未来予想図(2030-2040-2050年)
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【ASTR】アストラ・スペース社(Astra Space Inc.)は、宇宙ロケット打ち上げサービスを提供する企業!ライバルは、スペースXとロケットラボ(RKLB)

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アストラ社サマリー
  • 宇宙ロケット打ち上げサービスがメイン事業
  • 宇宙開発企業として初めてナスダックで取引を開始(7/1)
  • スペースX社やロケットラボ社よりも早く商業的なローンチを達成
  • 小型で安価なロケットを打ち上げる事に特化したビジネスモデル
  • 自動車を作るようにロケットを量産し、2025年には毎日1本のロケットを打ち上げる計画
  • ロケット打ち上げ事業の中で、1回あたりの費用が最も安価(NASA調べ)
  • CEO クリス・ケンプ氏は若干30歳でNASAの最高情報責任者CIOに任命され、33歳の時に最高技術責任者に任命された天才中の天才
  • アストラの開発チームは最強説
  • 2025年には売上成長(CAGR)148%、粗利70%調整後EBIDAマージン46.3%
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時価総額

ティッカーASTR [NASD]
会社名Astra Space Inc.
セクター宇宙・航空・防衛
設立2016年10月
IPO(上場)2021年 7月
創業者兼CEOクリス・ケンプ氏
時価総額580.4Mドル
本部アメリカ
アラメダ
従業員数100人(2020年)

アストラはホリシティ「HOL」とのSPAC上場後、2021年7月1日にNasdaq Global Select Marketにおいて、Astra社の普通株式は「ASTR」、Astra社のワラントは「ASTRW」という新しいティッカーシンボルで取引が開始されました。

Astraは、成長を加速し、アドレス可能な市場を拡大し、宇宙サービスプラットフォームを開発するために、この取引で約5億ドルの現金収入を調達しました。

単位:T=1兆、B=10億M=100万

テーマ性(事業内容)

会社ビジョン

Astraは、NASAに在籍経験もあるシリアルアントレプレナー(連続起業家)のChris Kemp氏が2016年に立ち上げたロケットベンチャーです。

アストラのミッションは、より健康的でつながりのある地球を作ることで、宇宙から地球上の生活を改善することです。

Astra社の創業者、会長兼CEOであるクリス・ケンプ氏

Source : Astra VS. Rocket Lab | Why NASA Awarded Astra For The Tropics Mission

アストラの開発チームは次のようにな有能者の集まりのようです。

  • CEOと創業者は元NASA
  • チーフエンジニアはスペースXの共同創業者
  • そのほか、元ブルーオリジンやアップルなど

2019年10月には、Airbus VenturesやSalesforce(SAIL)のCEOのMarc Benioff氏などから、約1億ドルの資金調達にも成功していました。その後、2020年2月にDARPA(アメリカ国防高等研究計画局)が実施する技術開発プロジェクト「DARPA Launch Challenge」に参加し小型ロケットの打ち上げに挑戦したことで、Astraは一躍注目を集めました。

2020年9月の打ち上げ試験の失敗を経て、2020年12月15日に打ち上げに挑み、見事宇宙空間への到達を達成しています、惜しくも軌道投入には届きませんでした。
この成功は、民間企業単独で開発した液体ロケットエンジンで宇宙空間に到達した事例としては、世界で5社目の実績となりました。(他は、SpaecXBlue OriginRocket Labインターステラテクノロジズ

Astra社は、歴史上最も早く宇宙に到達した民間資金企業です。50回以上の打ち上げを契約しているAstraは、2021年夏に顧客のペイロードを地球低軌道に届け始め、2025年までに毎月、隔週、毎週、そして毎日の打ち上げに移行する予定です。

マーケット

シリコンバレーでは多くの企業が小型衛星をどんどん作っています。

多くは地球低軌道で運用される小型衛星の大規模なコンステレーションに基づいてサービスを構築していました。実際、この10年間で400社以上の企業が設立されています。

また、モルガン・スタンレー社は、宇宙経済は今後10~20年で1兆ドル以上に成長すると予測しています。

  • $1.0+Trillion(1兆ドル)– 2040年の宇宙経済
  • $216 Billion (2160億ドル)– 2030年までの衛星製造業の支出
  • $40.7 Billion(470億ドル)– 政府関係による宇宙への投資
  • 400社以上 – 米国の宇宙民間企業

衛星の打ち上げは、2010〜2019年にかけて14倍に増加してきましたが、2020年から2029年にかけては、3万8千個以上の衛星が建設され、打ち上げられる予定です。

宇宙へのアクセスは、現状では高価で不定期で遅いことが指摘されています。

アストラは。衛星と打ち上げ機材を4つのコンテナを備えたハーキュリーズに搭載し、世界のどこでも、政府のお役所仕事を一切せずに、コンクリートや砂利の道から打ち上げを行います。

サービス・商品

地球をあらゆる波長で観測するためのコンステレーションを作っている企業もあります。作物の栽培や水などの天然資源の管理を最適化するために、考えられるあらゆる波長で地球を観察します。

また、アメリカの国土を守るための国家安全保障アプリケーションが開発されています。

毎日当たり前のように利用している天気予報のGPSやその他のサービスについても、より優れたものを開発するチャンスがあります。

Astraの小型ロケットは、約250万ドルという低コストで、100~150kgのペイロードを地球低軌道に投入可能とのことです。

アストラ(ASTR)は、今後ロケットの軌道上積載量を当初の110ポンド(50キログラム)から1,100ポンド(30キログラム)に引き上げ宇宙船を製造することを計画しています。

