「LAESって最近全然上がらないけど、これ持ち続けていいの?」
そのモヤモヤ、すごくよく分かります。
量子コンピューター関連として注目を集めたのに、株価は$3前後でウロウロ。52週高値は$8.71まであったのに、今は半値以下。「損切りすべきか、ナンピンすべきか、それとも静観か」——答えが見えなくて当然です。
この記事では、なぜLAESが低迷しているのか、そしてそれでも将来性があると言える根拠を、最新の2026年6月時点のデータで丁寧に解説します。買い時の判断軸も具体的にお伝えするので、最後まで読めば「自分ならどう動くか」が見えてくるはずです。
なお、LAESのような米国個別株を取引するなら口座のスペックが勝負を分けます。メインは サクソバンク証券 です。米国株の銘柄数・注文の自由度ともにトップクラスで、グロース株をアクティブに売買したい人に特に向いている証券会社です。
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SEALSQ(LAES)とは何をしている会社なのか
Q: SEALSQ(LAES)はどんな会社ですか?
A: スイス拠点の半導体企業で、ポスト量子時代のサイバーセキュリティに特化したチップ・ソフトウェアを開発・販売している。親会社はWISeKey(WKEY)。
この一文だけ見ると「ふーん、量子系ね」で終わりそうですが、実はここが大事なポイントです。
SEALSQは耐タンパー性半導体、チップ、プロセッサー、ポスト量子テクノロジー製品の開発・販売を展開しており、認定セキュアマイクロコントローラーの開発やポスト量子暗号の実装も手がけています。対象市場は家電から航空・軍事、医療まで幅広い。
「量子耐性」が求められる背景
現在のインターネットを守っている暗号技術(RSA・楕円曲線暗号)は、量子コンピューターが本格実用化されると理論上突破されると言われています。各国政府・軍・金融機関はその前提でインフラを刷新しなければならない。SEALSQはその需要の正面に立つ会社です。
2024年にNISTが量子耐性暗号の標準化を完了したことで、規制によるアップサイドが現実味を帯びてきた。これは「夢の話」ではなく、調達計画に組み込まれ始めているフェーズです。
2026年6月に起きた「構造変化」
ここが競合記事にはほぼ書かれていないポイントです。
SEALSQは2026年6月2日、スイス・エキュブランのEPFLイノベーションパークに本社を置くフォトニクスベースの量子インターコネクトソリューション開発企業「Miraex SA」の株式100%を取得したと発表しました。
今回の買収は、SEALSQの内部戦略ファンド「SEALQUANTUM.com」を通じて実行され、同ファンドの下で8番目の主要資産統合となりました。Miraexの専門的なマイクロオプティクス研究所が、フランスのASIC設計企業IC'ALPS、ムルシア拠点のチップパーソナライゼーション施設Quantix Edge Security、スイスのコンプライアンスインフラプロバイダーWeCan Group SAといった既存の子会社に加わることになります。
つまり今のSEALSQは、「量子セキュリティチップを売っているだけの会社」ではありません。チップ設計→ASIC製造→フォトニクス通信→衛星クラウド(QSOC)という垂直統合スタックを持ちつつある、世界的にも類を見ない構造に変貌しています。これが「量子インターネットのフルスタック企業」と呼べる根拠です。
LAESの株価が低迷している本当の理由
Q: SEALSQ(LAES)の株価が上がらない最大の原因は何ですか?
