-KEY DASH」も開発しています。
3匹の登場人物が、カギを取り戻し散らばった破片を集めるといった設定で、下水道を舞台にしして。 障害物を避けて、アイテムを拾いながら 遠くまで進んでスコアを競うゲームです。
「破片はunderworldにある」というキーワードからも、BAYCメタバースである『The Otherside』との関連性を示唆していると感じさせるものとなっています。
そのPV動画が公開されています↓
こちらの公式サイトで、ロックが解除されたストーリーが視聴できます。
イベントの参加方法
BAYCホルダー、ノンホルダー共にパスを手に入れ、2/15までに最低でも1回はイベントに参加する必要があります。
総発行枚数は30,000枚で、パスにもレア度(Tier)があり、BAYC+BAKCを持っているホルダーのパスが最も高い「Tier4」となっています。
開催期間中、スコアボードが掲載され、ゲームの得意不得意だけではスコアは決まらず、 $APE トークンを使うことでブーストが可能なので、資本主義的強者優位の設計になっています。
BAYC/MAYCホルダー
NFT保有1体につき、SEWER PASSというパスを1つフリーミントできます。
しかし、1度パスの発行に利用されたBAYC/MAYC/BAKCは使えないので、セカンダリーで購入する人はご注意ください。
ミント期間は、2023年1月17日〜2月8日までです。
【ミント方法】
NFTを保管しているウォレットを繋がなくても”安全に”ミントできる方式を採用しており、delegate.cash もしくは warm.xyz に接続することでNFTの保有を証明つつ、別のwalletでミントすることができます。
BAYCノンホルダー
2次流通でパスを購入できます。2023年1月現在のフロア価格は約2ETHとなっています。
イベントの今後のスケジュール
1/18〜2/15:イベント開催期間
現状は、WIP(Work in Progress)として次の画像が公開されています。
有志により、様々な考察がされています。
BAYC公式リンク
Twittter:https://twitter.com/BoredApeYC