次の4つの視点に着目しています。
- 「時価総額」:今後の上昇余地
- 「チャート」:価格推移、PSR
- 「テーマ性」:事業の将来性
- 「業績」:決算の良否、成長率
企業について、サクッと把握
会社サマリー
リジェネロン・ファーマシューティカルズは、眼病、心臓疾患、がん、炎症性疾患の治療に用いられる医薬品の創薬、開発、製造、販売を手掛ける製薬会社です。
時価総額 | 62.52Bドル |
ティッカー | REGN [NASDAQ] |
会社名 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. |
業種 | 医療、バイオ |
設立 | 1988年 |
IPO(上場) | 1991年 4月 |
CEO | レオナルド・シュライファー氏 (1988年–) |
本部 | ニューヨーク州 ウェストチェスター郡 |
従業員数 | 9,123人 |
単位:T=1兆、B=10億、M=100万
業績サマリー
指標 | |
---|---|
売上成長率(YtoY) | +24.48% |
ROA(総資産利益率) | 24.50% |
ROE(自己資本利益率) | 38.00% |
ROI(投資利益率) | 23.90% |
Gross Margin(粗利率) | 86.80% |
Operating Margin(営業利益率) | 43.40% |
Profit Margin(純利益率) | 43.50% |
M = Mllion(100万)
B = Bllion(10億)
決算
直近の2021Q1決算は売上をミスしています。
しかし、長年連れ添った夫婦のように1つのミスだけでは
あまり気にする必要はないかもしれません。
2021年 Q1 決算 | 決算良否 | 予想 | 実績 |
---|---|---|---|
EPS (ドル) | ○パス | 8.69 | 9.89 |
売上高 (ドル) | ×ミス | 2.5B | 2.53B |
2021年 Q2 予想 | コンセンサス (アナリスト予想) | ガイダンス (会社予想) |
---|---|---|
EPS予想(ドル) | 17.64 | |
売上高予想(ドル) | 3.97B |
深掘り
サービス・商品
滲出型加齢黄斑変性その他眼病治療薬として承認されているアイリーア、コレステロール低下薬プラルエント、アトピー性皮膚炎、喘息、ポリポーシス治療薬デュピクセント、皮膚扁平上皮がん治療薬Libtayo、関節リウマチ治療薬ケブザラなど、市販されているいくつかの医薬品を有しています。
また、サノフィと共同でがん免疫領域のモノクローム抗体を開発するほか、二重特異性抗体や抗体カクテルを他の共同研究者と、あるいは単独で開発しています。
売上構成比
収益の大半は、EYLEA(アフリベルセプト注射)になっています。
地域比
収益性
EPS成長
EPS(一株当たりの純利益)とは、会社が上げる利益のことで株価の源泉となる指標です。
参考に、EPSは下記のように計算されますが、年に4回発表される決算で必ず発表されるものですので、計算することはありません。
EPSは、会社の規模にかかわらず1株あたりの当期利益の大きさを表しているため、値が大きいほど良いとされます。当期の1株当たり利益を前期以前のものと比較することで、会社の収益性や成長度をおおむね把握できます。
レジェネロンの2006年から2021年までの年次および四半期の1株当たり利益の履歴です。1株当たり利益は、すべての転換証券および負債、オプションおよびワラントを含む、希薄化された株式ベースあたりの普通株主に帰属する企業の純利益または損失と定義することができます。
- 2021年3月期第1四半期のEPSは10.09ドルで、前年同期比85.82%の増加となりました。
- 2021年3月31日までの12ヶ月間のEPSは35.18ドルで、前年比76.78%の増加となりました。
- 2020年の年間EPSは30.52ドルで、2019年比65.33%の増加となりました。
- 2019年の年間EPSは18.46ドルで、2018年から13.29%減少しました。
- 2018年の年間EPSは21.29ドルで、2017年から105.9%増加した。
売上高成長
レジェネロンの2006年から2021年までの年次/四半期ごとの収益の推移と成長率です。収益とは、企業が商品やサービスの販売と引き換えに顧客から受け取る金額と定義できます。収益は、損益計算書の最上位項目であり、そこからすべての費用と経費を差し引いて純利益を算出します。
- 2021年3月31日に終了した四半期における収益は25億2,900万ドルで、前年同期比で38.32%の増加となりました。
- 2021年3月31日までの12ヶ月間の収益は9.198Bドルで、前年同期比31.15%増となりました。
- 2020年の年間収益は8.497Bドルで、2019年比で29.58%の増加となりました。
- 2019年の年間収益は6.558Bドルで、2018年から27.44%増加しました。
- 2018年の年間収益は5.146Bドルで、2017年から12.37%減少しました。
会社が儲ける力
利益率成長
レジェネロン・ファーマシューティカルズ(REGN)の過去10年間の現在および過去の営業利益率です。2021年3月31日現在のリジェネロンの営業利益率は40.63%です。
会社の経営の上手さ
ROE(自己資本利益率)
ROEは、企業が自己資本をどれだけ有効に活用して利益を上げているかを示す指標で、アメリカの投資家達が最も重要視している財務指標となっています。
米国企業のROEは平均的に日本企業(平均9%)の倍近い(平均17%)といわれ、アップルが約110%、テスらは6%程度と様々です。
逆にROEがマイナスの場合は赤字か債務過多状態の状態で、その会社は株主資本を1年とうしてどれだけ減らしたかってことがわかります。
レジェネロン(REGN)の過去10年間の株主資本利益率(ROE)の現在および過去の値です。
会社の安全性
キャッシュフロー(CF)
キャッシュフローはファンダメンタルズを重視する機関投資家などが現金創出力や投資効率など企業分析を行う際に使っています。
キャッシュフローには下記の3種類があり、それぞれ示すものが異なります。
C/Fでは主に安全性を確認できますが、3つのC/Fのうち最も重要なのは、営業C/Fです。健全な企業では営業C/Fの金額よりも当期純利益が低いのが一般的です。
投資C/Fは設備投資や株式投資をした場合にマイナスで現れます。そのため、マイナスになっているほうが積極的に投資をしている企業と言えます。
フリーC/Fは営業C/Fと投資C/Fを足したものをです。これがプラスの場合は投資に現金を使っていても、それ以上の現金を営業C/Fで稼ぎ出していることを意味します。
バリュエーション
指標 | |
---|---|
PER(LTM) | 16.5倍 |
PER(NTM) | 12.3倍 |
PER推移
長期で見るとPERは低空飛行を続けて底を打ったように見えます。
価格帯別出来高
直近のサポートラインは、514ドルとなっています。440〜530ドルあたりがボリュームゾーンです。
REGNに投資できる国内オンライン証券会社
この記事の情報ソース
↓公式のIR資料
↓その他ツールサイト
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