未来予想図(2030-2040-2050年)
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【CRM】セールスフォース(Salesforce)企業分析

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セールスフォース社サマリー
  • 12/2のSalesforce決算は、予想を上回るも、$CRM の $WORK 買収報道もあり、株価は決算直前高値から19%の暴落
  • 6人のSalesforce $CRM のアナリストがSlack $WORK の買収に反応、「ゲームチェンジャーとなる可能性がある」とのこと。
  • 対してSlack($WORK)はSalesforce($CRM)による買収報道で爆上げ
Source : Trading View

セールスフォース($CRM)の Slack($WORK) 買収について、火曜日にのslackの決算にて発表されるかもしれないとのこと。 現金と株式の半分程度の取り引きで、Slackの価格は現在の価格よりも割高になるという。Slackに有利な取り引きになりそうとのことです。

セールスフォースについて

企業概要

ティッカー【CRM】
会社名salesforce.com, inc.
カテゴリーSaaS型CRM
設立1999年
創始者マーク・ベニオフ氏(前オラクル幹部)
上場2004年 6月
CEOマーク・ベニオフ氏 (2001年11月–)
時価総額200.25Bドル(20兆円)
本部アメリカ・カリフォルニア州・サンフランシスコ
従業員数49000
セールスフォースCEOマーク・ベニオフ氏

スティーブ・ジョブズやラリー・ペイジ、イーロン・マスクに並ぶシリコンバレー・トップリーダーとして知られるのがセールスフォースCEOマーク・ベニオフ。その彼が書いた本が「トレイル・ブレイザー:開拓者」です。

あらゆるリーダーに向けたこの著書では、次のような事に言及しています。

  • マーク・ベニオフのルーツ(天才あるある)
    • サンフランシスコ
    • アパレル経営の父
    • スター弁護士の祖父(BARTカルフォルニア高速鉄道の立役者)
  • コア・バリュー(ビジネスの核心)
    • 信頼
    • カスタマーサクセス
    • イノベーション
  • LGBTQ問題
    • インディアナ州法
    • 「あなたはどうする?」
  • 女性待遇問題
    • 給与の平等
  • 人種・移民問題
    • ツイッター炎上
    • 製品の使われ方
  • 1%-1%-1%モデル
    • 資本-製品-従業員 ボランティア
    • NPO
  • 企業文化は戦略に勝る
  • 第5次産業革命
    • 4次=AI、5G、ロボット工学
    • 善行と成功の両立

『需要』市場・マーケット

CRM市場

 米ガートナーの調査では、CRM(顧客関係管理システム)があらゆるアプリケーションで最大の市場規模となり、100を超えるサブマーケットで構成される巨大市場となっています。

「CRM(Customer Relationship Management)とは=顧客との関係を管理するマネジメント手法」

CRMが活用される部署

  • セールス
  • マーケティング
  • カスタマーサービス

Slackは、ソフトウェアエンジニアから火が付き、メールにうんざりした人びとの支持を得て、ユーザーベースを順調に拡大しました。2019年1月にはDAUが1,000万人を突破したと発表しました。同社は同年4月にNYSEにダイレクトリスティング(直接上場)を遂げました。

『供給』サービス・商品

ユーザー

中堅・中小企業から「FORTUNE 500」に選出される大手企業まで、15万社を超えるお客様がセールス、サービス、コマース、マーケティングなどの分野で業界をリードするSalesforceを活用して、ビジネスを拡大しており、「FORTUNE 100」企業のうち、99社がSalesforceを採用しているとのことです。

ビジネスモデル

Salesforceは合併買収に非常に積極的な会社として知られています。以前、同社取締役を務めていたコリン・パウエル元国務長官から同社の買収リストが漏洩した際、ほぼ同規模の競合他社Adobeが入っていたことが業界を驚かせました。

