2024年11月5日の大統領選挙において、ドナルド・トランプ当選が確定したのは選挙日の翌日(11月6日)ですが、それ以降SP500の株価は意外と爆上がっていません。
しかし、TSLAやビットコインを筆頭にトランプ関連銘柄が爆上げしているのに「これは、なんでだろう」と思いませんか?
これは、持つものと持たざるものの明確な勝敗がでていることを示しています。
個人投資家が個別株へ投資する強みはここにあり、適切な銘柄選定をすることで資産を主要指数以上に伸ばすことができます。
このページでは、大統領就任日である2025年1月20日 から4年間、その恩恵を授かるべき銘柄をまとめてみました。
以下の表は、ご指定の銘柄にパランティアを追加した情報をまとめたものです。(順不同)
企業名/資産 | ティッカー | 注目ポイント |
---|---|---|
テスラ | TSLA | 株価が10%近く上昇し、時価総額が1兆ドルを超える |
ロビンフッド | HOOD | 暗号資産関連の規制緩和期待から27%上昇 |
レディット | RDDT | 多くの個別銘柄に関する議論の場となっている |
パランティア | PLTR | 年初来で約3.5倍に上昇、AI関連株として注目 |
コインベース | COIN | 選挙結果を受けて週間で48%上昇 |
ビットコイン | BTC | 新高値を更新し、85,000ドル近くまで上昇 |
【TSLA】テスラ
パランティアに注目が集まる理由とは?
パランティアはAI関連株として注目を浴び、2024年には株価が年初来で約3.5倍に上昇しました。また、11月26日にはニューヨーク証券取引所(NYSE)からナスダックへの上場変更を実施。この動きは投資家からも大きな関心を集めています。
さらに、第3四半期の業績は収益が前年同期比30%増の7億2600万ドルと好調。「トランプ・トレード銘柄」として政府関連ビジネスの拡大が期待され、時価総額は約1,465億ドルに達しています。
ただし、現在のPERは307.96と高水準であり、割高感も指摘されています。株価上昇の背景を踏まえ、慎重な投資判断が求められます。
【HOOD】ロビンフッド
ロビンフッドの株価上昇と規制緩和への期待
ロビンフッド(HOOD)の株価は$37.65まで27%上昇しました。この急上昇は、7月に記録した52週高値から27%下落した後の動きであり、アナリストは「参入の好機」と見ています。また、Piper Sandlerが格付けを「Neutral」から「Overweight」に引き上げ、目標株価を$23に設定したことも影響しました。
暗号資産規制に関しても、状況が好転する可能性があります。暗号資産に前向きな候補者が選挙で勝利したことで、ロビンフッドのような企業に有利な規制環境が期待されています。過去にSECから訴訟の可能性を示す通知を受けたものの、規制緩和への期待感が株価を押し上げています。
さらに、トランプ政権下で金融規制緩和が進む可能性が指摘されており、資本市場の活性化や株式リターンの増加が期待されています。ただし、一部の政策がインフレリスクを高める可能性もあり、注意が必要です。
ロビンフッドは暗号資産と金融サービスの両面で成長の機会を得る一方、規制の変化によるリスクも伴うため、慎重な投資判断が求められます。
【RDDT】レディット
レディットが株式市場で注目される理由とは?
