【ZM】Zoom Video Communications, Inc. (ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ)社は米GAFAMにも勝る圧倒的優良銘柄

米国個別株【グロース】
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ZOOM社サマリー
  • 他の高成長グロース株と比べても断トツのNo1成長率
  • 迅速で細やかなサービスを兼ね備えたビデオコミュニケーションのソフトウェア企業
  • レッドオーシャン

ZOOM社について

企業概要

ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(以下ZOOM)は、本社所在地が米国のカリフォルニア州サン・ホゼにあるソフトウェア開発企業です。

サービス・商品

クラウドプラットフォームを使用したマルチデバイス対応のビデオ会議、音声会議、チャット、ウェブセミナーなどのビデオコミュニケーションサービスを企業向けに提供しています。独自のデータ圧縮技術により、モバイル回線でも安定したサービスの提供を実現しています。

顧客

世界

引用:日経新聞2020/9/1記事

ズームは一部の機能を無料で使える「フリーミアム」の事業モデルのため、無課金の利用者も少なくありません。2020年2Qでは従業員10人超の企業の契約数は+458%の37万社に増えました。

米エクソンモービルやゲーム会社の米アクティビジョン・ブリザードもビデオ会議を採用しておりズームへの支払額が年10万ドルを超す企業も1000社に迫ります。

日本

日本国内のZoomのユーザー企業数が1年前の3000社から現在は5倍の1万5000社になっています(Zoomの日本法人であるZVC Japanより)

売上高のウエイトにおける顧客層シェア

年間契約10万$以上の顧客 17%(前年同期は30%)

従業員が11人以上で年間契約額10万$未満の顧客 47% 

従業員が10人以下の顧客 36%(前年同期は30%)

ZOOM決算資料:Growing International Presence page12

現在のZOOMの全世界ダウンロードランキングは、1位のバイトダンスのTikTokの6330万回(前年同月比+1.6%)に次いで2位の5220万回(前年同月比が22.2倍)でした。
今や凄まじいスピードで世界中にシェアを広げている事がわかります。

ライバル・競合他社

Microsoft、RingCentral、Google、Cisco、Slack

ZOOM社の強み

技術力

Zoomは動画通信において独自の圧縮技術(コーデック)を持っており、通信中に40%のパケットロスが発生しても安定的に動くとのことです(引用:Fobes)。これはコーデックだけでなく、世界中で運用しているサーバーも上手に使ってるようです。

徹底的な顧客志向・使いやすいUI/UX

Zoom(ズーム)のCEOのEric氏は時間の70%も顧客と向き合うために使っているとのことです。カルチャーとして、新規顧客を獲得するだけではなく、「既存のお客さんの満足度を高めることが長期的に成功するという企業文化」という信念を大切にしてるようです。

Ultimately, we do not want to grow too fast. Our philosophy is we really focus on making our existing customer happy. We do not aggressively pursue the new prospect. Also, we always prioritize the features requested by our existing customers … We truly believe if you do not make the existing customer happy, even if you get more new prospects, it may not be sustainable.

「我々は急成長するのではなく、既存の顧客の満足度に集中している。新しい機能なども追うものではない。常に顧客のニーズの優先度に応じて機能を提供している。もし、既存の顧客を満足させられなければ、たとえ新しい機能がヒットしてもそれは安定的な成長にはならない」ことを我々は心から信じています。

Data Source : https://www.drift.com/blog/how-zoom-grew/

確かに、あまり意識はしたことがないですが、Zoom(ズーム)のUI/UXはほんとに直感的にわかるし、シンプルで使いやすいですよね。

シンノスケ
シンノスケ

アップルの創始者スティーブ・ジョブズも同様の「神は細部に宿る」ということにこだわりを持っていました。

Twitterでは「Zoomが座席を変えられる上座機能を導入した!」と盛り上がってましたが、UI/UXだけでなく顧客のニーズを本当に細かく聞き入れて実行している事がよくわかります。

無料でも使える充実した機能

Zoomは他のSaaSモデルと同じようにフリーミアムの形をとっています。つまり、ちょっとだけ試すのは無料ということです。

しかし、Zoomは他の競合サービスと比べ無料の範囲が極めて広いです。ほとんどのケースにおいて無料だけで十分足りるのではないかというほど無料で機能を提供しています。唯一の無料の大きな制限は、40分までしか使えないということですが、ほとんどのケースで事足りてしまいます。

対応スピードが迅速

Zoomはとにかく機能開発と投入が迅速です。今年の3月くらいにセキュリティ問題で少し話題になった時も5月にはKeybaseというセキュリティの会社を買収し、直ちに問題を鎮静化しました。

