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【PLTR】パランティア企業概要
ティッカー | 【PLTR】 |
会社名 | Palantir Technologies Inc. |
セクター | 情報技術 |
設立 | 2003年 |
上場 | 2020年 9月 |
CEO | アレックスカープ氏 |
本部 | アメリカ合衆国 コロラド州 デンバー |
従業員数 | 2464人 |
B = Bllion(10億ドル)
2003年に、現在億万長者の投資家やトランプのアドバイザーであるピーターティールを含む「PayPalマフィア」の一部によって設立されました。 「PayPalマフィア」とはPAYPAL立ち上げた天才起業集団のことで、テスラCEOのイーロンマスクや登録ユーザー数6億7,500万人の「LinkedIn」リード・ホフマンなどが名前を連ねています。
そんな天才たちを束ねていたピーターティール、ボスっていうだけでもなんか凄そう!
2011年に発生した米国同時多発テロの恐怖が残る中、テロを食い止めるためのソフトウェアを諜報機関向けに提供するために設立されました。
Paypal在籍時に、不正送金を見抜く技術を開発をしており、その技術をテロ対策へ応用できないかと考えたことが設立の背景にあります。
長らく裏舞台にいましたが、2020年9月30日に上場したときには、すでに時価総額は15Bドル(1兆6000億円)に達していました。
そのような背景からアメリカの情報機関の御用達で、CIAやペンタゴン、国防総省、NSA(国家安全保証局)、FBIなどが顧客となっています。
スノーデン告発によって明らかになった、パランティアの情報技術「Xキースコア」は途轍もない力を持っています。
米国のテロ対策当局や国防総省で使用されている「Palantir Gotham」、ヘッジファンド、銀行、金融サービス企業が利用する「Palantir Metropolis」などのシステムを擁します。
COVID-19のパンデミックによって接触履歴の追跡やサプライチェーンの分析などの用途が広がったことから、売上成長や新規顧客獲得で追い風を受けており、当面の業績は好調となりそうです。一方、長期的な用途の広がりに関して視界がクリアでないことや政府など少数の顧客への売上依存が大きい点は注意していく必要があるとみられています。
ちなみに、パランティアは、「ロードオブザリング」の過去も未来も見える、神秘的で強力なシーイングストーン「神の目」にちなんで名付けられました。
その名の通り、例えそれが非公開であっても世界中のネットワーク上のキーワードを瞬時に一覧として見つけることができ、さらに情報発信者の身元情報獲得および追跡ができるようです。
「24」や「007」「ボーン・アイデンティティ」の映画が現実のように感じるね!
ですね!つまり、ネット上に秘密は存在できないということデスね(笑)
このピーターティールの本、パランティア(PLTR)創成期やPayPalの話が結構出てくるので、オススメです。
パランティアの企業分析
このセクションでは、創業者ピーターピータティールの舞台裏から、事業哲学、重要な取引先、ビジネスモデルの優位性までを余すことなく解説します。
パランティアの興隆
このセクションでは、パランティアがいかにして急速な成功を収めたのか、その裏に潜む興奮と挑戦に迫ります。興味深い経緯や驚異的な成果、そして未来への期待について、一緒に探求していきましょう。
ピーターピータティールの成功
ピーターティールの成功は、独自のビジョンと果敢な行動に根差しています。ベイエリアの狭い学生寮から始まり、PayPalの共同創業者としての成功がそのキャリアを彩りました。革新的な発想やリーダーシップにより、彼は次なる挑戦への布石を打ちました。ピーターティールが辿った成功の軌跡を通じて、ビジネスにおける洞察や果敢な決断の重要性が浮き彫りになります。
パランティアの創業と初期の成功
パランティアの創業と初期の成功は、データ分析の分野における新しい可能性を切り拓いた結果です。データの海において秩序を生み出すアイデアが、初期の成功を紐解く鍵でした。革新的なビジネスモデルや先進的な技術の導入により、パランティアは市場で注目を浴び、成功を掴み取りました。初期の成功が築いた基盤が、現在のパランティアを支えています。
パランティアの特異性と差別化ポイント