プラットフォーム・ストラテジー

  • Space Services
  • Modular Spacecraft Platform
  • Mass-produced Portable Launch System
  • Global Spaceport Footprint
  • Technology Infrastructure

大量生産を前提としたアストラロケット

アストラ・ランチ・システムはポータブルでグローバル設計

アストラは衛星市場で独自の地位を築いている

現代のコンステレーション(星の観察)のニーズに応える

ビジネスモデル

Astraは、2021年に400万ドル、2025年には15億ドルの収益獲得を目指しています。

収益化に向けて、Astraは打ち上げ事業のみならず「Modular Spacecraft Platform」と呼ばれる、ロケットの上段部と搭載する衛星のバスシステムを一部統合させ、垂直統合の事業戦略も打ち出しています。

垂直統合の事業戦略

Astra社では設立当初から完全な垂直統合型企業を目指しています。

ロケット、宇宙港、宇宙船システムのほぼすべての部品の設計から、システムの90%以上の設計、製造、統合、テストを、サンフランシスコ郊外の1つのビル、1つの施設、1つのキャンパスで行うことができます。

25万平方フィートの施設では、バッテリーから電気モーター、バルブ、ロケットのタンクに至るまで、エンジニアが設計を行っています。

小型ロケットをベースにしているため、統合やテストもキャンパス内で行ない、迅速に反復、革新、学習を行うことができます。

タイムライン

Astraは2021年半ばに最初の商業打ち上げを開始し、その後急速に規模を拡大し、2025年までに毎日の打ち上げという重要なマイルストーンを達成する予定です。

2022年には、Astra社が利用者に衛星サービスとスペースポートサービスの提供を開始します。2024年には、施設の建設を完了し、その後の設備投資は最小限に抑える予定です。2025年には打上げが毎日行われるようになり、ロケットの能力が向上して、より大きなペイロードを扱えるようになると、堅調な収益の伸びが期待できます。

カスタマー

政府や高品質な顧客からの検証が得られています。

アストラの現ボードメンバー

アストラの新リーダー「ソフトウェア部門」

プラットフォームの基盤となるのは、サプライチェーンから、ロケットや会社の運営に必要な材料や労働力、ロケットの製造や打ち上げを自動化するためのシステムまで、事業のコスト構造を最適化するためのソフトウェアです。

アストラ・ファンダメンタルはソフトウェア会社です。宇宙業務の自動化を進めることで、わずかな人員で宇宙開発を行うことができます。

ストラトスは、アップル、アマゾン、グーグル、テスラのトップリーダーを含むアストラのオールスター・リーダーシップ・チームの最新のメンバーです。

カリフォルニア州アラメダ-6月16日。アストラは本日、ストラトス・ダヴロスがソフトウェア担当上級副社長として入社したことを発表しました。ダブロスは、人工知能や機械学習の分野で豊富な経験を持ち、IBM WatsonやAppleでシニア・リーダーシップを発揮してきました。

“ストラトスは、「宇宙から地球上の生活を向上させるというアストラのミッションを支えるソフトウェアを担当するチームを率いることができ、非常に誇りに思っています。”ストラトスは、「ロケットの製造からミッションコントロールまで、ソフトウェアは、アストラが前例のない速度と規模で活動することを可能にするための核心です」と述べています。

ダブロスは、同社の宇宙プラットフォームを支え、顧客とアストラのサービスをつなぐインテリジェント・オペレーティング・システムの開発を指揮します。ダブロスの優先事項の一つは、多様なエンジニアでソフトウェアチームを構築することです。

ライバル・競合他社

Source : Astra VS. Rocket Lab | Why NASA Awarded Astra For The Tropics Mission

アストラ(ASTR)の最大の強みは、ライバルのスペースXやロケットラボよりも安く打ち上げられることです(NASA調べ)。

Source : Astra VS. Rocket Lab | Why NASA Awarded Astra For The Tropics Mission
Source : Astra VS. Rocket Lab | Why NASA Awarded Astra For The Tropics Mission

また、スペースX社やロケットラボ社よりも早く商業的なローンチを達成しています。2022年には毎月、2023年には毎週、2024年には毎日の打ち上げを予定しており、2024年には黒字化できる計画です。それに対して、ロケットラボは2034年にならないと商業化できないようです。

Astraは、特に商業用ロケットの開発でAstraに遅れをとっている同業他社のロケット事業と比較して、魅力的なエントリーポイントと評価を示しています。

アストラの衛星・宇宙基地サービスは価値創造のアップサイドとなると説明し、2008年に軌道に乗ってからのSpaceX社の最新の評価と価値の創造は、Astra社の投資機会のアップサイドを証明しているとしています。

稼ぐ力比較

PSR比較

業績

アストラ(ASTR)はまだ売上を上げていません。本格的な売上が上がるのは2023年以降、2024年には黒字化の予定です。

  • 打ち上げ収入が増加し 打ち上げの頻度が 2025年には毎日行う
  • アストラ社が開発した モジュール式宇宙船プラットフォーム 成長
  • 工場稼働率の上昇に伴い、売上総利益率が 工場の稼働率の上昇と工場の稼働率が上がり、大量生産による効率化が実現する
  • 今後数年間は利益率の拡大が見込まれ、2024年には黒字化、修正グロスマージン70%、修正EBITDAマージンが50%になると予想
  • 2025年以降は、打ち上げ回数の増加や宇宙プラットフォームの提供が、収益の増加をもたらすと予想される

この記事の情報ソース

↓売り出し目論見書

↓公式のIR資料

↓その他ツールサイト

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