A: 継続的な赤字と繰り返しの増資による株式希薄化が最大の株価圧力。事業の将来性ではなく、資金調達構造に問題がある。
「量子株なのになぜ上がらない」と感じる方が多い。でも理由を整理すると、意外とシンプルです。
① 増資・希薄化の繰り返し(最大の元凶)
LAESの株価が上値を抑えられ続ける根本原因は希薄化(Dilution)です。
成長のための投資資金を、新株発行やワラント(新株予約権)で調達するたびに、既存株主の持分が薄まります。これが需給を崩し、株価を押し下げる。SEALSQは負債を上回る現金を保有し、流動資産が短期債務を大幅に上回る強固なバランスシートを維持しており、流動比率は15.92と相当な財務的柔軟性を持っています。ただし、その資金の多くは株式発行で調達されてきた経緯があります。
② 赤字体質が続いている
FY2025(2025年通期)は売上高66%増の1,825万ドルを達成した一方、営業赤字は3,979万ドル、EPSはマイナス0.25ドルという結果でした。
売上は伸びている。でも赤字は拡大している。量子製品の開発投資が先行している段階なので、ある意味「正常な赤字」ではあります。ただ、黒字化の見通しがまだ明確でないことが、機関投資家の本格参入を遅らせています。
③ 「ストーリー株」特有の期待と失望の繰り返し
過去数週間でSEALSQの株価は3.70ドル台から約3.14ドルまで下落しており、コントロールされた下降トレンドの中で急激なイントラデイスイングが見られます。
よくあるパターンです。材料発表→急騰→利益確定売り→元の水準へ。小型株でストーリーが強い銘柄ほど、このボラティリティに振り回される。
LAESの株価低迷まとめ
| 原因 | 影響度 | 備考 |
|---|---|---|
| 増資・希薄化の繰り返し | ★★★★★ | 最大の株価圧力 |
| 継続的な赤字(FY2025 EPS -0.25) | ★★★★☆ | 開発投資が先行 |
| 小型株特有のボラティリティ | ★★★☆☆ | 需給が不安定 |
| 黒字化タイムラインの不透明さ | ★★★☆☆ | 機関投資家の及び腰 |
| セクター全体の調整 | ★★☆☆☆ | 半導体・AI全般の影響 |
LAESの将来性:強気に見られる3つの根拠
Q: SEALSQ(LAES)に将来性はありますか?
A: 量子セキュリティ市場の拡大・NIST標準化・垂直統合戦略という3つの構造的追い風があり、中長期の成長余地は大きい。
悲観的な話ばかりでもフェアじゃないので、強気に見られる理由もきちんと整理します。
根拠① 市場そのものが急拡大している
ポスト量子暗号(PQC)市場は政府・軍・金融・IoT・通信など、あらゆる分野で需要が爆発的に立ち上がっています。NISTの標準化完了により「義務対応」フェーズへの移行が始まっており、需要の後退が起きにくい構造です。
SEALSQはポスト量子テクノロジーのハードウェアおよびソフトウェアソリューションにおける先駆的なイノベーターとして位置づけられています。この認知は、防衛・政府調達の文脈で強力なブランドになり得ます。
根拠② 垂直統合スタックの完成が近い
前述のMiraex買収を含め、SEALSQは今や「チップ設計から量子通信インフラまで」を一社で完結させようとしています。
競合他社はほとんどが点(チップだけ、暗号だけ)。SEALSQは線→面へと拡張している。これが実現すれば、顧客が「まるごとSEALSQに任せる」という構造が生まれ、粗利率・ロック率ともに改善します。
根拠③ 財務体力は十分にある
過去12か月で売上高が66%急増し、アナリストは2026年度に73%の成長を予測していますが、粗利益率は50%を維持しています。そして現金保有と流動比率の高さは、少なくとも数年間の開発継続を可能にします。「今すぐ倒産する会社」ではない、という安心感は持てます。
アナリストの平均目標株価は6.0ドルで、コンセンサスは「強気買い」。現在の株価水準から90%超のアップサイドが予想されています。
CAN-SLIM視点での評価:正直にスコアリング
Q: SEALSQ(LAES)はCAN-SLIM投資法で評価するとどうなりますか?