パランティアの特異性と差別化ポイントは、データの解釈と活用において他社と一線を画しています。革新的なアルゴリズムや幅広いデータソースの統合により、パランティアは独自の強みを築き上げました。これにより、企業や政府は複雑な課題に迅速で効果的な対策を打てるようになり、市場において圧倒的な存在感を誇っています。
パランティアの事業哲学とプラットフォーム
ここでは、パランティアの事業哲学とそのプラットフォームがどのようにデータを活用し、先進的な意思決定を促進しているのかに焦点を当てます。未知の領域への挑戦と、その哲学が生み出す新しい可能性に迫ります。
データ駆動型事業運営の意味
データ駆動型事業運営は、パランティアの事業哲学の中で鮮明に浮かび上がるキーポイントです。これは、単なる数字の集積ではなく、現実の課題に基づく深い洞察を得ることを指します。パランティアは膨大なデータを分析し、その背後に潜むパターンを見抜くことで、企業や機関が未知の領域に果敢に挑戦する手助けをしています。ビジネスの未来を見据え、戦略を練る際に欠かせない要素と言えるでしょう。
例えば、製造業において、データ駆動型のアプローチは生産ラインの最適化やトラブルの予知に大きな成果をもたらしています。生産データをリアルタイムで分析することで、効率的な運営が可能となり、生産性向上に寄与しています。
先進的プラットフォームの構築
パランティアのプラットフォームは、その進化の中で先進的な位置を確立しています。データの活用において優れ、意思決定を的確にサポートすることが特徴です。先進的プラットフォームの構築において、リアルタイムでの情報提供と柔軟な対応が可能であることが強みです。これにより、企業は迅速な変化にも対応でき、競争力を維持できるのです。
具体的に、金融業界では市場の急激な変動に素早く対応するため、パランティアのプラットフォームが広く活用されています。膨大な取引データを即座に分析し、リスク評価や投資戦略の策定に役立っています。
パランティアのプラットフォームの柔軟性と利点
パランティアのプラットフォームが際立つのはその柔軟性と多様性です。これは、異なる業界やニーズに対応できるという利点を生み出しています。例えば、セキュリティ分野から医療まで広範な適用が可能であり、これによって顧客は一つのプラットフォームで多岐にわたる課題に対処できます。柔軟性の高さがもたらす利便性は、ビジネスにおいて革新的なアプローチを可能にしています。
具体的に、小売業界では需要予測から在庫管理まで、幅広い業務に対応可能。これにより、企業は市場の変動に敏感に対応し、生産計画や商品戦略を柔軟かつ効果的に立案できるようになっています。
パランティアの重要な取引先と成功事例
重要な取引先や成功事例を通じて、パランティアの実績と影響力を紐解いていきます。CIAやJPモルガンなどとの提携がどのように企業の成功を支えているのか、その裏側に迫ります。
CIAや米国国防総省との契約
パランティアが築いたCIAや米国国防総省との堅固な契約関係は、企業の信頼性と専門性を示す一大要因です。国家の安全保障に携わるプロジェクトへの参画は、パランティアの高度な技術力と信頼に裏打ちされています。
この取引は企業にとってだけでなく、国家全体にとっても戦略的な価値を持っています。セキュリティの観点から見ても、パランティアの技術がいかに特異であり、国家機関にとって欠かせない存在であるかが浮き彫りになります。
例えば、最近の一件では、パランティアのプラットフォームがテロリストの活動を発見し、これを阻止する際に積極的な役割を果たしました。これにより、国家の安全保障においてパランティアの存在感が一層際立ちました。
ニューヨーク司刑やJPモルガンとの取引
パランティアがニューヨーク司刑やJPモルガンとの取引を重ねる中、企業の信用力と実績は着実に向上しています。 これらの大手組織との連携は、パランティアのプラットフォームがビジネスのあらゆる側面で有益であることの証左です。
これらの重要な取引は、企業がビジネス分野においていかに多岐にわたり、影響力を持つかを象徴しています。 パランティアのプラットフォームが企業や機関にとって不可欠なツールであることは、これらの成功事例からも明確に読み取れます。
ほかにも、JPモルガンとの連携において、パランティアのデータ解析が市場の変動を的確に予測し、投資戦略に活かされたケースが挙げられます。このような具体例が、企業との連携がどれほど深化し、利益相互にもたらすかを示しています。
パランティアの重要な役割と知名度向上
パランティアが担う重要な役割は、企業や機関においてデータ駆動の意思決定を促進することです。 その影響は単なるビジネスパートナーシップにとどまらず、企業の業績向上や国家のセキュリティ向上にも寄与しています。
