未来予想図(2030-2040-2050年)
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【SQ】Square(スクエア)は「4大金融・決済・フィンテック系」のひとつ!フィンテック界の旗手の将来性について

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【前提知識】フィンテックについて

フィンテックとは、フィナンシャル(金融) × テクロジー(技術)を掛け合わせた造語です。

一口にフィンテックと言っても、その種類は様々です。スマホでできる金融サービスは全部フィンテックといえるのです。決済サービスや株取引、投資アドバイザリー、少額ローン、家計簿アプリなんかもフィンテックに入ります。

「フィンテック」のメリットは、これまでお金を下ろすのにATMに出向いたり、証券を買うのに証券会社に出向いたり、手間も時間もかかっていたことが、全てスマホだけできるようになることです。

フィンテック分野のブレークスルーは、来ると言われ続けながらなかなか爆発はしないものの、緩やかな上り調子であることは間違いありません。

その中でもとくに期待されているのが、この「スクエア(SQ)」です。

この銘柄はテンバガー期待できるか?

オニールのCAN-SLIMを用いて分析していきます。

【SQ】CAN-SLIM分析まとめ

総合評価

評価 :5/6。
CCurrent
earnings
当期EPSと売上がよいか?
AAnnual
earnings
年間のEPSがよいか?
NNew product
or service
新製品/サービスを
出しているか?
SSupply and
demand
需要と供給は良いか?
LLeader
or
Laggard
主導銘柄か?
停滞銘柄か?
IInstitutional
sponsorship
機関投資家が
保有しているか?
MMarket株式市場の地合はよいか?

* M(Market)株式市場の地合はよいか?については、チャートのテクニカル分析も併せて見ています。市場の地合いは刻々と変化し毎年違う水ものですので、ご承知おきください。

CAN-SLIMの分析方法についてはこちらをご覧ください。

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スクエア(SQ)について、サクッと把握

スクエア(SQ)のすごいところ
  • 突出した実績を持つCash Appを生み出した
    • 米国無料金融アプリ1位
    • 月間稼働顧客3,600万人
    • 累計顧客8,000万人以上

「ノンバンクながら、送金+決済を起点に銀行よりも圧倒的に便利な”現金アプリ”を構築したことがすごい!」

会社サマリー

  • ビジネスモデルは決済手数料とファイナンシング
  • Squareの3大事業は「PoS事業」「CashApp事業」「ビットコイン投資」
時価総額129.34Bドル
ティッカーSQ [NYSE]
会社名Square, Inc.
業種フィンテック
設立2009年
IPO(上場)2015年
(IPO初値11.20ドル→180ドル)
CEOジャック・ドーシー氏
*スタートアップ界隈で
カリスマ的存在
CFOSarah Friar氏

Amrita Ahuja氏
本部アメリカ合衆国
カリフォルニア州
サンフランシスコ
従業員数3,835人
2021/ 時点
単位:T=1兆、B=10億、M=100万
最近はめっきり居生活中の
TwitterのCEOでもある
ジャック・ドーシー氏

CEOであるジャック・ドーシー氏はほとんど表に出てこないため、珍しくスクエアはCFOが前面に出てきている企業です。

元CFO Sarah Friar氏がスクエアを去る時には、株価が30%も下落しましたが、Amrita Ahuja氏に引き継ぎ株価が上がっていっています。

Source : aseanhr.org

業績サマリー

  • 売上高成長率は前年同期比で+143%と減速
指標
売上成長率(YtoY)+143%
ROA(総資産利益率)3.90%
ROE(自己資本利益率)15.90%
ROI(投資利益率)-0.40%
Gross Margin(粗利率)24.00%
Operating Margin(営業利益率)1.10%
Profit Margin(純利益率)2.70%

M = Mllion(100万)
B = Bllion(10億)

投資用語のかんたん解説集

指標の意味と見方については、次の記事で解説しています。

決算

Source : Seeking alpha

2021年Q2決算(2021/8/2) はEPSはクリアしましたが、売上高は市場予想50.5億ドルに対して、会社実績は46.8億ドルと大幅にショートしています。

2021年 Q2 決算決算良否予想実績
EPS(ドル)○パス0.310.66
EPS(ドル)*特別項目除く○パス0.160.41
売上高(ドル)×ミス5.08B4.68B
調整済み売上高(ドル)○パス3.37B5.06B
売上成長率(YoY)+%
決済サービス部門(ドル)○パス0.87B0.96B
サブスクリプション・
サービス部門(ドル)
○パス0.49B0.56B
ハードウェア部門(ドル)○パス24.3M29.0M
ビットコイン部門(ドル)○パス2.06B5.06B
総取引額 GPV(ドル)
(Gross Payment Volume)
○パス28.96B33.14B
引用 : マネックス証券、seeking alpha

