未来予想図(2030-2040-2050年)
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【DKNG】オンライン・スポーツ・カジノを提供するドラフト・キングスがアツい理由

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ドンキーコング ドラフト・キングス社サマリー
  • ユーザーに毎日の「ファンタジースポーツ」「スポーツ賭博」「iGaming」の3つのサービスを提供しているモバイルアプリ企業
  • スポーツ賭博市場は今後数年に渡り超成長分野になると言われている
  • つまり、コロナ渦においてもコロナ収束後においても非常に強い業績が期待できる
  • マイケル・ジョーダンを特別顧問に向かい入れ
  • 株価が右肩上がりなのは、業績が良いということよりも、期待値で買われているような感じ
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ドラフト・キングスについて

企業概要

ティッカー【DKNG】
会社名DraftKings Inc.
カテゴリーカジノ & ゲーム
設立2012年
CEOジェイソン・ロビンズ 氏(2012年–)
上場2020年4 月(Nasdaq)
時価総額16.51億ドル
企業価値(EV)15.6億ドル
本部マサチューセッツ州 ボストン
従業員数2200人
引用:楽天証券、finviz

ゲーム技術を有するSBテックと合併後に、上場を目的としたダイアモンドイーグルという会社に身売りし、企業価値を上げることで上場を果たしました。上場後はDraftkings Inc.として経営しています。(IPOするために、資金力のある投資会社の力を借りて上場した格好です)。その時の企業価値は33億ドル、IPO後も株価は上昇し、一時は110億ドルまで時価総額は上昇しています。

現在は、全米で10州にモバイル・スポーツベッティングを展開し世界12カ国にオフィスを構え、26カ国で運営しています。

サービス・商品

ドラフト・キングスは米国のデジタルスポーツエンターテインメント・ゲーム運営企業です。

主にスポーツ関連のギャンブルやゲームをオンラインおよび店舗で提供しています。また、オンライン向けスポーツギャンブルやカジノのプラットフォーム用ソフトウェア、カジノゲーム製品を開発・販売し、同社ウェブサイトやアプリで提供しています。

具体的にドラフトキングの提供するサービスには、企業ユーザー間(B2C)と企業間(B2B)があります。

  1. デイリーファンタジースポーツ
  2. スポーツ賭博
  3. iGaming
    など

デイリーファンタジースポーツとは

要約

NFLなどのプロスポーツの知恵を利用し「自分の理想のチーム」を作成。他のユーザーのチームと戦わせリアルマネーを賭けながら勝敗を競う遊び

デイリーファンタジースポーツはピアツーピアのプラットフォームで、ユーザーは賞品をめぐって互いに競い合います。オンライン上で、自身で選んだプレイヤーで作った理想のチームを作り、それを他の人が作ったチームとポイントを競う仕組みです。自身が選んだスポーツ選手の実際の成績を元に点数が増減されます。NFLが一番のメジャーですが、野球、サッカー、ゴルフ、その他多くのスポーツにおいてプレイすることができます。

シーズンを通して、自身の作ったチームを競わせて楽しむモードから、一試合だけに絞って点数を競い合うこともでき、さらには「次のプレイがどうなるのか?」ということにリアルタイムですぐ賭けることもできるようです。直近のパフォーマンス、ケガ、出場停止、天気、その他様々な要素を加味して分析し、ベストなシナリオを作ってプレイし勝率を上昇させることで、自身へのリターンを増やすことができます。

多くのユーザーが、今まで見ていなかったスポーツを新たに見るようになった、より深くスポーツを分析するようになったというデータもあります。新たなスポーツの楽しみ方、既存ビジネスとのシナジーなど、多くのことが期待されます。

スポーツ賭博

要約

ファンタジースポーツとは違い、試合毎やゲームの局面毎に結果を賭けることができる遊び

スポーツ賭博(スポーツブック、スポーツベッティング)には、ユーザーが会社が決定した一定のオッズ(命題)でイベントにお金を賭けて賭けることを含むスポーツ賭博が含まれています。

  • サッカーワールドカップ
  • 自動車レース
  • ゴルフのトーナメント
  • など

あらゆるものがリアルマネーを使った賭けの対象になります。

2020年現在、コロナによるパンデミックの影響で米国プロスポーツの再開のメドは立っていません。これはスポーツベッティングに悪影響を与えています。

iGaming

要約

iGamingは「ブラックジャック」「ルーレット」「スロットマシン」などのゲームをアプリ上で楽しめるサービス

賭け事なので、各州によって規制の対象になりますので、州政府のとの交渉は継続して行われています。またコロナの影響でメジャースポーツが休止されていた影響もビジネスに打撃を与えています。6月以降段階的にメジャースポーツが再開され、NFL(アメフト)も9月から始まり、より本格的なビジネス向上に期待があります。

