「SPAC」とは(Special-Purpose Aquisition Company)の略で、それ自体は特定の事業を持たず、未公開企業の買収のみを目的とした投資会社で、IPOで投資資金を株式市場から調達していきます。
SPACを通じて上場した著名企業として、スポーツベッティングのドラフトキングス A(DKNG)左、電気自動車のニコラ(NKLA)中央、19年の上場になりますがヴァージン ギャラクティック(SPCE)右、などがあります。
SPACは、最近のEV銘柄にも多く見受けられますが、誇大宣伝による株価の爆発を招きやすいと言われています。SPAC投資で成功するには目利き力が必須になります。
Luminar Technologies社について
企業概要
ティッカー | 【LAZR】 |
会社名 | Luminar Technologies, Inc. |
カテゴリー | 自動運転 |
設立 | 2012年 |
SPAC上場 | 2020年 12月 |
CEO | Austin Russell氏 |
時価総額 | 698.78Mドル(億円) |
本部 | |
従業員数 | 3人 |
CEOのAustin Russell氏は若干25歳で、Luminarを創業したのは17歳の高校生の時です。スタンフォード大学に入学しましたが、ドロップアウトしてティール・フェローシップを受けて、起業家として活動に集中してきたようです。
ティール・フェローシップとは、PayPal(ペイパル)創業者で投資家のPeter Thiel(ピーター・ティール)氏が2011年に開始した若手起業家育成プログラムです。大学を中退することを条件に、22歳未満の若者に2年間で10万ドルを投資しています。
Peter Thiel氏は、パランティア(PLTR)の現会長を務めています。
ちなみに、30歳以下でビリオネア(10億ドル=1000億円)になった人は、Austin Russell氏を含めFacebookのMark Zuckerberg(23歳の時)やSnapのEvan Spiegel氏(24歳の時)がいます。
『需要』市場・マーケット
ユーザー
『供給』サービス・商品
Luminar Technologiesの技術の根幹は、LiDAR技術になります。LiDAR技術では、2012年の創業後先頭を走っている企業です。
RADAR(レーダー)はよく耳にしたことがある人も多いかと思いますが、それとの違いは次のようになります。
ビジネスモデル
パートナーシップ
Luminar Technologiesは50の企業とパートナーシップを結び、グローバルTOP10の自動車会社のうち7社と契約を結んでいます。
その中には、トヨタやボルボが含まれます。2022年からは、ボルボのGVP(Global Vehicle Platform)でLuminar Technologiesの技術が使われるということです。
ボルボというのは、安全性をブランドの核心にしている企業のため、ボルボから選ばれたというのは技術の裏付けがなされたということを意味しています。
そのほかにも、GoogleのWaymo(自動運転タクシー)左やインテルのMobileeye(自動運転プラットフォーム)右にも採用されています。
Teslaのイーロンマスクだけは、LiDARに悲観的なようです。
ライバル・競合他社
社の強み、弱み
ルミナーのデバイスは、他のライダー・センサーより長い波長の光を使用しているため、反射率が低い黒っぽい物体を、従来の倍の距離まで見つけられる。自動車が時速約112kmで走行している場合でも、今より3秒早く警告を発することができるとのことです。
成長ストーリー
Luminar TechnologiesのLiDAR技術は、これまでとても高価なものでしたが、2019年に$500で搭載可能なプラットフォームを開発しました。
これは価格破壊的なレベルで、ゲームチェンジャーになり得ます。
財務面では、まだ初期段階で2020年の売上は15Mドルしかありません。ジムクレイマー 曰く2025年までに+120%の成功を毎年積み重ねていけるとのことです。
将来性はとても期待できるものですが、現在はボラティリティーはとても高いため投資の際は焦らず、ゆっくり買っていっても良いと思います。
この記事の情報ソース
↓公式の資料