A: 「N(新製品・新展開)」と「L(業界リーダー性)」は高評価だが、「C・A(利益成長)」と「S(希薄化)」が弱点。総合では投機的成長株の位置づけ。
CAN-SLIMはWilliam O'Neilが提唱した成長株選別の定番フレームワーク。LAESをこのフレームで評価すると、実態がよく見えます。
| 要素 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| C Current EPS | ★★☆☆☆ | 売上+66%も赤字継続(EPS -0.25) |
| A Annual EPS | ★☆☆☆☆ | 年間赤字拡大、黒字化未達 |
| N 新製品・新展開 | ★★★★★ | QS7001、Miraex買収、量子スタック完成へ |
| S 需給・希薄化 | ★★☆☆☆ | 増資繰り返しで供給過剰 |
| L 業界リーダー性 | ★★★★☆ | ポスト量子分野のニッチリーダー |
| I 機関投資家 | ★★★☆☆ | 機関保有率16%前後・増加傾向 |
| M 市場環境 | ★★★☆☆ | 量子・AI追い風、短期は調整局面 |
正直な総評:C・A・Sの三点が弱点。理想的なCAN-SLIM銘柄には届かないが、「N」の爆発力と「L」のポジションは本物。量子テーマが本格化した場合の上昇ポテンシャルは大きい。
投資するならどの証券会社で買うべきか
Q: SEALSQ(LAES)を日本から買えるおすすめの証券会社はどこですか?
A: 米国個別株の取扱いが充実しているサクソバンク証券・ウィブル証券・マネックス証券が選択肢。注文の自由度と銘柄数で選ぶとよい。
LAESのような小型米国株は、証券会社の選び方で体験がかなり変わります。特に板(オーダーブック)の薄い銘柄は、指値の精度と約定の速さが重要です。
おすすめ証券会社の比較
私は個人的にサクソバンク証券をメインで使っています。指値の細かさ、注文タイプの豊富さ、そして小型・中型の米国株をカバーしている点が特に気に入っています。
ウィブル証券も米国株に力を入れており、リアルタイムのマーケット情報が充実しているのでアクティブトレーダー向きです。
複数の証券会社を比較したい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。

LAESのリスクと向き合い方:これだけは押さえて
Q: SEALSQ(LAES)に投資する場合の最大リスクは何ですか?
A: 継続的な株式希薄化と黒字化タイムラインの不確実性。小型株特有の急落リスクにも注意が必要。
主なリスク一覧
- 希薄化リスク:追加の増資・ワラント発行が発表されるたびに株価が急落する可能性がある
- 実行リスク:量子製品の量産・認証が遅れる可能性。期待が先行しているだけに、タイムラインずれは大きく失望売りを招く
- 競合リスク:インテル・IBMなど大手も量子セキュリティ分野に参入してきている
- 流動性リスク:出来高が落ちているときは、希望の価格で売買しにくい場面がある
リスク管理の目安
正直、LAESはポートフォリオの5〜10%以内の「投機枠」で持つのが適切だと思います。夢のある銘柄ですが、コア保有には向かない。分散を前提に、失っても許容できる金額での参加が鉄則です。
まとめ:SEALSQ(LAES)は今後どう動く?
2026年6月18日時点のAI株価診断では「買い」(理論株価4.2ドル)と判断されています。アナリストの平均目標株価は6.0ドルで、強気買いのコンセンサスが続いています。
現時点での整理はこうです。
- 短期:希薄化懸念と赤字継続で上値は重い。$3前後での横ばいが続く可能性が高い
- 中期(2027年以降):量子製品の商用化が本格化すれば、売上・粗利の改善が見えてくる。垂直統合スタックの価値が市場に認知されるタイミングが「本当の上昇局面」
- 長期:ポスト量子暗号の市場規模と規制強化の方向性は追い風。生き残れれば大きい
「今すぐ全力買い」ではなく、「少額で保有しながら黒字化の進捗を確認する」というスタンスが現実的ではないでしょうか。
▼LAESを取引するなら証券口座のスペックも重要です



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