この銘柄はテンバガー期待できるか?
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企業について、サクッと把握
会社サマリー
アサナ(ASAN)は、日常業務から部門横断的な戦略的イニシアチブまで、チームが仕事を結集するのに役立つ業務管理のためのプラットフォームを提供しています。
ティッカー | ASAN [NYSE] |
会社名 | Asana, Inc. |
業種 | SaaS |
時価総額 | 20.85Bドル |
設立 | 2008年 |
IPO(上場) | 2020年 9月 |
CEO | ダスティン・ モスコヴィッツ氏 (2008年–) |
本部 | カリフォルニア州 サンフランシスコ |
従業員数 | 1080人 |
単位:T=1兆、B=10億、M=100万
時価総額10Bドル未満の銘柄「小型株」
時価総額10Bドル〜30Bドル未満「中型株」
時価総額30Bドル以上「大型株」
保有投資家
主な投資家の保有比率は次のようになっており、機関投資家の保有比率よりも個人の保有シェアが高くなっています。
- Individual/Insider(個人投資家)55%
- Traditional investment manager(伝統的な機関投資家)25%
チャート分析
2021年6月に1度目の買いポイントを形成しています。
2021年9月現在、最高値(122ドル)で、マーケットの地合いもリスクオフの流れで、押されている状況です。
今後の展開としては、マーケットの地合いによって、2つ目のベースを形成する展開が予想できます。
価格帯別出来高
2021年9月22日時点では、77%が含み益となっています。ボリュームの平均値は88ドルです。
業績サマリー
決算
EPS、売上高ともに、4Q連続オールOKです。
2021年 Q2 決算 | 決算良否 | 予想 | 実績 |
---|---|---|---|
EPS(ドル) | ○パス | 0.23 | |
売上高(ドル) | ○パス | 89.48M | |
売上成長率(YoY) | +% | ||
営業キャッシュフロー(ドル) |
2021年 Q3 ガイダンス | コンセンサス (市場予想) | ガイダンス (会社予想) |
---|---|---|
EPS(USドル) | ||
売上高(USドル) | M | |
売上成長率(YoY) | +% |
FY2022年 通期予想 | コンセンサス (市場予想) | ガイダンス (会社予想) |
---|---|---|
EPS(USドル) | ||
売上高(USドル) |
業績指標一覧
指標 | |
---|---|
EPS成長率(YoY) | +79.2% |
売上成長率(YoY) | +71.99% |
ROA(総資産利益率) | ▲36.50% |
ROE(自己資本利益率) | ▲428.10% |
ROI(投資利益率) | ▲47.90% |
Gross Margin(粗利率) | 88.70% |
Operating Margin(営業利益率) | ▲75.90% |
Profit Margin(純利益率) | ▲89.90% |
M = Mllion(100万)
B = Bllion(10億)
深掘り
会社ビジョン
私たちの企業文化は、ビジネスを成功させるための核心的な原動力であり、私たちがミッションの達成に向けて努力することを可能にしています。
私たちの企業文化の核となるのは、マインドフルネスへの共通のコミットメントであり、それは製品、ビジネス、人材に関する意思決定に反映され、私たちが日々どのようにお互いに接しているかを形成しています。
グラスドアでは、5.0点満点中4.9点のスコア、100%のCEO支持率、99%の「友人に勧める」という評価を得ています。Great Place to Work」と「FORTUNE」では、4年連続でベイエリアの「Best Small and Medium Workplaces」のトップ5に入っています。
マーケット
Asana は、日々のタスクから部門を超えた戦略的イニシアティブまで、チームが仕事を調和させるのに役立つワークマネジメントプラットフォームです。
82,000人以上の有料顧客が、製品の発売からマーケティングキャンペーン、組織全体の目標設定まで、あらゆることを管理するためにAsanaを利用しています。
売上地域比
サービス・商品
日常業務から部門横断的な戦略的イニシアチブまで、チームが仕事を結集するのに役立つ業務管理のためのソフトウェア・プラットフォームを提供しています。
マーケティングキャンペーンの企画、プロセスの合理化、販売の管理、製品立上げの管理に役立つものです。また、プロジェクト管理ソリューションやワークフロー管理ソリューションも提供しています。
製品開発と会社のマイルストーン
ビジネスモデル
当社は、クラウドベースのプラットフォームに対するサブスクリプション(利用権)の販売により収益を得ています。当社は、有料顧客のさまざまなニーズに対応するため、3つのレベルの有料サブスクリプションを提供しています。「プレミアム」「ビジネス」「エンタープライズ」です。
