【VRTX】Vertex Pharmaceuticals Incorporated社とは
Vertex Pharmaceuticals Incorporated (VRTX)は、嚢胞性線維症(指定難病299)に初めて有効な対処療法を開発した会社です。
このCF治療薬で認可されているのは、現在4種類あり他の疾患の薬もパイプラインに乗っており現在進行中です。
この中でも例えばKalydeco(Ivafaftar)という治療薬は、下記のような飲み薬になります。
普通のCFTR細胞(イラスト左側)だと、塩素イオン(緑○)が塩素イオンチャンネル(灰色部)を通り、これが細胞にとって様々なことを機能させています。
その一つが、粘液の働きですが異常のある細胞(イラスト右側)だと、CFTRタンパク質の117番目のアミノ酸がアルギニンからヒスチジンに変わっている変異を持っているため、塩素イオンチャンネル(灰色部)を塩素イオン(緑○)が通れなくなるというもので粘液の正常な働きを阻害します。
Kalydeco(Ivafaftar)を投与することで、塩素イオンチャンネル(灰色部)の閉じた部分を広げ塩素イオン(緑○)が通れるようにし、正常な機能を取り戻します。
【VRTX】Vertex Pharmaceuticals Incorporated社の業績
ティッカーシンボル | セクター(業種) | サブ業種 | 時価総額 |
---|---|---|---|
VRTX | ヘルスケア | バイオテクノロジー | 708.5億円 |
営業利益率は47.7%と非常に高く、常に安定した財務体質ゆえの好決算だということがわかります。売上高の伸びに対して、純利益がコロナ渦中においても堅調に推移しているところも安心材料になります。
VRTX株価がグズグズしている理由
現在の株価が優れないのは、選挙の影響によるものです。
サンダース氏は、「メディケア・フォー・オール」というマニュフェストを掲げていて、これが製薬会社の収益によくない影響を与えると考えられているためです。
しかし、仮にサンダース氏が大統領になっても、選挙の時に言っていることと実際に実行できることとは全く違う、議会を素直に通らず骨抜きになるのではないかという思惑で、民主党選挙の時から株価は右肩上がりに上昇してきました。
だからこそ、下がった時こそが買いの好機だと考えられるのです。
株価を後追いするのではなく、業績や企業の未来に投資することがグロース株投資の真髄で、それこそが投資の純粋な醍醐味だと思います。