ニュースで、「DFSは賭け金に対して、課税対象となるべきだという」IRSのメモに注目が集まっています。

ドラフト・キングスは、ファンタジースポーツは賭け事ではないということを主張していますが、全国の州議会や裁判所の如何いかんによっては課税の対象となり、年間2000万ドルから3000万ドル程度の大幅な減益が予想されます。

マーケット・ユーザー(顧客)

世界のゲーミング(賭博)産業の規模感

2019年時点で4560億ドルの市場となっています。

  • カジノ:35%
  • スポーツベッティング:16%
  • スロットマシン:20%
  • 宝くじ:26%

ラスベガスやマカオなどのリアルカジノ施設では年率2%で成長しているのに対して、オンラインカジノは年率10%成長になっています。

スポーツ賭博市場(スポーツ×ベッティング)は規制が徐々に緩和されてきており、今後数年に渡り超成長分野になると言われていて、市場は700億ドル規模へ成長することが見込まれています。

業界アナリストによると、オンラインカジノは420億から580億ドル規模の市場になる見込みで、DKNGなどがその恩恵を受けるだろうとされています。
早ければ2021年にもNYを筆頭にCA FL TXなど4大州で合法化されるのではと見ているそうです。

2020年現在スポーツベッティングを許可している州は23州
”オンライン”でのスポーツベッティングを許可している州は15州(全米の27%)

全米の各州は新しい税収の財源を探しており、オンラインカジノやスポーツベッティングは積極的に検討したいプロジェクトに当たります。

しかし、州によっては賭博事業に経験値の開きがあり、導入に時間がかかっているようです。

スポーツベッティングとカジノでは、それぞれ規制に違いがあります。

法規制
スポーツベッティング緩い
カジノ厳しい

カジノの規制が厳しい理由は、アメリカン・インディアン居住区ンポ既存権益の保有者に対する保護があったり、ギャンブル依存症防止などの長い歴史的経緯があるためいろいろとうるさいというのが現状のようです。

それに対して、スポーツベッティングというのはもともとスポーツファンの間で自然に発生したものですので、法規制としては緩めになっています。

コロラド州でスポーツベッティングを開始した初めての会社となった。ペンシルバニア州、ウェストバージニア州でiGamingを、イリノイ州などでスポーツベッティングを開始した。

今後も、スポーツベッティングの合法化に向けて、複数の州当局と調整を継続している。

CFOのQ2決算説明より

ビジネスモデル

スマホ・ゲームと同様に課金(サブスクリプション)から収益を得ています。
2020年3月末時点では次の通りです。

  • 430万人の課金ユーザー
  • 月次ユニークプレーヤ数72万人
  • ユーザー一人当たりの売上高:41ドル

メジャースポーツ日程のズレが起因して、MUP(Monthly Unique payers)月間アクティブ課金者は、35%減少し、29万5千人となったが、一人当たりの課金単価は、$42から$63へ向上。ミックスが変化し、単価の高いiGamingへの移行が進んだとのことです。

運営側はユーザーに賭け事にハマってもらった方が儲けが伸びますので、そのための仕組みというのも設けています。

ユーザーがハマる仕組み
  • 「次のプレイがどうなる??」ということにリアルタイムですぐ賭けることができる

このような短期的な賭けは「インゲームベッティング」と呼ばれ、次の1手がどうなるかというのは読みにくく面白みを感じたり、社交性が高くなるという効果があるそうです。

  • 「ジャックポット」でユーザーが勝つように勝率を調整している

いつも胴元だけが買っていたら面白くなくなってしまうので、「ジャックポット=大当たり」としてときどきユーザーが勝てるようにしています。

このジャックポットは、偶然性を保つ必要性があり、これがいつ出るかというのはドラフトキングス経営陣にも分からないアルゴリズムがあります。

そのため、4半期決算前にジャックポットが出ると業績が悪くなるため「経営面にも不確実性がある」と言えます。

「スポーツの力」、「マーケティング戦略の力」

DKNGはNFLと良い関係を築きましたが、今後の業績を予想上で「人脈、コネ」の持つ意味は大きいと考えられます。

2020年の9月には、DKNGはマイケル・ジョーダンを特別顧問に向かい入れました。

こういったレジェンドを特別顧問に引っ張ってこれるのは、本当に凄いことだと思います。

スポーツの力を信じていて、この業界に恐ろしいコネを持ってる仕掛け人の存在によって未来にとんでもない可能性を秘めてるかも知れないと感じさせてくれます。

ライバル・競合他社

ドラフトキングスはもともとスポーツベッティングから始まった会社ですが、その分野でライバル的な会社のファンデュエルなどがありますが、それらを抑えてナンバーワンの存在です。

ティッカー会社名企業スコア総合財務健全性収益性割安性安定性株価モメンタム
DKNGドラフト・キングス★★1349
BYDボイド・ゲーミング★★641710
CHDNチャーチル・ダウンズ★★44169
CZRシーザーズ・エンターテインメント★★★58458
LVSラスベガス・サンズ21174
MGMMGMリゾート・インタナショナル★★★63856
MLCOメルコ・リゾーツ・エンターテイメント11644
PENNペン・ナショナル・ゲーミング★★★365410
SGMSサイエンティフィック・ゲームズ★★17310
WYNNウィン・リゾーツ31453
引用:楽天証券

グロース(成長)株か?バリュー(割安)銘柄か?