買収企業一覧

買収先年月備考
Sendia2006年4月現在の Salesforce Classic。
Kieden2006年8月現在の Salesforce for Google AdWords。
Kenlet2007年1月CrispyNews を開発。同技術をもとセールスフォース・ドットコムの IdeaExchange が開発された。アイデアの機能としてユーザー企業向けのアプリケーションも提供されている。他の企業に先駆けて利用しているデルのIdeaStorm、スターバックスのMy Starbucks Ideasが有名。最近ではオバマ大統領の「Citizen’s Briefing Book」および、電子経済産業省のアイディアボックスにて採用された(経済産業省アイディアボックス参照)。
Koral2007年3月現在のコンテンツ機能。
Instranet2008年8月同社のナレッジベース・テクノロジーをもとに現在はナレッジ機能として提供。
GroupSwim2009年12月現在の Salesforce Chatter。
Informavores2009年12月現在の Visual Workflow。
Jigsaw2010年4月ビジネス・コンタクト・データ・サービスである Data.com。Salesforce 上で Jigsaw が収集してきた連絡先等の情報を検索/購入することが可能となっている。
Sitemasher2010年6月現在の Site.com。
Navajo Security2010年8月
Activa Live Chat2010年9月Live エージェント機能。
Heroku2011年1月スクリプト言語 Ruby によるウェブアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」のクラウドプラットフォーム。買収後もブランドは維持され、サービスも継続して利用できる。
Etacts2010年12月電子メールコンタクトマネジメントのスタートアップ企業。
Dimdim2011年1月オープンソースのウェブ会議ソフトウェアベンダー。セールスフォース・ドットコムが提供するコラボレーションプラットフォーム「Chatter」の機能強化に活用される計画としている。
Manymoon2011年2月Do.com。
Radian62011年3月ソーシャルメディアモニタリングツール。現在の ExactTarget Marketing Cloud。
Assistly2011年9月現在の Desk.com。
Model Metrics2011年11月モバイル/ソーシャルクラウドのコンサルティングサービス企業。
Rypple2011年12月ソーシャル人材業績管理サービス。現在のWork.com
Stypi2012年5月
Buddy Media2012年5月現在の ExactTarget Marketing Cloud。6.89億USドルでの買収。
ChoicePass2012年6月
Thinkfuse2012年6月
BlueTail2012年7月
GoInstant2012年7月現在のSalesforce SOS。7000万USドルでの買収。
Prior Knowledge2012年12月
EntropySoft2013年2月
clipboard.com2013年5月1200万USドルでの買収
ExactTarget2013年6月現在の ExactTarget Marketing Cloud。25億USドルでの買収。
EdgeSpring2013年6月
RelateIQ2014年7月現在はSalesforceIQとして知られる。3.9億USドルでの買収。
Toopher2015年4月
Tempo2015年5月現在のSalesforceIQの一部。
ÄKTA2015年9月
MinHash2015年12月
SteelBrick2015年12月現在のSalesforce CPQ。3.6億USドルでの買収。
PredictionIO2016年2月
Implisit2016年5月
Demandware2016年7月
Coolan2016年7月
Quip2016年8月7.5億USドルでの買収
BeyondCore2016年8月
Gravitytank2016年9月
Krux2016年10月
Twin Prime2016年12月
Sequence2017年2月
Attic Labs2018年1月
CloudCraze2018年3月
MuleSoft2018年3月65億USドルでの買収。
Datorama2018年7月
Rebel Mail2018年10月
Griddable.io2019年1月
MapAnything2019年4月
Bonobo AI2019年5月
Tableau2019年8月153億USドルでの買収。
ClickSoftware2019年8月13.5億USドルでの買収。
Slack2020年12
引用:Wikipedia

プライシング(値付け)

ライバル・競合他社

Slackは2013年にオンラインゲーム「Glitch」を開発するTiny Speck社の社内ツールとして誕生した。さまざまな職種の間でコラボレーションするために社内のエンジニアが開発した。そのチャットツールは1990年代に生まれたインターネット・リレー・チャット(IRC)とよばれるサーバーを介してクライアントとクライアントが会話をする枠組みから生まれました。

このTiny Speck社はFlickrの共同創業者であるStewart Butterfieldが創業した会社で、Butterfieldは同年、チームと共にSlackを創業しました。

Slackの悩みの種はMicrosoftが投入した競合製品Teamsだ。Office 365、Skype for BusinessからAzure Cloudまで、企業のビジネスラインとIT部門の両方に深いつながりを持っているMicrosoftは、それらを十二分に活用することで3年半でSlackに追いつきました。

具体的には、Microsoftは、Office 365のビジネス顧客の多くがTeamsを追加料金なしで利用できるようにしました。

その結果、Microsoftは2019年7月、TeamsがSlackの日間アクティブユーザー数(DAU)を追い越したことを明らかにしました。以降は、Teamsがリードし続けていており、2020年4月時点で、TeamsのDAUは7500万人に上ると発表する一方、Slackは3月下旬の時点で、「同時接続するユーザー数」は1,250万人と説明しています。その差はかなり大きいです。

SalesforceとMicrosoftの闘争

大きな市場の存在に気がついた後発のビッグテック企業(Microsoft)に脅かされる新興企業という点で、SalesforceとSlackには共通点があり、それがこの買収に一定の説得力を与えているように見えます。