これらの実績は、パランティアの知名度向上にも寄与しています。 様々な分野での成功事例が広く認知されることで、新たな取引先やプロジェクトへの参画が期待できます。
具体的には、企業がパランティアのプラットフォームを用いて市場トレンドを把握し、素早い意思決定を可能にした例があります。このような実践例が増えることで、パランティアの存在がビジネス界において一段と注目を集めています。
パランティアのビジネスモデルと優位性
このセクションでは、パランティアのビジネスモデルがいかに独自であり、他社に差をつけているのかを詳しく解説します。サブスクリプションビジネスの優位性や継続率の視点から、ビジネスの本質に迫ります。
サブスクリプションビジネスの優位性
サブスクリプションビジネスは、定期的な収益の安定性があり、これがパランティアのビジネスモデルでの優位性の一翼を担っています。従来の一度きりの販売モデルと異なり、サブスクリプションは継続的な収益をもたらすため、企業は将来の計画や投資をより着実に進めることができます。これにより、安定感ある成長が可能となり、市場の変動にも強く対応できる点が際立っています。
例えば、パランティアは顧客に対して柔軟なサブスクリプションプランを提供しており、これが顧客のニーズに合わせた選択を可能にしています。これにより、顧客は自身のビジネスに必要なサービスを最適な形で利用でき、パランティアは安定的な収益を確保しています。
顧客の継続率の重要性
ビジネスの中で、顧客の継続率は至上の要素と言えます。特にサブスクリプションビジネスにおいては、顧客の継続が収益の源であるため、その維持は極めて重要です。パランティアが成功する要因の一つは、優れた製品だけでなく、積極的かつ効果的な顧客維持施策により、高い継続率を確保している点にあります。
例えば、パランティアは顧客に対して継続的なサポートとトレーニングを提供し、顧客がソリューションを最大限に活用できるよう努めています。これにより、顧客はパランティアを信頼し、サービスの利用を継続する動機が生まれています。
パランティアのビジネスモデルの変革と成長
パランティアのビジネスモデルは、サブスクリプションの枠を超え、データ駆動の意思決定を提供する革新的なものです。これにより、企業は従来のビジネスモデルにはない深い洞察を得られ、競争優位性を確立しています。ビジネスの成長に不可欠な正確な情報と分析が提供されることで、企業は変革に柔軟かつ迅速に対応し、市場での地位を確実なものとしています。
例えば、パランティアのデータ分析プラットフォームは、企業が膨大なデータから価値ある情報を引き出す手助けとなっています。これにより、企業は的確な意思決定を行い、市場の変動にスピーディに対応することが可能です。
未来展望と株価の変動要因
未来展望や株価の変動要因に焦点を当て、投資家やビジネスウォッチャーにとって注目すべきポイントを明らかにします。産休決算や最新の指標に基づく予測が、未来への期待をどのように形作っているのかを紐解いていきます。
パランティアの成長率と将来展望
パランティアの成長率は市場において注目を集めています。急激な事業拡大とクライアントの多様性が、これまでの成果を裏付けています。将来的にも市場のニーズに迅速に対応し、成長を維持していく戦略が見透かされます。業界をリードする立場を確立するため、継続的なイノベーションと市場予測が鍵となります。
例えば、最近の新規プロジェクトが成功裡に進行しており、これが今後の成長をけん引することが期待されています。パランティアが積極的な投資を行い、新しい市場に進出する姿勢は、成長率向上に寄与していると言えるでしょう。
現在の株価と将来の評価
現在の株価は過去の実績や将来の見通しに基づいて形成されています。しかし、投資家は将来の評価により大きな焦点を当てています。パランティアのビジョンと戦略の明確性が投資家に安心感をもたらし、株価の安定性と上昇に寄与するでしょう。将来への期待感が株価の重要な変動要因となります。
例えば、最近の財務報告では、収益性向上の好調な数字が示されており、これが将来の評価に対するポジティブな影響を与えています。投資家は企業の将来性を見極めるために、このような数字を詳細に分析しています。
3Q2023決算の指標と株価の変動
産休決算の指標は企業の安定性や収益性を示す重要なファクターです。これが株価に与える影響は大きいです。ポジティブな決算結果は投資家に安心感をもたらし、株価の上昇を促進します。一方で、予測を下回る結果は株価の変動を引き起こす可能性があります。
