トレーディングを始めたばかりの初心者トレーダーの皆さんにとって、どのようにエントリーやエグジットを行うかは、大きな課題の一つとなるでしょう。
その中でも、フィボナッチ数を使ったトレード手法は、トレンドフォロー手法の中でも有名で、多くのトレーダーに利用されています。この記事では、フィボナッチ数を初めて学ぶ初心者トレーダー向けに、フィボナッチ数の基本的な使い方から、具体的なエントリー方法まで、詳しく解説していきます。
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フィボナッチ数について
フィボナッチ数とは？
フィボナッチ数列とは、チャートで不思議とよく意識される数列です。このフィボナッチ数列は、レジスタンスやサポート、押し戻しを図るときによく使われ、自然界にも多くの場所で見られ、黄金比などにも関連しています。
フィボナッチ数の基本的な使い方
フィボナッチ数をトレードに活用する方法は、トレンドラインの引き方にあります。
トレンドが確認できたら、一番下のローソク足から一番上のローソク足までの距離を測り、それをフィボナッチ数列で分割してトレンドラインを引きます。この時、トレンドの終わりに向かって引くことが一般的です。
フィボナッチ数とエリオット波動との関係性
フィボナッチ数はエリオット波動と密接な関係があります。エリオット波動は、市場が上昇や下落する際に、一定の波のリズムを持って動くことがあるとされ、その波の長さにもフィボナッチ数列が使われています。
このため、フィボナッチ数を使ったトレード手法は、エリオット波動を取り入れたトレード手法とも言われています。
フィボナッチ数を使う際の注意点
フィボナッチ数を使ったトレードにおいて、一番注意すべき点は、過去の価格動向と未来の価格動向が必ずしも同じとは限らないことです。
過去の価格動向を分析して、将来の価格動向を確定することはできません。また、フィボナッチ数を使ったトレードにおいては、損切りや利益確定のタイミングを見極めることが非常に重要です。
フィボナッチ数の具体的な使い方
フィボナッチ数を用いたチャートの描き方
まず、フィボナッチ数を使ったトレードにおいて必要なのは、チャートの描き方です。
フィボナッチ数は、トレンドの始まりから終わりまでの値動きを分割し、その中で重要なレベルを示す水平線を引くことで、将来の価格変動の可能性を予測することができます。
基本的に、下降トレンドの場合は下図のように下・底（０％）から上・天井（１００％）になるように引き、上昇トレンドはその逆に引きます。
フィボナッチ数の23.6%、 38.2%、 50%、 61.8%、 76.4%の６つの重要なレベルがありますが、TradingViewでは画像のように簡単に引くことができます。
様々な引き方がありますが、よく使われる基本的な使用方法は、トレンドが確認された後にトレンドの始まりから終わりまでを選択し、フィボナッチ数を引く方法です。
また、完成したエリオット波動の1波に対して線を引き、それをもとに３波の起点を見つける方法もあります。
この時、上昇トレンドの最後の押し目と陽線の確定を確認することによる1波の確定を待ってから引くことが重要です。
また、ローソク足やエリオット波動の見極め方法は、それぞれのページでくわしく解説しています。ぜひこちらもご活用ください。
フィボナッチ数が確定した時にエントリーする方法
フィボナッチ数が確定した時には、トレンドの反転の可能性が高くなります。このため、エントリーする際には以下のような方法があります。
まず、フィボナッチ数が確定したときに、トレンドラインを引きます。このトレンドラインは、過去の価格変動のピークやトラフの間を通すように引きます。そして、価格がこのトレンドラインを上抜けした場合には、買いエントリーを行います。逆に、価格がトレンドラインを下抜けした場合には、売りエントリーを行います。
ただし、フィボナッチ数を使ったトレードにおいては、トレンドラインを引く際にも一定のルールがあります。具体的には、トレンドラインを引く際には、以下のような条件を満たす必要があります。
・トレンドラインを引く際には、できるだけ多くの価格変動のピークやトラフを通るようにする。
・トレンドラインが斜めになる場合には、その傾きを一定にするように調整する。 ・トレンドラインが反転する場合には、そのタイミングを見極める。
これらのルールを守ることで、正確なトレンドラインを引くことができます。そして、正確なトレンドラインを引くことができれば、エントリーのタイミングを見極めやすくなります。
フィボナッチ数を使ったトレードの損切りや利益確定の方法
フィボナッチ数を使ったトレードにおいては、損切りや利益確定の方法も重要なポイントです。具体的には、以下のような方法があります。
まず、損切りの方法ですが、トレードを行う際には必ずリスク管理を行うことが重要です。損切りは、トレードを行う前に事前に設定しておくことが一般的です。これにより、損失を最小限に抑えることができます。
損切りの設定方法は、フィボナッチ数を使ったトレードに限らず、一般的なトレードの場合と同様です。通常、損失を最小限に抑えるためには、トレードのエントリーポイントから一定の価格幅を設けて、その範囲内で損切りを行うことが一般的です。
フィボナッチ数の使い方と具体的なエントリー方法まとめ
まとめると、フィボナッチ数を使ったトレードにはチャートの描き方やエントリー方法、損切りや利益確定の方法があります。初心者でも理解しやすく、実践的な方法として活用できます。
ただし、注意点としてはフィボナッチ数が必ずしも正確な予測を示すわけではないことや、トレンド転換のタイミングを見極めることが重要であることです。フィボナッチ数を上手に活用し、トレードで勝利を掴みましょう。
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