ドラフト・キングス社業績サマリー
  • 決算は2回ともにミス
  • PSR :58〜220

この株は未来の「GAFAM」のようなテンバガー株になりうるか!?
以下のグロース株5つのポイントに沿って確認してみましょう。

成長株を見分ける5つのポイント
  1. 増収増益か?
  2. 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
  3. 時価総額が比較的小さいか?
  4. 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?
  5. 将来の「成長ストーリー」は良好か?

1) 決算が予想を上回っているか?

EPSは、過去2回の決算を全てミスしていますが、売上成長はしています。

EPS(一株あたり利益)

https://seekingalpha.com/

直近の2020年Q2決算では、EPSが予想EPSを「0.06ドル」上回っています

2020年 2Q決算実績予想
EPS(一株利益)-0.55 ドル-0.17ドル

2020年Q3決算は、11/9を予定しています。

Q3ガイダンスコンセンサス予想
EPS(一株利益)−0.59 ドル

売上高成長率 

直近の2020年Q2決算では、売上高が予想売上高を「$17.70M」上回っています

2020年 2Q決算実績予想
売上高70.93M ドル69.74M ドル
売上成長率YtoY
Q3ガイダンスコンセンサス予想
売上高131.42Mドル
売上成長率YtoY

利益率(Margin)

利益率は不明です。

DKNG
Gross Margin(粗利率)
Operating Margin(営業利益率)
Profit Margin(純利益率)

バランスシートでは、1.2億ドルのキャッシュを確保し、借金もほとんどなく成長のための投資に潤沢な資金力を有しています。

決算まとめ

売上はメジャースポーツがフルで再会した四半期ではないので、評価が難しいです。
売上原価が売上に対して高め、一般管理費が売上より多く、マーケティング費用がかさんでいます。決算説明では、この市場でリーダーとなるための投資を行っていくための投資とCFOから説明されています。

米国市場はまだ初期の段階にあり、今後何年もの成長が見込まれる。まだ合法化されていない週においても潜在的な顧客基盤があり、今後も高いブランド認知度と信頼性に対して、投資を継続する。

CFOのQ2決算説明より

総合的に、IPO直後で正当な分析が難しい印象です。

2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?

2020年10月、3200万株の公募増資で大きな調整が入りました。株価が下がったこの局面は押し目買いの好機とし、オッペンハイマーによると増資で体質強化が図れるとのことで投資判断は「アウトパフォーム」、PT:55→65ドルと見ているとのこと。

3)時価総額が比較的小さいか?

現在の時価総額は18.67Bドル(2020/10)

4) 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?

結論

現在の株価 : 50ドル

PSR(株価売上倍率)

89倍

5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?

まとめ

コロナパンデミックの中、外出規制がひかれスポーツベッティングには厳しい状態となっています。一方オンライン賭博というのは、時勢にマッチしており、金余りの資金は株式市場だけでなく、カジノ市場へも流れ込むことが予測されます。また、コロナ後もオンライン化が進むと思いますのでオンラインカジノとスポーツベッティングの2本立てである銘柄であるDKNGは非常にアツい銘柄だと思います。

オンラインカジノ、スポーツベッティングなどの市場は、年率10%ほどの成長を見せています。将来的にも非常に大きなポテンシャルを有していると思います。

メジャースポーツに連動して売上が変動するため、昨今のスポーツの再開に恩恵を受けていますが、成長をドライブするために、以下のような難局を打開していく必要があります。

①州政府の規制対応→合法化に向けた調整。
②税金の徴収問題→スポーツファンタジーに対して課税されるか問題、数十億にのぼるリスク。数日前のニュースにより、株価減。
③メジャースポーツの再開の未通し(コロナ影響)
④競合との差別化

今回は、純利益が予想を下回りましたが、その費用は一時的なものも多く、本来のビジネスからどのような収益モデルかを評価するには時期尚早かと感じます。

法的なリスクを排除するための訴訟、弁護士費用なども多く経費としてのし掛かってくるなかで、これらの課題を解決していく必要があります。市場のポテンシャルとビジネスモデルについては、米国株ならではの成長に対する「ワクワク感がある銘柄だな」と思います。

お疲れ様でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様も健康な投資ライフをお過ごしください。
今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応戦よろしくお願いします!

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