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【YALA】Yallaはおしゃべり好きな中東アラブ圏のclubhouse風「音声SNS」アプリ!

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企業について、サクッと把握

会社サマリー
  • 中国発の「中東向け社交アプリ」、ボイスチャットSNS「Yalla」を運営する会社
  • 中東および北アフリカ (MENA) をリードする音声中心のソーシャルネットワークおよびエンターテイメントプラットフォームを提供
  • Yallaとはアラビア語の挨拶で「Come on」とか「Let’s go」といったニュアンスに当たる言葉
ティッカーYALA [NYSE]
会社名Yalla Group Limited
セクターTechnology | Software – Application |
 United Arab Emirates
設立2018年2月
上場2020年 9月
CEOTao Yang氏
時価総額3.8Bドル(億円)
本社アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ
従業員数274人

B = Bllion(10億ドル)

Yallaは、ZTEという通信設備や通信ソリューションを開発する大手企業(中国)で10年間勤めマネージャーをしていたTao Yang氏によって2016年に創業されました。

理想的な右肩上がりのチャートを示しいます。

業績サマリー
業績
業績
売上成長率(YtoY)150.30%
PER(LTM)27.3倍
PER(NTM)28.1倍
PSR(LTM)26.7倍
PSR(NTM)18.1倍
自己資本比率
Gross Margin(粗利率)68%
Operating Margin(営業利益率)50.8%
Profit Margin(純利益率)約48%
2021/4/5、2020Q2

M = Mllion(100万)
B = Bllion(10億)

*3種類のPSRについて*

  1. PSR(TTMorLTM)= 過去12ヶ月売上ベース
    • 一般的にはこれが使われている。Yahoo Financeなど
  2. PSR(FWDorNTM)=アナリストの来年予測ベース
    • 未来のPSRを指し示す
  3. PSR(×4)=直近の売上 × 4 「=ARR(Annual Recurring Revenue))」
    • おそらく日本のローカルルール
    • 主にSaaS銘柄に使用
    • 決算後すぐに計算でき、早く動ける

ARRはMRR(四半期売上×4 or 月間計上収益を×12)から算出することができます。

決算
直近決算結果パス/ミス×
EPS
売上高

過去1回の決算でzは、EPS、売上高ともに、オールOKです。

引用:Seeking Alpha
2020年 Q4 決算予想実績
EPS(一株利益)0.12ドル+0.03→ 0.15ドル
売上高7.14 Mドル+7.14M→48.34 Mドル
売上成長率YoY+150%
Q コンセンサス会社予想
EPS予想0.18 ドル
売上高予想62.34 Mドル
売上成長率YoY+128%
Source : Seeking Alpha

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深掘り ■ ビジネス、業績について

以下のポイントに沿って、公式資料から抜粋して深掘りしていきます。

深掘り 内容

ビジネス、業績について

  • マーケット(ユーザー)
  • ソリューション(テクノロジー、プロダクト)
  • ビジネスモデル
  • 成長性
  • コンペティター(競合)
  • 売上成長、損益
  • バランスシート(B/S)
  • キャッシュフロー(CF)
  • 今後の業績見通し

マーケット(ユーザー)

他の形態のライブコミュニケーションと比較して音声チャットはより一般的であり、Yallaのメインターゲット市場であるMENA (中東・北アフリカ)市場はおしゃべり好きのため文化的にもマッチしている様です。

「成長」という観点からは、Yallaはものすごい成長しています。

2020Q3業績

  • 2020年度第3四半期の平均MAUの数(特定の期間における月間アクティブユーザー数) は1430万人で、前年同期の310万から+358.9%増加
  • 2020年度第3四半期の有料ユーザー数(プラットフォーム上で仮想通貨を使用してヤラ社の仮想アイテムまたはアップグレードサービスを購入した登録ユーザー)は、510万人となり、前年同期の50万人から+894.9%増加
  • 2020年度の第4四半期については、3500万USドル~3600万USドルの収益を見込んでおり、これは2019年度の第4四半期の1930万USドルに対して約81.6%~86.8%の増加に相当します。

2020Q4業績

  • 2021年3月に2020年度第4四半期の決算発表では、売上高は+150%成長、月次アクティブユーザー数は300%近く成長
  • 純利益は900万ドル、純利益率は18.6%。非GAAP純利益は2330万ドルで、前年同期比で+181.6%。非GAAP純利益率は48.3%
  • 平均月次アクティブユーザー数(MAU)は1640万人で、2019年第4四半期の420万人に比べて295.4%増加
  • 有料ユーザー数(プラットフォーム上で仮想通貨を使用してヤラ社の仮想アイテムまたはアップグレードサービスを購入した登録ユーザー)は540万人で、前年同期の70万人に比べて624.2%増加アクティブユーザーの4割を超える540万人が有料ユーザーであることに注目
  • 2021年度第1四半期については6000万ドル~6300万ドル(中値6150ドル)の売上高を見込んでおり、これは2020年度第1四半期の2110万ドルから約184.7%~198.9%の成長に相当

