移動平均線を使った分析方法のキホン
移動平均線とは
移動平均線とは、単純に日数の終値の平均値(点)を結んで平均線(線)にしたもので、一般的に下記の3つを使います。
- 短期 = 25 SMA
- 中期 = 50 SMA
- 長期 = 200 SMA
上図の日足チャートをみても分かる通り、弱い地合い(下落トレンド)ではチャートは25MA、50MAの「下」を推移し、強い地合い(上昇トレンド)では25MA、50MAの「上」を推移します。
クロス・トレンドの見方
- 短期 = 25 SMA
- 中期 = 50 SMA
- 長期 = 200 SMA
クロス・トレンド | 現象 | 意味するもの | 行動 |
---|---|---|---|
ゴールデン・クロス | 50MAを25MAが突き上げる | これから上昇トレンド | 買う |
デット・クロス | 25MAを50MAが突き上げる | これから下降トレンド | 売る |
- 上昇or下降トレンドがある場合には使える(買いと売りタイミングが読みやすい)
- ウネウネ横ばいのボックス相場には使えない(無駄な売り買いのエントリーが激しくなってしまい、効率が悪いため)
下値抵抗線、上昇転換点としてみる方法
- 短期 = 25 SMA
- 中期 = 50 SMA
- 長期 = 200 SMA
上のチャートの場合、a地点では、50MAを下値抵抗線として上に反発しています。
b地点では50MAにタッチしており、これを下回ると下降圧力が強いと言えます。
移動平均線 応用編
移動平均線の応用として、他のテクニカル分析との掛け合わせで判断材料にするというものがあります。
チャートパターンを使って投資銘柄を探す目的で使用します。
主要なパターンとして、下記の3パターンがあります。
チャートパターン① 「底値ウネウネ飛び出し」
チャートパターン② 「頭パンパンあきらめ」
チャートパターン③ 「長いものには巻かれろ」
効率的なチャートパターン(トレンド)を見つける方法
移動平均線を使ったパターンは他にも色々あり、人によって好みが分かれます。
こちらのSBI証券サイトには、「チャート形状銘柄検索」という珍しい便利なパターン探しツールがありますので、色々なパターンを模索してみることをおすすめします。
上図の確認したいチャート形状をクリックすると、下図の「長短トレンド一覧」画面になります。ここでは1ヶ月〜6ヶ月の相場を並べて表示することができ、一目で分かりやすく非常に使いやすいです。
また、マーケットトレーサーの「過去の推移を見る」をクリックすると下記のように現在の相場転換が見て取れて、こちらも非常に参考になります。
最強の!?ゴールデンクロス(75MA,200MA)
ゴールデンクロスとは、短期MAが長期MAを下から上に突き抜けること。またその逆をデットクロスと言いいます。(MA=移動平均線)
200MAを75MAが抜くことが、最強と言われるゴールデンクロスとして一般的です。
これは、小型株・仕手株に相性がいいと言われています。
上図は東証一部の3856.Abalanceという銘柄ですが、最強のゴールデンクロスをした2週間後に倍近い暴騰をしているのが分かります。
この法則が当てはまる確率は約40%もあることが、検証結果からわかっています。