ボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドとは、ボリンジャーさんと言う方が発見された「統計学」を応用した指標となっていて、下図のような帯を形成します。
下のイラストは「標準偏差」を表しており、株価は高確率でこの帯の中に収まると言われています。通常は、20日間×2σ〜-2σの範囲を使う場合が多く、この範囲に収まる確率が95%と言うことになります。
標準偏差値 | 株価が収まる確率 |
---|---|
±1σ | 約68.3% |
±2σ | 約95.4% |
±3σ | 約99.7% |
ボリンジャーバンドのオススメの使い方
ボリンジャーバンドのオススメの使い方を下のチャート(2019年5月から2020年5月までのS&P500)を用いて説明します。
- ボリバンが
- スクイーズ(絞った)した後に
- エクスパンション(拡大)したら
- バンドウォーク(σラインの上を推移)狙いで
- 順張り投資する
ボリンジャーバンドその他の使い方
±2σが目安になることが多い
ボリンジャーバンドは1σから3σまでを自由に使うことができますが、基本的には2σを使うことが多いです。
バンドウォークが出現しやすいタイミング
スクイーズ幅が小さくエクスパンション幅が大きい場合に、バンドウォークが出現しやすい傾向があります。
ボリンジャーバンド幅の表示
上図の様に、ボリンジャーバンド幅の推移をオシレーターとして表示する場合、Trading Viweチャートだと「BBW」、米Yahoo financeチャートだと「BOLL BW」で表記されています。
ボリンジャーバンド順張りタイミング
スクイーズ後に-2σが株価を少しでも上に超えたら(逆にいうと、株価が-2σを下に突き抜けたら)順張り(売り)のサインです。
それとは逆に、スクイーズ後に株価が2σを少しでも上に超えたら順張り(買い)のサインです。
ボリンジャーバンドの注意点
上図の黒丸のところの様に、株価が上がったらバンド帯に跳ね返っている様に見えると思います。
ボリンジャーバンド内に株価が推移するため、逆張りの目安に使えるのではないかと思いがちですが、「ボリンジャーバンドは逆張りの目安には使えない」とされています。
(※逆張り投資=株価などが下落しているときにあえて流れに逆らって買うような手法)
何故かと言うと、標準偏差の正規分布と言うのは学力テストの様に0点から100点しかない場合には、平均が50点でそれよりも上が良くて下が悪いと単純に判断できますが、株式の場合はこの分布の中に収まらないことが多々あるからなんです。