価格帯出来高とは、過去の一定期間における取引高を価格帯別にまとめたものです。
これにより、現在の株式保有者の平均的な買い入れ価格はどのくらいか、どの価格になったら売りが出やすいかなどを推定するのに使われます。
出来高というとよく使われるのが、1日あたりの取引量を示す縦棒グラフのものがポピュラーですが、価格帯出来高は横棒グラフで示されます。
どの価格になったら売りが出やすいかは「下値抵抗線」というものでよく言われていますが、よく使われるものとして、25MA × 50MA × 200MA(単純移動平均線)やBB(ボリンジャーバンド)などがあります。
価格帯出来高の場合は、メインボリュームの床(黄色)が下値抵抗線として見ます。
価格帯出来高は下記のサイトで確認することができます。
- Trading View(有料版)
- 楽天証券(無料)
Trading View(有料版)の価格帯出来高
Trading Viewでは、有料版で価格帯出来高を確認することができます。
楽天証券(無料)の価格帯出来高の確認方法
楽天証券では、無料で価格帯出来高を確認することができます。
確認する方法は、カンタンです。
まず、楽天証券にアクセスします。①の欄にティッカー・銘柄を入力して、確認したい銘柄のページに移動します。
②のチャートタブを選択します。
③のタブをクリックして、リストの中から「価格帯出来高」をクリックします。
④の表示をクリックします。
そうすると、チャートの左に表示される横棒グラフが「価格帯出来高」になります。
銘柄ごとの価格帯出来高をみてみましょう
【TSLA】テスラ
有名な超大型爆上がり銘柄です。
3か月チャートでは、300ドルあたりに床があり、出来高ボリュームが大きいです。
1年チャートで見ると意外にも、安値圏(ピンク破線)150ドルあたりでのボリュームが大きいです。
【ZM】ズーム
ズームも好決算で、9月に急激に出来高が増えて爆上げしました。
価格帯出来高のボリュームの隙間が空いています(真空地帯)
【AAPL】アップル
アップルの6ヶ月チャートです。
流石の超優良銘柄です。万遍なくボリュームがあります。
AAPL(アップル)の1年間チャートでは80ドルに分厚い床があることが分かります。
TSLAはAAPLと比べると、価格帯出来高が少ないのに大きな値上がり率を形成しています。
これが、今回ハイテク株の中でTSLAだけ20%以上の大きな下落を見せた要因の一つなのかもしれません。
【NVDA】エヌビディア
エヌビディアもテーマ性もあり、好決算の堅調な銘柄です。
ボリュームの床に2段階のラインがあるように見えます。
【FB】フェイスブック
フェイスブックはヨコヨコしていた期間の長い、240ドルあたりにメインボリュームがあります。
【PLUG】プラグパワー
最近人気が出て、急な上がりを見せた老舗の燃料電池(水素)銘柄です。
長い期間4ドル近辺が続きボリュームがありますが、6月中旬からの上げ相場からのボリュームは9ドルと13ドルあたりに床があります。
【RKT】ロケット・カンパニーズ
今年IPOの期待のルーキー、不動産オンライン金融銘柄です。
IPOしたてのため、ボラティリティが大きく、このような銘柄には「価格帯出来高」は参考にならないかもしれません。