オニールの成長株発掘法」という投資手法について、その中でも相場の天井を示す「売りのサイン」について解説した記事です。出支持線ブレークや出来高減少、クライマックストップなど、具体的なパターンを紹介しながら、相場の変化を読み取る方法を説明しています。
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オニールの成長株発掘法の売りのサイン「支持線ブレーク5パターン」
支持線のブレークとは、メジャーなトレンドラインを下に抜けて上昇期間終了の合図のことを言います。
短期トレーダー以外にも、中長期投資家の利確タイミングで使われます。例えば、次のようなものです。
長期の上昇トレンドラインのブレイク
1週間の終わりに、重要な長期の上昇トレンドラインを株価が下に抜けて引けるか、大商いを伴って重要な支持線を株価が下にブレイクしたら売りのサイン。
- 上昇トレンドラインは、数ヶ月の期間で1日あるいは1週間の安値を最低3ヶ月選び、それを線でつなぐ。
- 期間の短すぎるトレンドライン有効ではない
1日の株価下落が最大
株価が大きな上昇をした後に突然、上昇を始めて以来最大の株価下落を記録したら、
他の指標でも下落のサインがあるかを確認し、あれば売りを考える。
週間出来高が最多になって株価が下落
「数年間で最多の週間出来高を伴って」株価が下落したら、売りのサイン
ただし、次のような上昇相場での例は、その後も数ヶ月上がり続けていますので、注意が必要です。
200日移動平均線が下向き
200日移動平均線が長期にわたって上向きだったのに、下向きに変わったら売りを考える。
また、株が弱いベースを作り、そのベースの下半分で株価が推移してからベースを抜けて新高値をつけたり、あるいは200日移動平均線の下で新高値をつけたら売る。
10週移動平均線の下で停滞
株価が長期にわたり上昇したあと、10週移動平均線下で引けて、8〜9週にわたってこの平均線の下にとどまって平均線の上へと値を上げて引けることができない場合売りを検討
オニールの成長株発掘法の売りのサイン「出来高減少や弱さを示す動き8パターン」
上昇の勢いが徐々になくなってきたとき
上昇の勢いが徐々になくなってくると、その後軟調になることがあります。
個人的経験則では、このパターンはビットコイン相場でも有効でした。
少ない出来高で新高値
出来高が減ったり少ないのに新高値をつけたとき。
- 株価が上がるのに出来高が減少するのは、大口投資家がその銘柄を欲しがらなくなったことを示している。
終値が1日の最安値かその付近
矢印が下を示すような形で日足チャートに天井が描かれる。
- つまり、株価が1日の値動きの最安値とかその付近で引け、その日の上昇分を全て消してしまうということが、数日続くような状態。
3回目や4回目のベース
株価が3回目や4回目のベースからブレイクして新高値をつけたら売り。
- 市場では3度目の正直はあまりない。その頃には、株価の上昇が誰の目にも明らか
- この後期に作られるパターンは不完全であることが多く、広くルーズになる傾向がある。
4回目のベースは最大8割が失敗に終わるが、まずはそのようなベースを認識できるようにならなければならない。
*ベース=4〜8週間のものが多い
↓注)3回目のベースで下落トレンドになるパターンもあります。
弱い上昇の兆候
天井近くで、最初の大きな売りが起こると、次の上昇では次のことが起こる。
- 出来高が減少
- 上値が重い
- 連続して上昇する日が減少
このように弱い上昇があったらその2〜3日中に売ること。トレンドラインや支持線がブレイクされる前の、最後の売りのチャンスになるかもしれない。
最高値からの下落
最高値からの下落が12〜15%を超えるようなら、売りを検討した方が良い。
- 新高値から8パーセントほど株価が下落した場合、それまでの上昇や天井そして下落の動きを調べることで上昇が終わったのかそれとも通常の調整(8〜15%)に入っているところなのか判断しやすくなる。
レラティヴ・ストレングスの悪化
レラティヴ・ストレングスが悪化するのも売りのサイン。
「インベスターズ・ビジネス・デイリー誌」のレラティヴ・ストレングス指数が70以下に下がったら売りを検討。
40〜60台の銘柄は買ってはならない。
「Market Smithソフトウェア」(赤枠のところ)で確認することができます。
参考までに、ウィリアム・オニール著「オニールの成長株発掘法」では次のように解説されています。
