2020年9月3日(木)、米国指数(S&P500、NADAQ)は歴史上最短での暴落からの回復を見せさらなる最高値に向けて爆進中の中、ハイテク株を中心とした急な暴落(調整)に見舞われ始めました。
この暴落はこれまでの、一瞬の調整でなくしばらく続く大きな調整との見解が強いので、私もその一人ですが、利益確定や損切りなどして一旦キャッシュポジションを高めている方もおられると思います。
この状況は、ポートフォリオや投資戦略を整理する良い機会であるとも言えます。
そこで一つの解として「著名な米国投資家ジムクレイマー」が提唱する「バーベル戦略」が参考になります。
バーベル戦略とは
ジムクレイマーが提唱するバーベル戦略とは、バーベルのように常に加重を左右均等にすることで、ポートフォリオのバランスをコロナ渦中の株式市場の特性に合わせようというものです。
COVID-19銘柄とは、コロナショック後にV字回復し最高値をとり続けたグロース銘柄たちのことで、出遅れリカバリー銘柄とは、V字回復できず安値をキープし続けているバリュー銘柄のことを指します。
下の画像は調整2日後(2020年9月4日)の終値ですが、大きく下げている一方で上がっている銘柄もありました。
誰にも暴落(調整)のタイミングは分からないため、常時リバランスしておくことでリクスヘッジになるこの手法は理にかなっていると思いますし、今回の暴落でその機能の片鱗が見えました。
リバランスとは、片方の株価が上がって含み益が増えたら、もう片方に移して比率を均等にしておくことです。
今後調整が終わり再びの上昇局面や、ワクチンの結果如何での経済活動再開の局面で、このバーベル戦略はポートフォリオのリスク分散を作る上で有用かと思います。
下記のリンクに、それぞれの具体的な銘柄を挙げています。
バーベル戦略の注意点
いくらリスク分散がきいたバーベル戦略においても、株式市場の全てが下落トレンドになることもありますので、盲目的に比重を株式のみに集中することはオススメしません。
下記のことは忘れずに、視野を広くとり熱くなりすぎないように心がけましょう。
- アセットロケーション、ポートフォリオの長期・短期のバランスを自身のリスク許容度に合わせる
- 株式と逆相関の関係にある「米国10年債利回り」を継続的にチェックする
常に自分にも言い聞かせています。