Yallaによれば、中東および北アフリカ諸国の年齢の中央値は29.8歳であり、アメリカの38.5歳や中国の38.4歳に比べて人口に占める若者の比率が高いということです。このため、同社が業務を発展させる余地は非常に大きい様です。

MENA (中東・北アフリカ)市場の規模感

MENAとは一般的には以下の国々のことを指します。

MENA圏全体では、おおよそ4億人ほどの人口となっています(2018年時点)。主要な国だけに絞ったとしてもアメリカの人口3.2億人の人口を超えます。

Source :  Stastista

MENA圏の特徴

✅ モバイルインターネット普及率が高い!

MENA地域の2019年のモバイルインターネット総加入者数は2億640万人で、モバイルインターネット普及率は83.6%に相当します。

また、MENA10カ国のうち6カ国は、2019年のモバイル普及率が100%を超えていました。

✅ MENA圏はユーザーが若い

2019年の全人口の中央年齢は29.8歳で、MENAは世界平均や世界の他の多くの国や地域と比較して、人口やモバイルインターネットのユーザー層が若くなっています。

若い人口は、日常生活の中でオンラインやソーシャル活動に没頭しており、オンラインのソーシャルネットワーキングやエンターテイメント活動をより受け入れやすく、熱心に取り組んでいます。

✅ MENA圏はSNS利用日数率が高い!

オフラインでのソーシャルネットワーキングやエンタテインメントの選択肢が少ないため、MENAのアクティブユーザがオンラインのソーシャルネットワーキングやエンタテインメントアプリケーションに費やす平均時間は、他の多くの国や地域に比べて大幅に長くなっています。

  • アメリカ:175日(年)
  • グローバル:194日(年)
  • MENA:230日(年)
✅ SNS利用率が高い

MENA圏全体のSNS利用率は55%ほどであり、(イラク/イラン/イエメンが抜けていますが)それを除いた2.5億人ほどのうち55%(1.37億人ほどはSNSを使用している事になります。

✅ ユーザー数とSNSの市場規模の急激な成長

ユーザー数の伸びに伴い、市場規模の伸びの方が速いことが説明されています。

ソリューション(テクノロジー、プロダクト)

2つのアプリ「Yalla」と「Yalla Ludo」

YallaにはYalla room とYalla Ludoのサービスがあり、それぞれ別のアカウントで運用されています。

  • チャットサービス「Yalla room」の売上高が4260万ドル、ゲームサービス「Yalla Ludo」からの売上高は570万ドルになります。

「Yalla」

地域の人々や地域文化に特化した主力モバイルアプリである「Yalla」は、主に「Yalla room」を特徴としています。Yalla room は人々が余暇の時間をカジュアルなチャットで過ごすための集会やカフェの再構築されたオンラインバージョンです。

社交アプリ「Yalla」は中東地域をターゲットにしながら、その開発は中国で行われています。

Yallaのアプリ100ヶ国以上のアラビア語、トルコ語、英語、インドネシア語など8言語に対応していますが、中国語には対応していません。

「Yalla Ludo」

ゲームアプリの 「Yalla Ludo」のゲーム内リアルタイムチャットはユーザーの間で人気の高いソーシャルネットワーク機能です。

Yalla roomとYalla Ludoのユーザー数は実際には一部重複していて、完全なユニークユーザー数は公表がされていないのが現状です。
 直近四半期でユーザー数が倍になっているYalla Groupですが、その増加の大半はYalla Ludoによる「お金にならないユーザー」であることに注意が必要です。

MENA (中東・北アフリカ)市場の特徴

Yallaのビジネスとして、テキストや写真をベースにしたビジュアルSNSでもなく、ビデオSNSでもなく、音声SNSが選ばれているのには2つの理由があると考えられます。

