未来予想図(2030-2040-2050年)
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【SAIL】SailPoint Technologiesはオール決算クリアのピカピカSaaS銘柄

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SailPoint 社サマリー
  • IDガバナンスソリューションの大手プロバイダー
  • SailPointが業界のリーダーと評価される
  •  特許取得済みの人工知能(AI)および機械学習(ML)テクノロジーを搭載した、SailPoint Predictive IdentityTMプラットフォームの提供
  • 1株当たりの純利益の成長率SailPointは121%で、OKTAの40%と比べてかなり高い水準

IDガバナンスソリューション=「誰がアクセスできるか、誰をアクセスできるようにすべきか、どのようにアクセスさせるべきか」に基づいたアクセスを徹底管理し、セキュリティリスクを最小化するソリューション

SailPoint社について

企業概要

非構造化データアクセスのID管理とガバナンスを提供するテキサス州オースティンのテクノロジー企業で、世界で1400社以上の大手企業が利用する、Identity and Access Management(IAG)ツールのプラットフォームを開発、販売している会社です。

ティッカー【SAIL】
会社名SailPoint Technologies. Inc
カテゴリーIT・通信 (IT & Communications)
設立2005年
CEOケビンカニンガム氏
上場2017年11 月
時価総額4.10億ドル(億円)
従業員数1168人

「需要」マーケット・ユーザー(顧客)

コロナの影響でリモートワークの拡大や、クラウドサービス利用増加の流れから、セキュリティ対策をよりしっかりする需要が強くなりました。

顧客数は2019年比で2020は約23%増加しています。

問題点

従業員や顧客がクラウドサービスを利用するってことで、企業システムの複雑化は極まる一方で、デジタルID管理の作業もより煩雑となり、管理者にとって大きな負担となっています。

手作業で名前とかEメールアドレスとか、所属とか諸々を打ち込むのってしんどい

Oktaのシステムは、この作業をAIが自動でやってくれるなんてなんてラクチンなんですね。

Verizon 2017のデータ侵害調査レポートによると、ハッキング関連の81%がIDを起点とした攻撃であることがわかっている。私たちのオープンIDプラットフォームは、組織とそのアプリケーションおよびデータを保護するには、従来の境界およびエンドポイント中心のセキュリティソリューションにはそれ自体ではますます不十分であり、最新のサイバーセキュリティ戦略の重要な基盤層であると考えています。

目論見書より

以下がそれぞれの業種別の顧客割合
・製造、エネルギー、産業(17%)
・銀行(16%)
・テクノロジー/メディア/電気通信(13%)
・ファイナンス(12%)
・保険(11%)
・政府、教育、非営利団体(10%)
・ヘルスケア(10%)
・小売および消費者(8%)
(パーセンテージは2017年9月30日現在の顧客数)

引用:SailPoint Technologies. Inc 目論見書

「供給」サービス・商品・問題解決

SailPointは主に、重要なシステムやデータへのユーザーのアクセスを管理するためのID・ガバナンス・ソフトウェアを企業向けに販売しています。

引用:SailPoint Technologies. Inc

オンプレミス・ソフトウェアとクラウドベースのソリューションを問わず、 特許取得済みの人工知能(AI)および機械学習(ML)テクノロジーを搭載した、SailPoint Predictive IdentityTMプラットフォームを提供しています。

つまり、どのユーザーが、どこにアクセスできるかを適切にコントロールすることで、セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンスの維持が図られる、というようなインテリジェンスを提供しています。

管理に伴う膨大な作業をAI機能に任せられるという点で、セキュリティー管理者にとっては膨大な作業を大幅削減することができるんです。

引用:SailPoint Technologies. Inc

IGA事業の主力製品は以下の4本柱があります。
・Identity IQ
・Identity Now
・Security IQ
・Identity AI

SailPoint社の強み、弱み

SailPointは、OKTAが提供しているクラウドベースのシングルサインオン(SSO)のビジネスも持っています。

今後競合優位性という観点でいえば、OKTAのやってるようなクラウド系のシングルサインオンのビジネスも手掛けている点がSailPoint社の強みです。SECaaC+IAGも含めてパッケージでサービス提供できるSailPointは非常に強いと考えられます。

引用:SailPoint Technologies. Inc

プラットフォームはかなり柔軟性があって各種データベースや、アプリに対して多くのコネクティビティ性が確保されてる点が強みです。

データベース:Oracle
企業向けアプリ:Salesforce
コラボアプリ:Azure、Geogle G Suite、Office365、SharePoint、WebEx
ITSMツール:ServiceNow
OSのプラットフォーム:RedHat、Solaris、SUSE Linux、Unix、Windows

ビジネスモデル

主な収益はライセンスとサブスクリプションになります。

売り上げのうち、9割近くをサブスクとライセンスで占めていて、売り上げの50%以上がサブスクです。

2015年のサブスク売り上げ比率が32%にだったのに対し、2020年で約50%まで増加してきています。継続的に安定収益が得られる仕組みは高評価です。

主なマーケットは北米の売り上げが75%を占めています。その他の地域でも売上は伸ばしていますが、伸び率が小さいのでここを如何に飛躍できるかがカギです。

プライシング(値付け)

