この記事では、磨いたら光る原石銘柄かどうか次の4つの視点に着目して分析していきます。
- 【時価総額】今後の上昇余地
- 【テーマ性】事業の将来性
- 【業績】成長性、財務
- 【チャート】テクニカル分析
会社について
時価総額30Bドル以上「大型株」
時価総額10Bドル〜30Bドル未満「中型株」
時価総額10Bドル未満の銘柄「小型株」
単位:T=1兆、B=10億、M=100万
一般的な定義として、「小型株」時価総額10Bドル未満の銘柄、時価総額10Bドル〜30Bドル未満「中型株」、時価総額30Bドル以上「大型株」であり、一般的には大型になるほど収益性が下がる=株価があがりにくい傾向がありますが、小型株だからいいというわけではありません。
オニール投資法では、主導株に投資することが前提になっています。
- セクター(産業グループ)が全体の20位以内
- 業界内で上位1〜3位を狙う
- RS(レラティヴストレングス指数)が80以上
- 弱気の日に異常な強さを示す銘柄
成長グロース株の株価適正値として、NASDAQ:15ドル〜300ドル、NYSE:20~300ドルと言われています。(オニールのCANSLIM分析)
会社サマリー
Intuitive Machines社は、2013年にスティーブン・アルテマス、カム・ガファリアン、ティム・クレインによって設立されたアメリカの宇宙開発企業です。
同社は、月面へのアクセス、月周回軌道への輸送、月の遠距離通信に焦点を当てています。Intuitive Machines社は、月着陸船Nova-Cや他の航空機システムの重要なプロジェクトに携わってきました。
ティッカー | LUNR |
会社名 | インテュイティブ・マシーンズ |
業種 | 宇宙探査 |
設立 | 2013年 |
IPO(上場) | 2021年 11月 |
発行価格 | -ドル |
CEO | Stephen Altemus氏 |
本部 | Texas |
従業員数 | 163人 |
バリュエーション(市場評価)
インテュイティブ・マシーンズは、KBRとの合弁事業で、NASAのジョイント・ポーラーSPAC合併を支援する最大7億1900万ドル相当の契約を獲得し、注目を集めました。
2023年2月には、Intuitive Machinesは特別目的買収会社であるInflection Point Acquisition Corp.と合併し、非上場会社から上場会社に移行しました。
最近の株価動向とアナリストの見解によれば、Intuitive Machinesの市場潜在力は非常に期待されています。無人探査機オデュッセウスの月面着陸成功に伴い、Intuitive Machines(NASDAQ: LUNR)の株価は大幅に上昇し、年初来では約223%、時間外取引では37%上昇しました。
今後の期待値
過去10年間のPER推移
過去10年間のPBR推移
過去10年間のPSR推移
PERはEPSがマイナスのため、替わりにPSR(株価売上倍率)を確認します。
- PSR(TTMorLTM)= 過去12ヶ月売上ベース
- 一般的にはこれが使われている。Yahoo Financeなど
- PSR(FWDorNTM)=アナリストの来年予測ベース
- 未来のPSRを指し示す
- PSR(×4)=直近の売上 × 4 「=ARR(Annual Recurring Revenue))」
- おそらく日本のローカルルール
- 主にSaaS銘柄に使用
- 決算後すぐに計算でき、早く動ける
ARRはMRR(四半期売上×4 or 月間計上収益を×12)から算出することができます。
【テーマ性】事業内容と将来性
Newがあるか、機関投資家による保有はどうかが注目ポイントです。
会社ビジョン
Intuitive Machinesのミッション・ステートメントは、人類の進歩のために月へのアクセスを開放することを中心に掲げています。
同社は医療の革新や太陽系の探索などの挑戦を通じて、インスピレーションを与え、またそれを受けることを目指しています。2013年に設立され、ナプキンに描かれたアイデアから月の宇宙技術のリーディングデベロッパーへと成長しました。
NASAから3つの月ミッションに選ばれたIntuitive Machinesの月ペイロード・デリバリー・サービス(LPDS)プログラムは、アポロ計画以来初めてアメリカの宇宙船を月面に送り、月の南極に到達することに専念しています。
このプログラムはNASAの商業月ペイロード・デリバリー・サービス(CLPS)プログラムに準拠しており、月面にペイロードを届けることに重点を置いています。
マーケット
アナリストたちは同社の進展に対して熱心であり、Intuitive Machinesをフォローする4人のアナリスト全員が、この銘柄に対して買いの評価を与えています。IM-1ミッションなどでの成功は、技術的・財務的進歩だけでなく、投資家やアナリストの想像力を刺激しました。
Intuitive Machinesは月探査に焦点を当て、NASAの商業月ペイロード・デリバリー・サービス(CLPS)プログラムに積極的に参加しており、これにより宇宙産業において有利なポジションを築いています。