1. おしゃべり好き

1つ目は、MENA圏が「おしゃべり好き文化」と言われる理由から考えられます。

MENA市場はムスリム圏の為、飲酒などが制限され、その結果として飲み屋やクラブなどの夜間の娯楽施設が極端に少ない傾向にあります。

また、過酷な気候環境(猛暑・乾燥)もあり、日中に出歩くなど、娯楽の選択肢は歴史上欧米圏に比べるとかなり選択肢が狭いようです。

その中で娯楽として最も選ばれてきたのは、家族や友人と家や集会場に集まっておしゃべりやゲームなどをするといったものでした。

2. 戒律

2つ目は、ムスリムの女性の場合、戒律などもあり無暗にSNSに顔出しをする事ができない為、地域の習慣上あまりビデオが使われない可能性がある事です。

そのため、どうせビデオが使われないのであれば、音声だけのプラットフォームにしてしまった方がサーバー代などのコスト効率が格段に良いビジネスモデルを形成できると考えられます。

例えばAgoraのSDKを使う場合、

  • ビデオの場合は低品質にしてもコストが音声の4倍のコスト、高品質にすると音声の15倍のコストとなります。

 YallaからAgoraへの支払いは売上の20%ですので、ビデオにすると最低もで4倍のコストとなり、今の課金モデルでは売上原価率だけで90%を越えてしまうことが想定されます。

カスタマーサポート

Yallaはカスタマーサポートにも力を入れています。ユーザーはカスタマーサポートを24時間365日利用することができます。

但し、このカスタマーサポートチームは社内に抱えている訳では無く、外部のベンターの為、クオリティの管理はしきれない面があると思います。

ビジネスモデル、マネタイズ

Yallaのマネタイズ方法については、ユーザーからの課金になります。広告収入などは現在のところ無さそうです。

20年6月期のMAU1,246万人のうち、536万人が課金をしており、四半期換算でのARPPU(有料ユーザー1人あたりの平均収益は$5.9です。

ユーザーの課金目的として、以下の様なものがあげられます。

  • チャットルームのプライベート化
  • チャットルームの背景変更
  • 音声の自動変換機能の利用
  • 指定したチャットルームIDの購入(連番やゾロ目のIDは高額)

Yallaは音声ベースのチャットがベースとなっている企業ですが、音声プラットフォームはAgora(Ticker:API)を使用しています。

Agoraは利用時間ベースの課金となりますので、課金をしないユーザーの割合が凄く増えてしまうとAgoraのコストだけが増えて収益構造が悪化するリスクがあります。

Yallaのコスト全体の40%(売上の20%に相当する金額)はAgoraへの支払いとなっています。

コーポレート・ストラクチャー

会社の存在は、上場している法人はケイマン諸島にあります。その下にバージン諸島の法人を噛ませて、UAEと中国の法人が子会社として存在しており主要な事業運営はUAEにて行い、開発は中国で行っているという構造になっています。

コンペティター(競合)

ビジュアルと物販というのは、相性がいいです。

例えば、ピンタレストは「ビジュアル」に強いということを意味します。Yallaはそれに対し「リスニング」に特化しています。特にピンタレストは「ユーザーがどんな属性の画像を蒐集している?」ということをAIで分析し、それを広告表示に活用しています。

もちろんリスニングでも広告は可能です。歴史的にラジオは「ラジオ広告」をずっと取ってきた、マネタイズ方法があります。

もちろんラジオ広告だけがマネタイズの方法でなく、サブスクリプションという方法があると思います。つまり話が上手く、(この人の喋りなら…お金を出してでも定期購読したい!)という内容であれば、固定客がつきます。実際、いまスポティファイなどはポッドキャスターを大募集しています。

売上成長(損益)

バランスシート

キャッシュフロー

株主構成

社長のYang氏に議決権比率が大きく集中(種類株により、議決権の86.5%を保有)しており、一人で何でも会社のことを決めれる状況になっているという状態になっています。

Yallaは、まだまだ未熟な会社であり、MENA圏という特殊な地域でビジネスを展開していることもあり、もう少し外部の株主が物言いをできる議決権構成にしておいた方がコーポレートガバナンス上は望ましいという点が懸念点として指摘できます。

今後の業績見通し

MENA圏の生活様式にFitする様に作られたYallaは、生活様式が似た他の国でもマッチする可能性があります。

その様な国の筆頭としてはインド・インドネシア・トルコ、あたりが目論見書で挙げられています。

  • インドはヒンドゥー教が多い、イスラム教同様厳しい戒律もある
  • インドネシアは人口二億人を超える最大のイスラム教国家
  • トルコもイスラム教

インド・インドネシアの将来的なポテンシャルは米国・欧州よりも多く、また中国に匹敵するポテンシャルとなり、成長率では中国を上回っています。

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この記事の情報ソース

↓公式のSec.gov資料

↓公式のIR資料

↓その他ツールサイト

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