例えば、最新の決算では市場予想を上回る好結果が出ており、これにより投資家は企業の安定性を高く評価しています。企業が収益性を維持し、成長していく展望が株価の安定に寄与しています。
パランティアの舞台裏:未来を切り開くデータの力まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。ここでは、高校生でも理解しやすい形で、パランティアの重要なポイントを簡潔にまとめます。
- 興隆の秘密: パランティアは急速な成長を遂げた要因として、独自のデータ分析技術と柔軟なビジネスモデルが挙げられます。
- 事業哲学とプラットフォーム: データの有効活用と先進的な意思決定が、パランティアの成功の鍵。これにより、企業は未知の課題に立ち向かえる。
- 取引先と成功事例: CIAやJPモルガンとの提携が、企業の信頼性を裏付け。成功事例はその強みを証明しています。
- ビジネスモデルと優位性: パランティアのサブスクリプションモデルは、継続的な価値提供とビジネスの安定性をもたらしています。
- 未来展望と変動要因: 未来予測と投資の駆け引きが、株価の動向に影響。これからも注目の的となるでしょう。
これらの要点を理解することで、パランティアのビジョンと重要性がより明確になることでしょう。未来のビジネスやテクノロジーの展開に興味がある方にとって、これは貴重な知識となるでしょう。
パランティアの業績
Form S-1(売出目論見書)
公式資料から抜粋して深掘りしていきます。
Palantirの顧客は、2020年の上半期で125社との取引があると記載がされています。
In H1 2020, our platforms were used by 125 customers, including some of the largest and most significant institutions in the world.
引用:Form S-1/A Palantir Technologies Inc. p.2
収益は2008年から現在に至るまでに一貫して増加傾向にあり、2018年には5.95億ドル、2019年には7.43億ドルに達しています。
2020年においては、1月から6月までの上半期で4.81億ドルの収益を上げており、このまま順調にいけば、2019年の上半期の収益が3.23億ドルであるため、過去最高益を更新するのは間違いないと考えられます。
更に、この収益の内訳を見てみると、IPO目論見書には、取引高上位20社だけの平均収益グラフを載せており、次の通りとなります。
2020年上半期の収益が4.81億ドルに対し、上位20社のみでの平均収益が0.15億ドルであり、20社の総収益は約3億ドルになる計算です。上半期の収益の62%を取引額上位20社が占めていることとなるため、いかに大規模な案件を受注できているのかが分かります。
実際に1,000万ドルを超える大型案件が定期的に受注できており、中には1億ドルを超えるようなものもあるため、一つひとつの案件が巨額な収益をもたらしています。2019年においては、売上に占める政府機関の割合が47%、商業顧客の割合が53%です。
Palantirは、顧客と結んでいるソフトウェアライセンスや技術サポートによる契約期間が長く、2019年の売上の上位20社においては、平均して6.6年の付き合いがあるということをIPO目論見書で示しています。
長期契約できている背景には、米国の敵対国へはソフトウェアの提供をしないということを決めており、それによって米国政府並びに顧客から信頼を得ているとのことです。
また、米国同盟国の政府機関への販路拡大と、米国以外の企業との戦略的パートナーシップの締結を目指しており、日本ではSOMPOホールディングスと共同でPalantir Technologies Japan株式会社を設立しており、そのことについても次のように触れられています。
For example, in Japan we launched a joint partnership with SOMPO Holdings, Inc., one of the largest insurance companies in the country, to help grow our commercial and government business in the Japanese market.