この売上高のショートは6月期のビットコインのボラティリティが少なかったので、スクエアキャッシュ内でのビットコイン取引に関する売上高がショートしたのではないかと考えられます。

ビットコイン価格推移
2021年 Q3 予想コンセンサス
(アナリスト予想)
ガイダンス
(会社予想)
EPS予想(ドル)0.37
売上高予想(ドル)4.49B
Source : Seeking Alpha
次回の決算日

2021/11/4

Source : Trading view

深掘り

サービス・商品(ビジネスモデル

スクエアの事業は4つあります。

スクエア4つの事業

① PoSシステム(小売店にあるレジみたいなもの)
↓電子マネー、タッチ決済、クレジットカード決済から選べます。

② 個人間送金アプリCash App(PayPayみたいなもの)

③ ビットコインへの投資

④ ハードウェア(端末)

収益の大半(48%)は、③ビットコイン(BTC)投資になっているため、スクエア(SQ)に投資するということは、半分はビットコインへの投資にもなります。

Source : Futubull

2つの柱、PoSシステムとCash Appについて

PoSシステム ( コロナで減速)

  • 創業時のビジネス
  • 誰でもクレジットで支払いを受けることができるハードウェアデバイス
  • 爆発的ヒット
  • 顧客のビジネスデータをほぼ全て把握
  • ソフトウェアの使用料は無料
  • トランザクション手数料
  • Square Capital(ファイナンス事業)

Cash App(コロナでも急成長中)

  • アプリ
  • クレジットカード送金
  • インスタント引出し
  • 小売業者への手数料
  • ビットコイン売買手数料

かつては、PoSシステムの売上が主軸でしたが、コロナ禍において前者が減速し、後者が大きく伸びたことで粗利益ベースではほぼ同じ割合になりました。

今までPoSシステムのSquareという印象でしたがポストコロナの成長をリードするのはCash Appであることが期待されます。

PoSシステム

スマートフォンやタブレット端末に小型のカードリーダーを差し込んで決済端末として利用する方式を採用し、クレジットカード決済の代わりに、導入のハードルを引き下げたものです。

トランザクション毎に2.6%と10セントの手数料を徴収してます。ハードウェアは基本的にそれほど高いものではなくほとんどが$50-$200程度で販売し、一番シンプルなものは1つ目は無料で配布してます。基本的にハードウェアではなくトランザクションの手数料で収益を上げています。

4つの加盟店のSquare導入の決め手

・ランニングコストの安さ
既に決済端末を導入済みの事業者の乗り換え理由として特によくあがる声は、様々な機能を持ちながらも、シンプルな価格体系を採用していることは、事業者にとって魅力的なようです。

・導入までのスピード感と使いやすさ、手軽さ
業種を問わず、審査の早さや、シンプルな操作性によって、ストレスなく、素早く導入できることを決め手にあげた事業者が多く見られました。

・オンラインサービスもカバー
これから事業を多角的に展開していこうと考える事業者にとって、キャッシュレス決済を導入できるだけでなく、オンライン決済の受付やECサイトの作成が可能なことは重要なポイントです。

・端末のスタイリッシュさ
コンセプトを重視する小売店や美容業で重視されています。コンセプトを邪魔しない、シンプルなデザインが強く支持されています。

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さらに、売り上げの振り込みは最短翌日ですので、キャッシュフローの改善も見込めます。

▼Squareの製品・サービスに関して、詳しくは以下の資料をご参照ください。
http://d2pgtgvcptv0ra.cloudfront.net/ServiceInformation_%2020210615.pdf

収入源(Square Capital)

PoSシステムを提供しているため、顧客のビジネスデータをほぼ全て把握してます。それにより、顧客に適切なファイナンス情報を銀行に先駆けて提供することが可能になってます。

Squareは顧客の問い合わせがなくても、過去のデータから自動で貸付金のオファーをソフトウェア上で常に提示し、顧客は銀行へ行ってローンの相談をせずとも、ローンの支払いはこのPoSシステムから自動で支払う事ができます。

