【TPR】タペストリー(tapestry inc.)社は業績回復でブランド復活なるか?

米国個別株【リカバリー】
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tapestry (TPR)の2020年の株価は、2009年のリーマン・ショック以上に売り込まれていて、かなり落ち込んでいることが分かります。この理由は、

  • 業績悪化による株価の長期的な下落中に訪れたコロナショック
  • Jide Zeitlin CEO(ゴールドマンサックスよりヘッドハント)の突然の辞任

しかし、直近株価は底値から連日上昇をみせ、50MA×100MAのゴールデンクロスを形成して、底値をつけて上昇トレンドにのりつつあるようにみえます。

ハイテク、グロース銘柄がアンダーパフォームするなか、復活リカバリー銘柄として注目を集めるtapestry (TPR) について業績を確認していきます。

タペストリー社について

引用:ロイター通信

事業概要

本社所在地はニューヨークにあるタペストリー(Tapestry, Inc.旧名:Coach, Inc.)は、高級アクセサリーとライフスタイルコレクションのデザインハウスです。

サービス・商品

タペストリーは米国の皮革製品メーカー。
展開する3つのブランドは、「Coach」、「Kate Spade」及び「Stuart Weitzman」

主要製品はブランド名COACH(コーチ)で、ハンドバッグや財布などの女性・男性用小物革製品、ベルト、靴のほか、ジャケット、手袋、スカーフなどの衣類、ビジネスバッグ、アクセサリー、サングラス、香水、腕時計などがあります。

顧客

米国内外の直営店、アウトレット店、オンライン、カタログで販売されています。

ライバル・競合他社

競合ベンチマークとしてはNew Peer Group、Old Peer Groupでラルフローレンやティファニーなどのブランドを保有しています。

下のグラフは直近5年間の$100投資リターンの比較になります。

バリュー(割安)銘柄か?

タペストリーは、長年の経営悪化を払拭し、業績を回復しはじめています。

直近5年の業績推移

長年の業績悪化を引きずり、ここ数年の決算は総じてぱっとしないものでした。

  • 営業CFマージンがずるずると下がってきている
  • 在庫が積み上がっている
  • 大きな販管費 (多くは販促=値引き)
    • 実際に基幹ブランドであるコーチのパーセプションは「安売りブランド」など非常に悪いイメージが定着しているようです。

部門別売上高は以下の通りです。

部門別売上高
コーチ5.17億ドル前年比-53%
ケイトスペード1.64億ドル前年比-51%
スチュワート・ヴァイツマン3330万ドル前年比-61%

アクセレーション・プログラム(改革案)

しかしながら、暫定CEOのもとコロナ下という厳しい経営環境の中で経営の立て直しが加速していることが業績推移(緑枠)から確認できます。

  • 運転資本 (ビジネスを回すために必要な金額) の大きな圧縮がみられる
    • これにより、売掛金、買掛金、在庫の3つをうまくコントロールしてコンパクトにビジネスを回せるようになりつつあることが伺えます。
    • ブランド数、商品点数を絞り込むマーケティングが推進されている

この要因の一つが、アクセレーション・プログラムとして推進される改革案です。

アクセラレーション・プログラム・コンセプト
  1. 1消費者中心志向
  2. データドリブン & デシタルファースト
  3. スリムで責任が明確な組織

これら3つをコアに据えた改革案で、このコンセプトを中心にそれぞれのブランド戦略、戦術が考案されています。

具体的には、

  • ①値引きを控えている
  • ②平均販売価格を上昇させるように努めている

という事を推進することにより、グロスマージンは拡大を拡大させ、在庫回転率の向上に努めています。

4Q FY2020決算

4Q FY2020決算予想結果
EPS▲61セント▲25セント
売上高6.75億ドル7.15億ドル

直近の4Q FY2020決算では、売上、EPSの両方においてアナリスト予想を上回る好決算となりました。今後はいかに値引きをおさえ、販促費の膨張をおさえられるかという点に注目したいと思います。

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