Source:Form S-1/A Palantir Technologies Inc. p.157
以上のことから、Palantirでは今後は米国内での顧客拡大だけではなく、米国同盟国へと販路を広げていき、各国において戦略的パートナーシップを締結することで更なる成長を遂げていくと予想されます。
また、経営面では利益率の改善も図られています。
ソフトウェアの販売と顧客への提供の効率性の尺度である貢献利益も改善されました。 2019年の貢献利益は21%でした。 2020年上半期の貢献利益は48%で、2019年上半期の17%から上昇しました。最近では、2020年第2四半期の貢献利益は55%でした。貢献利益は、収益から収益のコストを差し引いたものと、株式に基づく報酬を除く販売およびマーケティング費用を収益で割ったものとして定義されます。
2019年には、粗利益が67%、株式ベースの報酬を除くと71%であることを反映して、5億20万ドルの粗利益を生み出しました。 2020年上半期の粗利益は3億4,850万ドルで、粗利益率は72%で、株式ベースの報酬を除くと78%でした。 2019年上半期の粗利益は2億2,130万ドルで、粗利益率は69%で、株式ベースの報酬を除くと71%でした。最近では、2020年第2四半期の粗利益は1億8,350万ドルでした。これは、73%、つまり株式ベースの報酬を除くと80%の粗利益を反映しています。
なお、2020年上半期は新型コロナウイルスの影響により、ビジネスに打撃を受けた企業が多い中で、Palantirではそれほど影響を受けていないようです。その理由を、次のように記載しています。
Palantirの提供するソフトウェアの特徴
palantirの強みは、文書、画像、音声、動画などの非構造データと、構造データの統合・分析を容易にできる技術を有しているところにあります。一見関係の無いデータ同士であっても、分析により関係性や意味を見出し、データを可視化することによって新たな意思決定へと繋げていきます。
特に非構造データの分析では、哲学的な観点からアプローチをした最先端の*ダイナミック・オントロジーと呼ばれる技術手法を利用しており、それにより精度が高い分析結果をアウトプットすることに成功しています。
この分析技術を用いたサービスを提供する同社では2つの事業を軸としており、主に政府や警察などの公共向けのソフトウェアである「GOTHAM(ゴッサム)」と、金融業、製造業、製薬業、自動車業などの民間企業向けの「FOUNDRY(ファウンドリー)」があります。
GOTHAM(左)とFOUNDRY(右)では、データ同士の関係性を明らかにして「可視化」させることに強みを持っています。
GOTHAM(ゴッサム)
上の図のようなGOTHAMのGRAPH機能を利用することによって、犯罪組織のネットワークを可視化することができるようになり、諜報活動で傍受できた情報や提供された機密情報などを元にデータから読み取り、隠された事実や関係性を明らかにすることができるようになりました。
GOTHAMで分析された情報を元に、テロ行為を未然に防ぐことに成功をしています。
GOTHAMには他に次のような機能があります。
GAIA
GOTHAMの分析結果をマッピングすることで、同時並行で動いている複雑なミッションを把握し、次にすべき行動の意思決定を可能にします。
DOSSIER
共有ドキュメントエディター。リアルタイムに分析結果を共有するなど、様々な場面で活用できます。
STENCIL
兵士や警察などが協力して行動を起こす際に、得ることができた情報を入力し、レポーティングできる機能です。DOSSIERはドキュメントに特化していますが、STENCILでは画像のように、作戦を遂行する上での細かい情報を共有する際に活用できます。
VIDEO
現在および過去に録画されたデータを操作できる機能です。映像確認ができるだけでなく、他のデータに基いた地理情報などを重ね合わせることにより、正確な状況把握ができ、リアルタイムに意思決定できるようになります。
この機能は映画「デジャヴ」そのものですね!