Salesforceもまた、長い間Microsoftと競争を繰り広げてきました。

  • マーケティングではMarketing CloudとDynamics 365 for Marketing
  • 営業支援ではSales CloudとDynamics 365 for Sales
  • カスタマーサポート支援ではService CloudとDynamics 365 for Fiels Service
  • ビジネスインテリジェンスでは昨年買収したTableauとPower Platform

SalesforceはTeamsに当たる製品を持っていないため、Slackを買収することは理にかないます。SalesforceがSlackを買収した場合は、Teamsがビデオ会議機能を提供することでリモートワークのハブとしての役割を強めることを構想しているかもしれません。

Microsoftが最初にCRM市場に飛び込んだのは、2001年のGreat Plains社の買収の後だったが、Microsoftには、Salesforceの機能に匹敵するクラウドベースのソフトウェアの提供が欠けており、従来のライセンス契約型のビジネスモデルに執着し、Salesforceの後塵を拝してきました。

しかし、2017年に製品群がDynamics 365にリブランドされ、機能が追加されていく中で、Dynamics 365はSalesforceが無視できない相手になりました。Microsoftが10月に発表した2021会計年度Q1の決算は、Dynamics 365の収益が38%増と報告しています。

セールスフォース決算まとめ

セールスフォース社業績サマリー
直近決算結果()パス/ミス×
EPS
売上高
  • 売上成長率:YtoY 20.08%
  • 粗利:74.60%
  • PSR :10倍

以下のグロース株5つのポイントに沿って確認していきます。

成長株を見分ける5つのポイント
  1. 増収増益か?
  2. 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?
  3. 時価総額が比較的小さいか?
  4. 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?
  5. 将来の「成長ストーリー」は良好か?
    • 変化に着目せよ
    • 想像力を働かせよ

1) 決算が予想を上回っているか?

EPS(一株あたり利益)

Source:Seeking alpha

直近の2020年Q3決算では、EPSが予想EPSを「0.99ドル」上回っています

2020年 3Q決算実績予想
EPS(一株利益) 1.74ドル 0.75ドル
Q4ガイダンスコンセンサス予想
EPS(一株利益)0.73〜0.74 ドル0.86 ドル
Source : Seeking Alpha

しかし、Q4ガイダンスでは弱気のコンセンサスになっています。

売上高成長率 

直近の2020年Q3決算では、売上高が予想売上高を「162.66Mドル」上回っています

2020年 Q3決算実績予想
売上高5.42B ドル5.26B ドル
売上成長率YtoY20.08%
Q4ガイダンスコンセンサス予想
売上高5.665〜5.675Bドル5.52Bドル
Source : Seeking Alpha

M=Mllion(100万ドル)

利益率(Margin)

Gross Margin(粗利率)74.60%
Operating Margin(営業利益率)0.30%
Profit Margin(純利益率)12.20%
Source : Finviz.com

2) 株価チャートが持続的な上昇トレンドか?

理想的な右肩上がりのチャートを示しており、現在の株価水準は175〜180ドルを推移しています。

下のチャートは、価格帯別出来高(上段左灰色グラフ)になります。

短期ではドル付近、長期ではドル付近に購入ボリューム層があることが分かります。

引用:楽天証券

3)時価総額が比較的小さいか?

現在の時価総額は200.25Bドル(20兆円)(2020/12)

B=Bllion(10億ドル)

4) 今の株価(バリュエーション)は、割高か割安か?

現在の株価

221ドル

Data souce : Trading View

PSR(株価売上倍率)

10

Data souce : Trading View

B2B SaaS 銘柄のPSRのTop 10
  1. 【SNOW】Snowflake – 134x
  2. 【FROG】JFrog – 52.7x
  3. 【ZM】Zoom – 49.3x
  4. 【DDOG】Datadog – 46.6x
  5. 【BIGC】BigCommerce – 44.8x
  6. 【BILL】Bill.com – 44.4x
  7. 【SHOP】Shopify – 41.7x
  8. 【COUP】Coupa Software – 37.8x
  9. 【ZI】ZoomInfo – 37.6x
  10. 【CRWD】Crowdstrike – 36.3x
SaaS 40%ルール

90.68(40%以上

= 20.08%(売上高の成長率YtoY前年同期比) + 70.6%(営業利益率FCFマージン

これらの算出方法については、下の記事で解説しています。

5) 将来の「成長ストーリー」は良好か?

お疲れ様でした!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
皆様も健康な投資ライフをお過ごしください。
今後も良い記事を書いていきたいので、引き続き応戦よろしくお願いします!

この記事の情報ソース

↓公式の決算資料

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