レラティブ・ストレングス指数とは、「インベスターズ・ビジネス・デイリー」紙が独自に開発した評価法で、ある特定の銘柄の値動きを市場の残りの値動きと過去52週間にわたり比較するもの。
そしてその評価として各銘柄に1〜99の数値が割り当てられる(Max99)。
例えば、
レラティブ・ストレングス指数が99の場合は、その銘柄の値動きは市場全体の99%の企業を上回ったことを意味している。
レラティブ・ストレングス指数が50の場合は、市場の銘柄の半分がその銘柄よりも良い値動きをし、残りの半分が悪い値動きだったことを意味する。
1950〜2008年の最高の値動きを示していた銘柄の、平均値は87。
出典元:ウィリアム・J・オニール著「オニールの成長株発掘法【第4版】」
孤立した銘柄
同じセクターの中で、その銘柄以外には重要な企業のいずれもが株価の強さを示していないような場合売りを考える。
オニールの成長株発掘法の売りのサイン「クライマックストップなど10パターン」
天井の兆候の前提条件
マーケットの天井を見破るには、S&P500、ダウ平均、ナスダック総合指数などの指数が上昇していくのを毎日注意深く観察する必要があります。
- 何も知らない買い手がこれに気づいて驚く前に、早めに売ってしまう
- 鋭敏な投資家が長期キャピタルゲインの期限を迎える時期を早めに知っているとよい
「クライマックス・トップ」の10パターン
多くの主導株は爆発的な上昇を伴って天井を打ちます。
- 何ヶ月も上昇する
- さらに速度を速めて急上昇を見せる
- さらに窓を空けて寄り付くイグゾースション・ギャップで上昇を終える
売り抜けの兆候
長期の上昇のあと、出来高急増の大商いなのに株価が上昇しない場合は、機関投資家による株式の大量の利確つまり「売り抜け」の状態であることを示しています。
その際は、売り抜けの頻度を確認することで、下落確率を想定することができます。
- 通常:4-5週間に3〜5日発生
- 下落を始める可能性あり:2-3週間で4日
- ほぼ必ず下落:4-5週間で4〜5日
個別株
1日(週)の「上昇幅」が最大
これが起こるのは、だいたい天井近く!
適切なベースからブレイクアウトしたピポットポイントから、株価が何ヶ月もかけて大きく上昇したあとに、長所を始めた日から最大の上昇をして引けたら、注意が必要。
1日(週)の「出来高」が最大
「株価が上昇を始めた日から出来高が最大になる日」が天井となることがある。
イグゾースション・ギャップ
急速に株価を上昇させながら何ヶ月も前の最初のベースから大きく離れ、さらに上に窓を開けてより着いたら天井が近い。(イグゾースション・ギャップ)
- 通常は最初のベースと2番目のベースを抜けて最低18週間以上、3番目以降のベースだと12週間以上
- 例えば長い上昇のあとに50ドルの高値で引けた銘柄が、翌朝52ドルで寄り付きその日は52ドル以上のママままだったら2ポイントのキャップを空けたことになる。
ただし、イグゾースション・ギャップをつけても、その銘柄の強さと地合いで上がっていく銘柄もあります。
クライマックス・トップの動向
以下の場合は売りのサイン。(クライマックス・トップ)
- 株価の上昇が急になり、週足チャートで急速な株価の上昇が2〜3週間見られる
- 日足チャートで7〜8日連続か10日中8日間で急速な株価の上昇が見られる
- 何ヶ月も前に買った時点から最大となることがほとんど
週足チャートで見ると、2本の線が並行して縦に走っているように見える(レールロードトラック)
- まれにクライマックストップ近くで、株価が前週の安値から高値と大きな値幅を繰り返すように辿って、多い出来高はそのままにほんの少しだけ上昇して引けることがある。
- この理由は、大商いにもかかわらず上昇が見られず、売り抜けがあったことを示している。
株式分割
株式分割のあと、株価が1〜2週間で25から50バーセント上昇したら、売りのサイン。
- 1999年末のクアルコムの極めて稀な例では、100パーセント以上の上昇を見せた。
- 過剰な株式分割の前後は、株価は天井を打つ傾向がある。
- 株価がベースから抜けて上昇しその後株式分割が公表されたら、多くの場合うったほうがいい。
連続下落日の増加
ほとんどの銘柄が天井を打って下落を始めると、株価が連続して下落する日のほうが連続して上昇する日よりも多くなってくる。
- 以前は4日上昇した後に2〜3日下落していたのが、4〜5日下がった後に2〜3日上昇したりすると要注意
上方チャネルライン
大きな上昇のあとに株価がその上方チャネルラインを向けたら売りのサイン
- チャンネルラインとは、過去4から5ヶ月の間につけた3つの安値同士をつないだ線と、高値同士をつないだ平行線のこと