TABLE
GOTHAMに登録されている数十億にもおよぶレコードを検索したり、特定条件下における欲しい情報を可視化することができます。また、ノイズとなるデータを検知することもできます。
AVA
情報選別を自動化するアナリスト向けの機能であり、日々インプットされていく大量データに対し、必要としているデータに関連性が高いものを検知することができます。この機能を使うことにより、大量データの中から対象となるものを探すコストを省くことができます。
FOUNDRY(ファウンドリー)
FOUNDRYはGOTHAMで利用されたノウハウを商業顧客向けに展開したものであり、2016年にリリースされたソフトウェアです。
GOTHAMと同様に、データから読み取ることができる関係性を明らかにすることに優れており、例えば次のように欧州の航空宇宙機器開発製造会社であるAirbusで活用されています。
FOUNDRYのMONOCLE機能を利用することで、上の図のように、100社以上の航空会社、9,000を超える航空機のデータを結び付けて可視化することができます。
FOUNDRYには他に次のような機能があります。
CONTOUR
大規模データのトップダウン探索を可能にします。ユーザーは、数百万または数十億のレコードを持つデータセットを含む、Foundryのデータセットをフィルタリング、結合、および視覚化できます。
ユーザーは、Contourのポイントアンドクリックインターフェイスを使用して、分析の質問に回答し、結果をレポートとして、または基礎となるデータセットで自動的に更新されるFoundryの新しいデータセットとして公開できます。
OBJECT EXPLORER
Object Explorerを使用すると、ユーザーは、テーブルの行としてではなく、顧客、機器、プラントなどのオブジェクトとして表されるデータを操作できます。ユーザーは、インデックス付きデータ全体を検索し、オブジェクト間の接続をトラバースできます。
FUSION
FusionはFoundryのスプレッドシート環境です。 Fusion内で、ユーザーはセル参照と関数を作成して、基礎となる大規模なデータセットを集約する新しいデータセットまたはレポートを作成できます。フュージョンシートはFoundryに書き戻して、ダウンストリームパイプラインに組み込むことができます。
Fusionを使用して、スプレッドシートを最初から作成したり、既存のCSVまたはExcelブックを、付随するロジックやコマンドとともに取り込んだりできます。
WORKSHOP
Workshopはアプリケーションビルダーです。これは、ユーザーがオントロジーデータの読み取りと書き込みを行うインタラクティブなワークフローをその場で構築するために、ローコード環境またはノーコード環境で必要なツールを提供します。 Workshopは、Foundry内の他の運用アプリケーションにメトリックをチャネルする統合ロジックレイヤーも提供します。
VERTEX
Vertexは、教育機関のサプライチェーン向けの仮想化エンジンです。ユーザーは、変更をシミュレートし、機関が運用を最適化するのに役立つ「whatif」分析を実行できます。
また、ユーザーは、ある最適化機能から別の最適化機能に簡単にピボットし、データサイエンティストやエンジニアリングリソースの支援を必要とせずにシナリオを実行および評価し、主要なビジネスしきい値に関する独自のアラートとメトリックを作成できます。
CODE AUTHORING
コードオーサリングは、データエンジニア向けのFoundryのアプリケーションスイートです。ユーザーは、選択したコーディング言語でデータ変換コードを記述し、分散バージョン管理を使用して共同作業を行うことができます。ユーザーは、付属のWebベースのコードエディターを使用して、リポジトリ内のコードを編集したり、ローカルの開発環境にコードをチェックアウトしたりできます。
PalantirのTransformsエンジンは、メタデータを管理して新しいデータセットをFoundryに登録し、分散計算エンジンによって構築される前に、新しいコントリビューションが特定の基準を満たしていることを確認するために使用できます。
QUIVER
Quiverは、マシン上のセンサーや防衛アプリケーションからのストリーミングデータなど、非常に大きな時系列データセットを分析するための多次元チャートアプリケーションです。
ユーザーは、時系列データをプロットし、関連する追加の定量的または定性的なイベントベースのデータセットをオーバーレイし、ポイントアンドクリックロジックに基づいて追加の系列を導出し、時系列全体の相関を計算し、インタラクティブなインターフェイスで結果を分析できます。