ただし、コロナ禍において倒産する企業が増えているので貸し倒れ金を多く引き当てててる他、新たな融資を止めており、このビジネスはかなり減速しています

2021年8~10月の傾向(国内)

スクエア(SQ)によると次のような傾向が見られるそうです。

緊急事態宣言下の8~9月は、キャッシュレス決済端末の導入を検討中の事業者の中でも、開店を10月、11月に遅らせるというケースが散見されました。

一方、緊急事態宣言が解除されて以降、10月は徐々に需要の戻りが見え始めています。今週からは東京都では飲食店への自粛要請が解除されることから、さらにこの状況が加速すると考えられます。

Cash App

急成長しているのが、主に若者向けを意識した個人間送金のアプリ「Cash App」です。「Cash App」は、お金に関すること(給料、送金、株、ビットコインなど)を全て一つのアプリでできるようにしたSquare経済圏アプリと言えます。

  • 個人間の送金向けのアプリ
  • Cash Appの機能は銀行口座と言ってもいいほど充実
  • 振り込み用の口座番号もあるので給料などの振り込みに使える他、Cash App専用のキャッシュカードも作成可能
  • カジュアルな銀行口座というポジションを目指す
  • 個人間送金アプリではダウンロード1位を維持
  • 政府の支援金の受け取りで直近のダウンロードを大きく加速
収入源
  1. クレジット送金手数料
    • クレジットから送金する場合は3%の送金手数料
  2. インスタント出金
    • 基本的に、この出金手数料は無料ですが、1−3営業日かかります。もし即日お金が欲しい場合は出金手数料1.5%がかかります
  3. キャッシュカード
    • 銀行に送金することなく、アプリから簡単にキャッシュカードを作ることによって直接Cash Appからお金を引き出すことが可能です。
    • このキャッシュカードを使うことで小売店から2.75%の手数料を得ているようです
    • ATMから直接現金を引き出す際に手数料$2がかかります
  4. ビットコイン売買手数料
    • Cash Appはビットコインの売買をすることも可能で、売買するたびに1.75%の手数料を徴収しています。
  5. 株式の売買手数料は無料
    • CashApp上で株取引が可能です。こちらは手数料をとっておらず収益化していません。

マーケット

Cash Appは若者を中心に利用者が急増しており、2020年Q2ではついに月間利用者は3000万人を突破し、ライバルのVenmo6000万人を抜くべく猛進しています。

地域比

スクエアのビジネスは、ほぼアメリカとなっています。

Source : Futubull

収益性

EPS成長

EPS(一株当たりの純利益)とは、会社が上げる利益のことで株価の源泉となる指標です。

参考に、EPSは下記のように計算されますが、年に4回発表される決算で必ず発表されるものですので、計算することはありません。

EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。当期の1株当たり利益を前期以前のものと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。

2013年から2021年までのスクエアの年次および四半期ごとの1株当たり利益の履歴です。

  • 2021年6月30日までの四半期におけるスクエアのEPSは0.40ドルで、前年同期比で1433.33%の減少となりました。
  • 2021年6月30日までの12ヶ月間のスクエアのEPSは1.19ドルで、前年同期比83.08%の増加となりました。
Source: macrotrends.net

売上高成長

スクエアの2013年から2021年までの年次/四半期ごとの収益の推移と成長率です。

  • 2021年6月30日を期末とする四半期のスクエアの収益は、前年同期比143.33%増の4.681Bドルでした。
  • 2021年6月30日までの12ヶ月間のスクエアの収益は159億3,100万ドルで、前年同期比で170.72%の増加となりました。
Source: macrotrends.net

会社が儲ける力

利益率成長

スクエア(SQ)の過去10年間の売上総利益率、営業利益率、純利益率の現在と過去の推移です。

利益率は、企業が収入から経費を差し引いた後に収入として保持する割合として定義できます。
2021年6月30日現在のスクエアの粗利益率は23.24%、営業利益率は1.8%、純利益率は3.6%です。

Source: macrotrends.net

会社の経営の上手さ

ROE(自己資本利益率)

ROEは、企業が自己資本をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標で、アメリカの投資家達が最も重要視している財務指標となっています。

