ロケット・カンパニーズ社について
オンラインの住宅ローンアプリを運営している企業です。しっかりとしたデジタルプラットフォームを擁し、競合企業よりも容易に顧客を獲得できる体制が整っているとみられています。
COVID-19のパンデミックで長期金利が大幅に低下して住宅ローンの借り換えが活発化する中で、同社のサービスに対する需要は好調に推移しています。一方、2021年にかけては記録的なボリューム、マージンとも落ち着いてくると想定されます。
引用:SBI証券
ロケット・カンパニーズ社は、創業者ダン・ギルバート氏により設立された、元々は住宅ローンの会社だった。のちに、会計ソフトの会社に売却したが、同氏が買い戻し「Rocket Mortgage」というブランド名で再出発しました。
IPOは、2020/8/5で今月したIPOの中では今年最大級である。構成は、ゴールドマンサックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン、クレディ・スイス、バンク・オブ・アメリカ、シティ、UBS、などウォール街のほぼ全ての証券会社が参加し、非常に注目度が高いIPOだったということが伺えます。
Rocket Mortgageアプリ
「Rocket Mortgage」はすでに消費者に認知度が高いブランドで、Rocket Mortgageアプリをアップルストアで提供している。アプリを使用し、住宅ローンの申し込み、チームメンバーとのやり取り、ドキュメントのアップロード、ドキュメントへの電子署名、明細書の受け取り、毎月支払いの完了を行えるものです。
また、7,380万人のユーザーが訪れる非常にPV数の高いサイトを運営しており、マーケティングももう一つの事業要素だということも認識しておきたいです。住宅ローンというのは、少しでも有利なレートをウェブで探す性格のものです。つまり、認知度が高いということは、非常に有利だということです。ロケット・カンパニーズ社は、デジタル・ファーストを掲げて、まずネット上で勝とうという戦略に最も力を注いでいて、数字がその成功を物語っています。
ビジネステーブル
住宅ローン市場というのは、巨大で細分化されたマーケットです。つまり、中心的な巨大なシェアがないということです。ロケット・カンパニーズ社は全米マーケットシェアNo1だが、それでもシェアが6.7%ということはそれだけ上昇余地がまだまだたくさんあるということを意味しています。
アメリカでのリ・ロケーション・ブーム
ホーム・デポ(HD)の決算は、売上前年比+23.4%で、そのライバルのローズ(LOW)の売上前年比は+34.2%でした。これらは、日曜大工建材の小売店で、今アメリカではリフォームが流行っていることがわかります。コロナショックにより、在宅勤務やリモートワーク化が進みNYやサンフランシスコなどの家賃が非常に高い地域から抜け出して、10%の州所得税が無いようなフロリダなどの生活費の安い地域に移住が進んでいます。
しかし、いざ住居をリフォームしようとしても、大工のタクトが激務になっていて、電話しても誰も来てくれない、ならば自分でDIYしかないという流れになって建材が売れているというわけです。
直近の好業績について
正確な決算は2020/9/2にカンファレンスコールがされる予定ですが、8/14のプレリリース(Profit Waring)では好業績(前年第二四半期比ローンオリジネーション最初に貸すお金 +126%、売上成長率+437%、純利益35億ドル引用:https://ipohawk.com/)でした。下図は、IPO前の業績推移です。
株価は、IPOの18ドルからそれほど上がっておらず、かつクーリングオフ・ピリオド(IPOしてから20日間投資会社は推奨してはいけない期間)期間中は、情報が出回りにくい状態になっています。そのため、株価が上がっておらず、まだ話題に上がっていないうちに仕込んでおけるのは、少なくともここから大きく下に触れる可能性は低そうと見積もることができます。
数日後には、クーリングオフピリオドが終わり、 証券会社が一斉に推奨することができるようになり、業績が前年比423%と驚愕の数字のためおそらく買い推奨になるだろうと予測できます。
2015年にIPOした【SHOP】Shopifyが25ドルから2倍の株価をつけるまでに、1年半、10倍まで4年。上場来4000%の直近最高値の1030ドルになるまでに、5年間かかりました。もしかしたら、コロナ渦中の金融相場を追い風に、想像以上に早いテンバガーも期待できると思っています。