- 適切に描かれた上方チャネルラインを抜けて株価が上昇したら、売りのサインである事は研究成果から分かっている
200日移動平均線
200日移動平均線から、70〜100%以上離れたところまで株価が上昇したらうりのサインになることがある(が、あまり使われない)
天井から下落
上昇中に早めに売れなかった場合、天井から下落を始めたらすぐに売る。
- 最初の下落のあとに株価が一度戻ることがある
オニールの成長株発掘法の売りのサイン「そのほかの重要な指標5パターン」
上昇の勢いが徐々になくなってきたとき
上昇の勢いが徐々になくなってくると、その後軟調になることがあります。
個人的経験則では、このパターンはビットコイン相場でも有効でした。
少ない出来高で新高値
出来高が減ったり少ないのに新高値をつけたとき。
- 株価が上がるのに出来高が減少するのは、大口投資家がその銘柄を欲しがらなくなったことを示している。
終値が1日の最安値かその付近
矢印が下を示すような形で日足チャートに天井が描かれる。
- つまり、株価が1日の値動きの最安値とかその付近で引け、その日の上昇分を全て消してしまうということが、数日続くような状態。
3回目や4回目のベース
株価が3回目や4回目のベースからブレイクして新高値をつけたら売り。
- 市場では3度目の正直はあまりない。その頃には、株価の上昇が誰の目にも明らか
- この後期に作られるパターンは不完全であることが多く、広くルーズになる傾向がある。
4回目のベースは最大8割が失敗に終わるが、まずはそのようなベースを認識できるようにならなければならない。
*ベース=4〜8週間のものが多い
↓注)3回目のベースで下落トレンドになるパターンもあります。
弱い上昇の兆候
天井近くで、最初の大きな売りが起こると、次の上昇では次のことが起こる。
- 出来高が減少
- 上値が重い
- 連続して上昇する日が減少
このように弱い上昇があったらその2〜3日中に売ること。トレンドラインや支持線がブレイクされる前の、最後の売りのチャンスになるかもしれない。
最高値からの下落
最高値からの下落が12〜15%を超えるようなら、売りを検討した方が良い。
- 新高値から8パーセントほど株価が下落した場合、それまでの上昇や天井そして下落の動きを調べることで上昇が終わったのかそれとも通常の調整(8〜15%)に入っているところなのか判断しやすくなる。
レラティヴ・ストレングスの悪化
レラティヴ・ストレングスが悪化するのも売りのサイン。
「インベスターズ・ビジネス・デイリー誌」のレラティヴ・ストレングス指数が70以下に下がったら売りを検討。
40〜60台の銘柄は買ってはならない。
「Market Smithソフトウェア」(赤枠のところ)で確認することができます。
参考までに、ウィリアム・オニール著「オニールの成長株発掘法」では次のように解説されています。
レラティブ・ストレングス指数とは、「インベスターズ・ビジネス・デイリー」紙が独自に開発した評価法で、ある特定の銘柄の値動きを市場の残りの値動きと過去52週間にわたり比較するもの。
そしてその評価として各銘柄に1〜99の数値が割り当てられる(Max99)。
例えば、
レラティブ・ストレングス指数が99の場合は、その銘柄の値動きは市場全体の99%の企業を上回ったことを意味している。
レラティブ・ストレングス指数が50の場合は、市場の銘柄の半分がその銘柄よりも良い値動きをし、残りの半分が悪い値動きだったことを意味する。
1950〜2008年の最高の値動きを示していた銘柄の、平均値は87。
出典元:ウィリアム・J・オニール著「オニールの成長株発掘法【第4版】」
孤立した銘柄
同じセクターの中で、その銘柄以外には重要な企業のいずれもが株価の強さを示していないような場合売りを考える。
オニールの成長株発掘法。売りのサイン!相場の天井を示すサインの発見方法を具体例で徹底解説まとめ
オニールの成長株発掘法においては、株価が上昇している最中でも、相場の天井を見極めることが重要です。
この記事では、出支持線ブレークや出来高減少、クライマックストップなどの「売りのサイン」について具体的なパターンを紹介し、相場の変化を読み取る方法を解説しています。これらの指標を用いることで、投資家は自分のポートフォリオを守り、収益を最大化することができます。
オニール本とは、投資家にとっては教科書的なバイブル本として有名です。
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