同社の月ペイロード・デリバリー・サービス(LPDS)プログラムはNASAによって3つの月ミッションに選ばれ、アポロ計画以来初めてアメリカの宇宙船を月面に送り、月の南極に到達することを目指しています。この構想は好意的な注目を集め、今後数四半期にわたって同社の収益を牽引することが期待されています。
全体的に、1億3,500万ドルの堅固な受注残とアナリストの好意的な評価により、Intuitive Machinesは有望な市場ポテンシャルを有しているようです。同社の成功したミッションと宇宙探査分野での戦略的な位置づけは、将来の成長と発展に対する前向きな見通しに寄与しています。
プロダクト(サービス・商品)
特に注目すべき業績として、IM-1ミッションの一環としてオデュッセウス着陸船を月面に着陸させることに成功しています。
同社の月ペイロード・デリバリー・サービス(LPDS)プログラムは、NASAによって3つの月ミッションに選ばれ、アポロ計画以来初めてアメリカの宇宙船を月面に送り、月の南極に到達させることを目指しています。
Intuitive Machines社は、NASAの商業月ペイロード配送サービス(CLPS)構想の一環として、月面にペイロードを配送することに重点を置いています。
技術面では、Intuitive Machines社はユニバーサル再突入機(URV)や月着陸船Nova-Cなど、さまざまな空中ドローンや宇宙船を設計してきました。
Nova-C月着陸船はNASAから7,700万ドルの契約を獲得し、月面の特定の着陸地点をターゲットとする月ミッション用に製造・打ち上げられました。同社はNASAとの協力において、月面でNASAの5つの科学機器を輸送・運用する役割も果たっています。
ビジネスモデル
Intuitive Machines社は、宇宙探査に特化した多岐にわたるビジネスモデルを展開し、月、火星、そしてそれ以上の先に向けたロボットおよび有人ミッションをサポートするためにさまざまな製品とサービスを提供しています。
同社のビジネスモデルは、以下の4つの主要事業部門に焦点を当てています:
- 月アクセスサービス: Intuitive Machines社は、月表面へのアクセス、月軌道への輸送、そして月の遠距離通信を提供しています。この部門は、月表面へのミッションを実現し、さまざまな探査活動をサポートするために極めて重要な役割を果たしています。
- 軌道サービス: この部門は、地球近傍以外での持続的なロボットおよび有人探査ミッションに不可欠な軌道活動に焦点を当てています。
- 月データサービス: Intuitive Machines社は、科学研究、探査、商業目的のために不可欠な情報を収集する上で重要な役割を果たす、月ミッションに関連するデータサービスを提供しています。
- 宇宙製品とインフラ: このユニットでは、宇宙探査ミッションに必要な宇宙製品とインフラの開発と供給に従事しています。月面作業用システムやその他の宇宙関連インフラの設計も含まれます。最近の韓国企業Boryung Corporationとの協業は、月周辺の重要なインフラストラクチャーパートナーシップを強化し、人間の健康研究、ヘルスケア、および商業目的のための重力/放射線複合環境効果に関するデータ収集における革新を目指しています。
全体として、Intuitive Machinesのビジネスモデルは、政府と商業の宇宙ミッションの両方を支援する包括的な一連の製品とサービスを提供し、宇宙探査の高まる需要に応えるように設計されています。
売上構成比
地域比
ライバル・競合他社
Intuitive Machinesの競合他社は次の通りです。
- Sierra Space:2008年に設立され、ブルームフィールドを拠点とする企業です。
- Dhruva Space:2012年に設立され、ハイデラバードを拠点とする宇宙技術開発専門企業です。
- RedWire:2020年に設立され、ジャクソンビルを拠点とする企業で、宇宙インフラとテクノロジーの分野で活躍しています。
これらの競合企業は、航空宇宙、海洋、防衛技術、宇宙探査に関連する製品やサービスを提供しており、Intuitive Machinesと同様の分野や市場で事業展開しています。
現在Intuitive Machinesは競合132社中7位にランクインしており、業界内での確固たる地位を示しています。
【業績】成長性、財務
ここでは以下の視点で業績を見ていきましょう。
- 会社が儲ける力(P/L)
- 会社の経営の上手さ(ROE)
- 会社の財務健全性(B/S)
- 会社の状況(C/S)
会社が儲ける力(収益性、P/L:損益計算書)
EPS(一株あたり利益)
当期EPSと売上、年間のEPSが伸び始めているかが注目ポイントです。
EPS(一株当たりの純利益)とは、会社が上げる利益のことで株価の源泉となる指標です。
参考に、EPSは下記のように計算されますが、年に4回発表される決算で必ず発表されるものですので、計算することはありません。
EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。当期の1株当たり利益を前期以前のものと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。
4半期
年間
EPS予測
売上高成長率
収益とは、企業が商品やサービスの販売と引き換えに顧客から受け取る金額と定義できる。収益は、損益計算書の最上位項目であり、そこからすべての費用と経費を差し引いて純利益を算出します。
4半期
年間
収益予測
収益予測(EBIT)
EBITはEarnings Before Interest and Taxesの略で、企業の中核事業活動から利益を生み出す能力を評価するための重要な指標です。
企業の利益を示す指標であり、営業に関連するすべての収益と費用を含むが、利子と法人税費用は含まないものです。
収益から、税金と利息を除いた費用を差し引いたものとして計算されます。
EBITは営業利益とも呼ばれ、企業の中核事業の業績分析に用いられ、投資家が企業の収益性と将来性を判断するのに役立ち、財務分析では企業の営業成績を評価するために使用されます。
Operating Margin(営業利益)
4半期
年間
利益率(Margin)
Gross Margin(粗利率)
4半期
年間
Profit Margin(純利益率)
4半期
年間
会社の経営の上手さ
ROA(総資産利益率)
ROAは、自己資本に加え、借金や現金も含めた総資産をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標です。
アメリカの企業におけるROAの平均値は6%程度ですが、日本企業の平均値は3%程度です。そのため、日本企業ではROAの目標値を5%程度で設定しているところが多いです。
上記数値が年々上昇傾向にあればROAの上昇につながり、株価の上昇につながります。
四半期
年間
会社の財務健全性(B/S バランスシート、貸借対照表)
自己資本比率
自己資本と他人資本を合計した総資本に占める自己資本の割合です。自己資本比率は会社経営の安定性を表す数値であり、高いほど負債や経営リスクも低くお金が余っています。
50%以上あればかなり良好な状態といえ、少なくとも30%程度は確保しておくとよいと言われています。逆に70%以上あると多すぎともいわれています。
資本的に経営に余裕がありますが、それを効率的に運用できているか(内部留保が多すぎないか)はROEと並べて見る必要があります。
自己資本比率の目安値は、業種によって大きく異なります。以下に、中小企業庁「平成30年中小企業実態基本調査」による業種別の黒字企業の平均になります。
業種 | 自己資本比率 |
---|---|
建設業 | 39.5% |
製造業 | 45.6% |
情報通信業 | 58.6% |
運輸業、郵便業 | 36.3% |
卸売業 | 38.3% |
小売業 | 36.7% |
不動産業、物品貸借業 | 32.7% |
宿泊業・飲食サービス業 | 14.4% |
サービス業(ほかに分類されないもの) | 44.9% |
*一般に投資機会が豊富でROI(投下資本利益率)が金利を上回る状況では、自己資本比率が低いほどROE(株主資本利益率)が高まります。これを財務レバレッジ効果と呼びます。
日本企業の自己資本比率は約20%(高度成長期=財務レバレッジ)→製造業平均48.6%(2004年)
また、米国主要500社の自己資本比率の平均は32%と言われています。 業種や会社の数、規模など違いはありますが、日本の自己資本比率の平均がアメリカを上回っています。
四半期
年間
どんな性質の企業か、会社の状況:C/S(CF=キャッシュフロー計算書)
キャッシュフローはファンダメンタルズを重視する機関投資家などが現金創出力や投資効率など企業分析を行う際に使っています。
キャッシュフローには下記の3種類があり、それぞれ示すものが異なります。
C/Fでは主に安全性を確認できますが、3つのC/Fのうち最も重要なのは、営業C/Fです。健全な企業では営業C/Fの金額よりも当期純利益が低いのが一般的です。
投資C/Fは設備投資や株式投資をした場合にマイナスで現れます。そのため、マイナスになっているほうが積極的に投資をしている企業と言えます。
フリーC/Fは営業C/Fと投資C/Fを足したものをです。これがプラスの場合は投資に現金を使っていても、それ以上の現金を営業C/Fで稼ぎ出していることを意味します。
営業CF(CFO)=本業でのお金の動き
四半期
年間
投資CF(CFI)=建物や有価証券への投資
四半期
年間
財務CF(CFF)=お金の貸し借りや自社株取引
四半期
年間
機関投資家の推移
投資家の保有比率
筆頭株主は
ETFによる保有割合
moomoo証券をご存知でしょうか?
他の証券会社にはない、米国株&日本株の24時間取引に対応していて、アプリから気になる銘柄のファンダをサクッとチェックできるだけでなく、初心者からプロまで役立つコンテンツが無料で利用できるんです。
投資家の動向や関連ニュースの銘柄のページにまとめられているので、時短にも最適!
取引する際には、手続きが必要ですが、メールアドレスだけで簡単に登録できます。