レディットは個別銘柄の議論や市場動向を反映する場として、多くの投資家から注目を集めています。
1. 個別銘柄の議論の中心地
「ウォールストリートベッツ(WSB)」や「スーパーストンク」などのサブレディットでは、ユーザーが「猿」と呼び合いながらミーム株について活発に議論しています。2021年1月のゲームストップ株急騰は、レディットユーザーの集団行動が市場に影響を与えた象徴的な出来事です。
2. 投資家心理の指標
レディット上での投稿は、個人投資家の感情や市場の雰囲気を反映する指標として注目されています。特定銘柄への投稿の増加は、その銘柄の動向を予測する手がかりになることもあります。
3. 市場への影響力
レディットユーザーの行動は、「ミーム株」の株価を大きく動かす力を持ち、一部では「市場の強力な勢力」とも見なされています。
4. IPOへの反応
レディット自身のIPOに対し、一部ユーザーが空売りを検討するなど、賛否が分かれています。
5. 規制当局の注目
市場への影響力の大きさから、レディットの議論は規制当局の監視対象にもなっています。
レディットは個人投資家の情報交換の場として重要である一方、その影響力の大きさが市場の健全性を巡る議論を呼んでいます。
【PLTR】パランティア
【COIN】コインベース
コインベース (COIN) 株価急騰と暗号資産市場の最新動向
コインベースの株価が大幅に上昇し、暗号資産市場全体が注目を集めています。その背景にはいくつかの重要な要因があります。
1. 株価上昇の概要
コインベースの株価は1週間で48%上昇し、10月29日にはさらに4%の伸びを記録しました。この上昇により、コインベースは暗号資産関連株の中でも主要な存在となっています。
2. ビットコイン価格との連動
コインベースの株価はビットコインと強い相関関係を持ち、ビットコインが6月以来初の7万ドル超えを達成したことが株価上昇を後押ししました。また、ビットコイン先物ETF上場など過去の相場変動時にも連動が確認されています。
3. 暗号資産市場全体の動向
ビットコイン価格は約7万1073ドルまで上昇し、暗号資産関連株全体にもポジティブな影響を与えています。特にビットコイン現物ETFの需要増加が、価格上昇の主な理由の一つとされています。
4. 政治的要因の影響
米大統領選挙を控え、主要候補者が暗号資産に好意的な規制を示唆していることが市場に安定感を与えています。明確な法的枠組みへの期待も、投資家心理を後押しする要因となっています。
まとめ
コインベースの株価急騰は、ビットコイン価格の上昇やETF需要、政治的期待が複合的に作用した結果です。ただし、暗号資産市場の変動性は依然として高いため、慎重な投資判断が求められます。
【BTC】ビットコイン
ビットコイン(BTC)価格が史上最高値を更新、その背景とは?
ビットコインが驚異的な価格上昇を続けており、史上初めて89,000ドルの新高値を記録しました。その背景にはいくつかの重要な要因があります。
1. 新高値を次々に更新
ビットコインは11月10日に80,000ドルを突破して以降、85,000ドルを超え、ついに89,000ドルに到達。現在は時価総額で銀を上回り、世界で8番目に大きな資産となっています。
2. 規制緩和への期待
トランプ氏の再選可能性が高まり、仮想通貨に寛容な規制が期待されています。共和党が議会の過半数を占める可能性も、「仮想通貨に最も友好的な議会」の誕生に繋がるとされています。
3. ETFと市場動向の影響
米国の現物ビットコインETFへの資金流入が価格上昇を後押し。特にブラックロックのETFは取引初日に10億ドルの取引量を記録しました。また、FRBの利下げがインフレヘッジとしてビットコイン人気を高めています。
4. 市場の今後の見通し
多くの投資家が90,000ドル超えを予想しており、価格が95,000ドルに達する可能性は66%、さらに105,000ドルの可能性も31%とされています。先物市場でも期待が高まっており、プレミアム率が急上昇しています。
まとめ
ビットコインの価格上昇は、政治的な動き、ETFへの資金流入、そして市場全体の期待感が複合的に作用した結果です。ただし、仮想通貨市場のボラティリティは依然高いため、慎重な投資判断が求められます。
トランプ株以外とは?
こちらのグラフはトランプ当選後1ヶ月間にどの銘柄パフォーマンスが、良かったのか悪かったのかを示したものです。
例えば、LLY(イーライリリー)は、薬価引き下げに前向きなので、収益が下がるため真っ赤になっています。ヘルスケアセクターはこれに引きづられて全面真っ赤になっているものと考えられます。