Asana Premium は、年間払いの場合はユーザー 1 人あたり ¥1,200/月で、月間払いの場合はユーザー 1 人あたり ¥1,475/月です。Asana Business の料金は年間払いの場合はユーザー 1 人あたり ¥2,700/月で、月間払いの場合はユーザー 1 人あたり ¥3,300/月となっています。
売上構成比
ライバル・競合他社比較
収益性
EPS成長
EPS(一株当たりの純利益)とは、会社が上げる利益のことで株価の源泉となる指標です。
参考に、EPSは下記のように計算されますが、年に4回発表される決算で必ず発表されるものですので、計算することはありません。
EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。当期の1株当たり利益を前期以前のものと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。
2020年から2021年までのAsanaの年次および四半期の1株当たり利益の履歴です。
- 2021年7月31日までの四半期の EPSは$-0.40で、前年同期比で25.93%減少しました。
- 2021年7月31日までの12ヶ月間のアサナEPSは1.81ドルで、前年比79.21%増。
- 2021年の年間EPSは1.99ドルで、2020年から17.75%の増加。
- 2020年の年間EPSは1.69ドルで、2019年からINF%減少しました。
- 2019年の年間EPSは0ドルで、2019年から100%低下した。
売上高成長
収益とは、企業が商品やサービスの販売と引き換えに顧客から受け取る金額と定義できる。収益は、損益計算書の最上位項目であり、そこからすべての費用と経費を差し引いて純利益を算出します。
アサナの2020年から2021年までの年次/四半期ごとの収益の推移と成長率です。
- 2021年7月31日に終了した四半期のの収益は、前年同期比71.99%増の0.089Bドルでした。
- 2021年7月31日までの12カ月間の収益は0.293Bドルで、前年同期比194.22%の増加となりました。
- 2021年の年間収益は0.227Bドルで、2020年から59.18%の増加となりました。
- 2020年の年間収益は0.143Bドルで、2019年からINF%増加しました。
- 2019年の年間収益は0Bドルで、2019年から100%減少しました。
会社が儲ける力
利益率成長
アサナ(ASAN)の過去10年間の売上総利益率、営業利益率、純利益率の現在と過去の推移です。
利益率は、企業が収入から経費を差し引いた後に収入として保持する割合と定義できます。2021年7月31日現在のアサナの純利益率は▲89.91%です。
会社の経営の上手さ
ROE(自己資本利益率)
ROEは、企業が自己資本をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標で、アメリカの投資家達が最も重要視している財務指標となっています。
米国企業のROEは平均的に日本企業(平均9%)の倍近い(平均17%)といわれ、アップルが約110%、テスらは6%程度と様々です。
逆にROEがマイナスの場合は赤字か債務過多状態の状態で、その会社は株主資本を1年とうしてどれだけ減らしたかってことがわかります。
アサナ(ASAN)の過去の株主資本利益率(ROE)の現在および過去の値です。
キャッシュフロー(CF)
キャッシュフローはファンダメンタルズを重視する機関投資家などが現金創出力や投資効率など企業分析を行う際に使っています。
キャッシュフローには下記の3種類があり、それぞれ示すものが異なります。
C/Fでは主に安全性を確認できますが、3つのC/Fのうち最も重要なのは、営業C/Fです。健全な企業では営業C/Fの金額よりも当期純利益が低いのが一般的です。
投資C/Fは設備投資や株式投資をした場合にマイナスで現れます。そのため、マイナスになっているほうが積極的に投資をしている企業と言えます。
フリーC/Fは営業C/Fと投資C/Fを足したものです。これがプラスの場合は投資に現金を使っていても、それ以上の現金を営業C/Fで稼ぎ出していることを意味します。
マイナスには要注意!
営業キャッシュフローがマイナス(=キャッシュフロー・マージンがマイナス)となっている場合は、即座に対応が必要な状況と言えます。
本業の稼ぎがマイナスであるということは、このままビジネスを続けても、ひたすらキャッシュが減り続け、それを投資活動の取り崩しや財務活動で賄うこととなります。
スタートアップ企業であれば、営業キャッシュフローのマイナスをVCやエンジェル投資家からの出資といった財務活動で賄うは一般的ですが、それ以外の企業で営業キャッシュフローがマイナスという状況は、非常に危機的な状況と言えます。
アサナ(ASAN)の過去2年間のキャッシュフロー推移一覧です。
この記事の情報ソース
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