SailPointの値付けは、

$92M(2020/2Qの売上)/1582企業=$6000/企業

1か月あたりのライセンス+サブスク利用料は、$2000/月くらいが想定できます。

一方、OKTAは、

$200M(2020/2Qの売上)/6000企業=$2300/企業

1か月あたりのライセンス+サブスク利用料は、$630/月くらいが想定できます。

SailPointの製品はOKTAに比べるとかなり高く、逆にそれだけ高い利用料払っても価値があるとも言えます。

ライバル・競合他社

調査会社のGartnar, Inc.によると、5年連続でアイデンティティガバナンスと管理のマジッククアドラントのリーダーに選出されているとのことです。

引用:SailPoint Technologies. Inc 目論見書

OKTAのようなSECaaS(Security as a Service)のビジネスとの違いについて

SECaaSの部分は競合するものの、IAG (International Auditing Guidelines) の部分についてはOKTAのビジネスモデルとは競合はしません。

OKTAの提供するサービスはクラウド型ID管理・統合認証サービスであり、SECaaSにログインすれば、各サービスやアプリへシングルサインオン(SSO)が可能なプラットフォーム、いわゆるゲートキーパーの機能を提供しています。

SailPointはSSOでクラウドやアプリにアクセスする際に、ガバナンス(誰が、誰を、どのようにアクセスさせるべきか?)の定義に沿ってアクセス管理し、セキュリティリスクを最小化する、というソリューションを提供するカテゴリーになるので、SailPointの提供するプラットフォームの方がセキュリティーポリシー上の上位概念に位置することになります。

SailPointが言うには、OKTAのようなIDaaS(
Identity as a Service
のサービスとSailPointのIGA(Identity Governance & Administration:ID・アクセス管理)サービスを統合することで高度なサイバーセキュリティーシステムを維持・運用できると推奨しています。

グロース(成長)株か?バリュー(割安)銘柄か?

業績サマリー
  • 現在株価は約45ドルなので、IPO時の公募価格12ドルから4倍くらいまで成長しています。
  • IPO後1度も決算をミスしていない、ピカピカ銘柄
  • 売上はOKTAの1/2、時価総額はOKTAの1/6.6
  • それでいて株価はOKTAの1/5程度なので、過少評価気味に見える

この銘柄はテンバガー株になりうるか!?
以下のグロース株5つのポイントに沿って確認していきます。

成長株を見分ける5つのポイント
  1. 増収増益か?
  2. 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
  3. 時価総額が比較的小さいか?
  4. 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?
  5. 将来の「成長ストーリー」は良好か?

1) 決算が予想を上回っているか?

EPS(一株あたり利益)

株価に対する1株当たりの純利益の成長率は、2019年から2020年Q2の成長率で見てもSailPointは121%で、OKTAの40%と比べてかなり高い水準です。

引用:Seeking alpha

直近の2020年Q2決算では、EPSが予想EPSを「0.19ドル」上回っています

2020年 2Q決算実績予想
EPS(一株利益)0.15ドル-0.04ドル
Q3ガイダンスコンセンサス予想
EPS(一株利益)-0.05ドル

売上高成長率 

直近の2020年Q2決算では、売上高が予想売上高を「23.44Mドル」上回っています

2020年 2Q決算実績予想
売上高92.46M ドル69.02M ドル
売上成長率YtoY46.63%
Q3ガイダンスコンセンサス予想
売上高83.51Mドル

2020年Q3決算は11/6予定

利益率(Margin)

OKTAと比較すると売上は半分程度で、OKTAはまだ赤字なのに対してSailPointは既に黒字に転じています。

SAIL
Gross Margin(粗利率)78.40%
Operating Margin(営業利益率)3.00%
Profit Margin(純利益率)1.10%
注意点

COGS には固定費も変動費もそれぞれ混合されています。

卸売業や小売業であれば、変動費と COGS はほぼ等しい関係にあります。一方、サービス業や製造業では、人件費や工場経費が COGS に含まれるため、多くの固定費が COGS に入ります。

2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?

理想的な右肩上がりのチャートを示しており、決算の度に窓をあけて株価が上昇しました。

下のチャートは、SAILの価格帯別出来高になります。

長期だと15〜30ドル、短期だと35〜40、45ドル付近に購入ボリューム層があることが分かります。

引用:楽天証券

3)時価総額が比較的小さいか?

現在の時価総額は4.10Bドル(2020/10/6)

4) 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?

結論

現在の株価は割高

現在の株価 : 45.5ドル

PSR(株価売上倍率)

12.27倍

SaaS 40%ルール

40%以上40%以下

= 46.63%(売上高の成長率YtoY前年同期比) + 78.40%(営業利益率)

これらの算出方法については、下の記事で解説しています。

5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?

今後どれだけ顧客数増やせるかがSailPointの今後の成長を決めると言っていい。2018年に日本法人も設立したりしてるので、地道に営業活動して広めていってるというイメージです。

コロナ過でクラウド利用が急増したことから、突貫工事的にSECaaSが先行してに広まってるのに対し、IAGはまだまだ置き去りにされてる部分だと思います。

今後DX(デジタルトランスフォーメーション)の生活が定着していく中で、IAGのセキュリティーポリシーが重要視されるようになってくると、SECaaSとIAGの両方のビジネスを持つSailPointが競争優位性を発揮し、既存ビジネスのIDaaSも奪取することができればSailPointは次のOKTAまでに成長する可能性は十分にあります。

お疲れ様でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

免責:
情報の正確性は気をつけていますが担保していません。
不安な方は情報ソースをご確認ください。

買い推奨しているわけではありません、投資は自己責任でお願いします。

この記事の情報ソース

目論見書とS-1

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