また、今回のコロナ禍を機に「Zoom Phone」という機能を急速に押し進めてます。これは、Zoomではないスマホなどから電話をかけたときにシームレスにZoomのビデオコールに移行できるというもので、電話とZoomビデオの垣根をなくすものです。これらも既存のお客さんからの声を聞いてコロナ禍に対応するために迅速なスピードで対応している一例になります。

こういう細やかで迅速な戦い方はGAFAMのように買収など資本力を使った戦い方をする企業に対してアドバンテージがあると思います。

初めからレッドオーシャン真っ向勝負

そもそも、Zoomの競合環境が厳しいのは今に始まったことではありません。Zoomを創業した2011年から、すでにSkype, WebEx, Google Hangoutなど競合がたくさんいて、有名どころの機関投資家でさえも、Zoomへの投資をパスしたとの話が残ってます。当時は皆に無謀な挑戦と言われていたようです。

Zoom社CEOのEric氏はWebEXというビデオコール用のソフトウェアを開発している会社に在籍し、VP(Vice President)という肩書でエンジニアチームを率いてましたが、Ciscoに2007年に買収され2011年にCiscoを退社しました。

Zoomを立ち上げるときに、WebEX社から40人の技術者が彼についてきてZoomを立ち上げました。こういった背景からも業界を熟知していて強い技術力を持って戦っている強い企業だと思えます。

グロース(成長)株か?

この株は未来の「GAFAM」のようなテンバガー株になりうるか!?
以下のグロース株5つのポイントに沿って確認してみましょう。

成長株を見分ける5つのポイント
  1. 増収増益か?
  2. 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
  3. PER(株価収益率)が高いか?
  4. 時価総額が比較的小さいか?
  5. 将来の「成長ストーリー」は良好か?

1) 増収増益か?

Q1決算も+169%で驚きでしたが、2020年Q2はQ1をはるかにうわまるYtoY355%成長という驚異的な決算を出してきました。これは、他の高成長グロース株と比べても断トツのNo1成長率である事がわかります(下図)

なぜZOOMだけこれだけ伸びているのかというと、ビジネスモデルやサービスが優れているということもありますが、他のライバルがパッとしなかったという事が挙げられると思います。

  • Microsoft‥TeamsがバンドルされてるOffice365の成長率(YtoY)が20%から15%と特需にもかかわらず成長率を落としてます
  • RingCentral‥主にカスタマーサポート向けに似たようなソリューションを提供していますが、Q1->Q2、33%成長->29%と成長率を落としてます
  • Google、Cisco‥ZOOMと同様のプロダクトを出してますが、どちらもQ2の決算はYtoYで減収、減益になっています。
ZOOM決算資料:2020Q2 Rapid Revenue Growth
ZOOM決算資料:2020Q2FY21Expences and margins
2020年 2Q決算実績予想
EPS(一株利益)0.92ドル0.47ドル+0.45ドル
売上高66.35億ドル16.3億ドル+2.1億ドル
売上成長率(YtoY)+355%
従業員10名超の顧客数(YtoY)37万件(+458%) 
2020年 3Qガイダンス新ガイダンス予想
EPS(一株利益)0.73~0.74ドル0.35ドル
売上高68.5~69.0億ドル69.29億ドル

業績ガイダンスとは、上場企業が決算発表において明らかにする「今期の業績見通し」のこと

ZOOM決算資料:Growing Future Revenue under Contract page14

RPOとは、今回の決算に計上されてないが既に契約済で支払いの請求も済んでる分と、支払いの請求はまだだけど契約自体は交わされていて将来の売り上げに計上されることが確実と思われる分の合計のこと

2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?

2019年4月のIPO初値65ドルから438ドルと約6.7倍の株価になっています。

YtoY355%成長というアナリストの予測を大きく上回る驚異的決算を受けて、株価も一時は+40%も上昇するなど大きく反応しました。

その後はAAPLやNVDAなどハイテクセクターが大きく売り込まれ50MA(移動平均線)を割り込む2020年9月の調整相場でも見事にV字回復しています

3) 時価総額が比較的小さいか?

1250億ドル(約13.3兆円)2020年9月時点

4) PER(株価収益率)が高いか?

PER

154倍 

 株価:438.73ドル / 予想EPS:0.35ドル

5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?

Zoom(ズーム)の技術力が強いとはいえ、今後GAFAMが技術的に追いついてくる可能性は否定できません。色々なレビューサイトなどを見る限り競合製品のレビューも総じて良好です。

「 Winners-Take-All」という勝者が市場を総取りするという言葉が意味するように、Zoomがこのまま圧倒的な技術力でシェア拡大を推し進められれば、一人勝ちもあり得ると思います。

それが実現されれば、おそらくIPO初値65ドルのズームは今後10倍以上になることが示唆されます。

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