 米国企業のROEは平均的に日本企業(平均9%)の倍近い(平均17%)といわれ、アップルが約110%、テスらは6%程度と様々です。

逆にROEマイナスの場合は赤字か債務過多状態の状態で、その会社は株主資本を1年とうしてどれだけ減らしたかってことがわかります。

注意点

借金(負債)は「株主資本」には入らないため、多くの借金をして利益を上げた結果、高いROEになるケースもあります。

スクエア(SQ)の過去10年間の株主資本利益率(ROE)の現在および過去の値です。23%で安定しています。

Source: macrotrends.net

ROA(総資産利益率)

ROAは、自己資本に加え、借金や現金も含めた総資産をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標です。

アメリカの企業におけるROAの平均値は6%程度ですが、日本企業の平均値は3%程度です。そのため、日本企業ではROAの目標値を5%程度で設定しているところが多いです。

上記数値が年々上昇傾向にあればROAの上昇につながり、株価の上昇につながります。

スクエア(SQ)の過去10年間の総資産利益率(ROA)の現在および過去の値です。5.3%で安定しています。

Source: macrotrends.net

会社の安全性

キャッシュフロー(CF)

キャッシュフローはファンダメンタルズを重視する機関投資家などが現金創出力や投資効率など企業分析を行う際に使っています。

キャッシュフローには下記の3種類があり、それぞれ示すものが異なります。

3つのCF(キャッシュフロー
  • 営業CF → 本業の営業活動で稼いだ現金の増減
  • 投資CF → 将来の利益につながる活動に使った現金の増減
  • 財務CF → 増資や配当、金融機関に対する借入・返済などによる現金の増減

C/Fでは主に安全性を確認できますが、3つのC/Fのうち最も重要なのは、営業C/Fです。健全な企業では営業C/Fの金額よりも当期純利益が低いのが一般的です。

投資C/Fは設備投資や株式投資をした場合にマイナスで現れます。そのため、マイナスになっているほうが積極的に投資をしている企業と言えます。

フリーC/Fは営業C/Fと投資C/Fを足したものをです。これがプラスの場合は投資に現金を使っていても、それ以上の現金を営業C/Fで稼ぎ出していることを意味します。

スクエア(SQ)の過去8年間のキャッシュフロー推移一覧です。

引用 : マネックス証券

ライバル、競合他社

アメリカでは個人送金アプリはペイパルが提供するVENMOとスクエアが提供するCash Appの2強となっています。

PaypalとSquareの2社は必ずしも全ての領域で競合ではありませんが、P2P決済というカテゴリで激しく競合してます。

Squareが大きくグロースするキーファクターは、「時価総額70BのSquareが時価総額220BのPaypalに追いつき、追い抜かせるか」ということにかかっています。

個別株ポートフォリオのセクターバランスを考えた場合、「金融・決済・フィンテック」系はやはり1銘柄は持っておくべきだと思います。

グロース投資家としての選択肢はおそらく以下の4大フィンテックになります

ティッカー企業名
VVisa
MAMastercard
PYPLPaypal
SQSquare

どれも素晴らしい企業ですので、Squareの当記事及び他社の決算も見て1社選ぶのが良いかなと思います。

成長ストーリー

決算後のカンファレンスコールでは、アフターペイの買収の話題で、持ちきりでした。

アフターペイは、分割払いを提供している会社で、アファームやペイパルと競合しておりBNPL(バイナウ・ペイレイター)市場の競争激化が予想されます。

買収によるシナジー効果は強気目線で各ファンドは、ターゲットプレイスを引き上げており、アナリストにも売上のミスよりも買収によるシナジー効果が好感されているようです。

チャート分析

テクニカル分析

2021年8月6日のスクエアの株価は275.1ドルでした。

現在、上値抵抗線(283ドル)で押されている状況です。

今後の展開としては、マーケットの地合いによって、次の展開が予想されます。

  • ①1度250ドルあたりまで下げてから、上値抵抗線を突き抜ける
  • ②チャネルの中でヨコヨコする(しばらく値固めしてから、再度上値をうかがう展開)
Source : Trading view

PSR推移

指標バリュエーション
PSR(LTM)8.0倍
PSR(NTM)6.5倍
Source: macrotrends.net

価格帯別出来高

直近の価格帯別ボリューム平均価格は、243ドルとなっています。90%が含み益です。

Source :Futubull

この記事の情報ソース

↓売り出し目論見書

↓公式のIR資料

↓その他ツールサイト

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本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいて損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

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