AI / MACHINE LEANING
Foundryは、AI / MLおよび統計モデルをFoundryプラットフォームのコアコンポーネントと統合します。ユーザーはFoundryでモデルを作成または適用でき、バージョン管理、分岐、再現性、系統に関連するFoundryの幅広い機能に依存できます。さまざまなアルゴリズムとパッケージで構築されたモデルは、他のユーザー、標準化された変換、および他のFoundryアプリケーションで使用できます。
AI / MLインターフェースは、プロット、検証統計、モデルステージ、パラメーター、メタデータなど、モデルに関する重要な情報を表示します。また、履歴ブラウザー、デプロイメントワークフロー、およびバージョン間で比較するためのビューも提供します。
CODE WORKBOOKS
Code Workbooksは、Foundryの高度な分析およびデータサイエンススイートです。ユーザーはコードを記述し、分析パイプラインの結果のグラフを視覚化できます。
各計算ステップは、Foundryデータセットとして保存し、他のアプリケーションで利用できるようにすることができます。ユーザーは、テンプレートを作成して共有し、ワークブック全体でロジックを再利用することもできます。
REPORTS
REPORTSを使用すると、ユーザーは、基になるデータの変更に応じて動的に更新されるドキュメントで、他のアプリケーションからの作業を公開できます。
Palantirの基礎技術ダイナミック・オントロジーについて
オントロジーとは、哲学を発祥とする用語ですが、最近では情報科学への応用が進んでおり、単語の意味を文章全体から特定するというものを想像すると分かりやすいと思います。オントロジーの概念を、非構造データの意味を理解するためにPalantirが応用したものが、ダイナミック・オントロジーです。
The ontology is designed to be dynamic and adaptable to a customer’s changing business
「オントロジーは、顧客のビジネスの変化に対して動的(ダイナミック)に適応できるように設計されています」
Source:Form S-1 Palantir Technologies Inc. p.129
Palantirの競合優位性と将来展望
Palantirの強み
パランティアの競合優位性については次の項目が説明されています。
- 政府レベルの堅固なセキュリティ
- 顧客との繋がり方(上位20社は平均6.6年という長期契約)
- 米国同盟国の政府機関への販路拡大
将来の市場規模(Total Addressable Market)
パランティアは、世界中の商業部門および政府部門にわたる当社のソフトウェアの将来の市場規模(TAM)を約1,190億ドル(約12兆円)と見積もっています。(商業部門および政府部門のTAMを見積もる目的で、ソフトウェアを販売しないことを選択した国または地域の機関を除外)
成長戦略としては次の項目が説明されています。
- 商業部門への拡大
- 既存の顧客内でのリーチを拡大
- 米国政府全体のデータのデフォルトのオペレーティングシステム化
- 海外の米国の同盟国とのリーチを拡大
- 顧客獲得とパートナーシップの新しい方法の追求
- 業界のデフォルトになる
- 直販部隊の拡大
この記事の情報ソース
↓公式の資料
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PLTRに投資できる証券会社
証券会社 | 取引可否 | ◯ メリット | × デメリット |
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SBI証券 | OK | SBIネット銀行との連携で ◎ドル円転換がラクで最速、かつ最安 ◯逆指値注文ができる | 米株用のスマホ・アプリない サイトがごちゃごちゃしていて見づらい 銘柄分析▲ 資産推移が見れない 時間外取引できない トレールストップ注文ができない |
マネックス証券 | OK | 米株、中国株、IPO株の取引可能な取り扱い銘柄が最多で最速対応 ◎時間外取引ができる ◎逆指値/トレールストップ注文ができる ◯ある程度の銘柄分析できる(銘柄スカウター) 米株用のスマホ・アプリあり | 資金移動、ドル転換に時間がかかる(中1営業日) |
楽天証券 | OK | 楽天ポイントとの連携ができる ◎銘柄分析できる 米株用のスマホ・アプリあり | 米株、中国株、IPO株の取引可能な取り扱い外国銘柄が少ない 時間外取引できない |