未来予想図(2030-2040-2050年)
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量子コンピューターは本当に未来を変えるのか?投資前に知っておくべき現実と課題

「GoogleのWillowチップ発表で量子コンピューター関連株が急騰!今すぐ投資すべき?」そう考えている方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待ってください。実は105キュービットのチップより、中国の504キュービットや世界最大の1000キュービットのチップが既に存在していて、しかも実用化には10,000キュービットが必要だという現実があるんです。

さらに、絶対零度に近い環境でしか動かない、答えが合っているかすら確認できない問題を解いただけ、ビットコインより先に銀行のセキュリティが危ないなど、報道されていない重要な事実がたくさんあります。

この記事では、シリコンバレーの量子コンピューター企業をもとに、投資判断に必要な現実的な情報をすべてお伝えしていきますので、大切な資産を守るためにもぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること:

  • GoogleのWillowチップの本当の位置づけと他社との比較
  • 量子コンピューターが実用化できない技術的な理由
  • 超電導材料という鍵となる技術の重要性
  • セキュリティへの影響とビットコインの今後
  • AI実用化までの30年から学ぶ投資判断のポイント

GoogleのWillowチップで量子コンピューター株が急騰!でも、本当に投資すべき?

2024年末、Googleが発表した「Willow」というチップで、IONQ株をはじめとする量子コンピューター関連銘柄が軒並み高騰しています。Google株も発表当日に約5%も上昇しました。

「10の25乗年かかる計算を5分で解いた」という衝撃的なニュースに、多くの投資家が飛びついているようです。でも、ちょっと待ってください。このセクションでは、株価上昇の裏側にある本当の事実と、投資判断に必要な冷静な視点をお伝えします。

Googleの株価が5%上昇した理由

Googleが今週発表した量子チップ「Willow」のニュースで、同社の株価は発表当日に約5%も急騰しました。この背景には、従来のスーパーコンピューターでは宇宙の年齢よりも長い時間がかかる計算を、わずか数分で解いたという衝撃的な発表があります。

市場はこの技術革新を高く評価し、Googleの株価を押し上げました。しかし、この計算が実際の問題解決に役立つものなのか、そして株価上昇が持続可能なのかは別問題です。投資判断には冷静な分析が必要です。

IONQ株など量子関連銘柄が話題になっている背景

IONQをはじめとする量子コンピューティング関連企業の株価が、最近大きく上昇しています。GoogleのWillow発表を機に、量子コンピューター市場全体への期待が高まったためです。

投資家たちは「量子コンピューターの時代が来る」と期待し、関連銘柄に一斉に資金を投入しています。しかし、IONQなどの企業が実際にどの程度の技術を持ち、いつ収益化できるのかを見極めることが重要です。ブームに乗るだけでなく、各社の技術力と事業計画を精査する必要があります。

「10の25乗年かかる計算を5分で解いた」は本当にすごいのか?

確かに計算速度だけ見れば驚異的です。地球上で最も高速なスーパーコンピューターが、銀河系が存在する期間よりも長い時間をかけても解けない計算を、Googleの量子チップは数分で完了させました。

しかし重要なのは、その答えが正しいかどうかを確認する方法すらないという点です。しかもこの問題自体、量子コンピューターの性能を測るためだけに作られた、実用性ゼロの問題なのです。技術的な進歩は認めるべきですが、実社会への影響はまだ先の話です。

投資する前に知っておくべき重要な事実

量子コンピューター関連株への投資を考える前に、知っておくべき現実があります。Googleの105キュービットは画期的に見えますが、実用化には10,000キュービットが必要とされています。

さらに現在の量子チップは絶対零度に近い超低温環境でしか動作しないため、一般企業や家庭での利用は遠い未来の話です。AIでさえ実用化まで30年かかった歴史を考えれば、量子コンピューターの商業化はさらに長期戦になる可能性が高いのです。冷静な判断が投資成功の鍵となります。

そもそも量子コンピューターって何?普通のコンピューターとどう違うの?

量子コンピューターって聞くと難しそうですよね。でも基本的な仕組みを理解すれば、なぜこんなに注目されているのかが見えてきます。

ここでは、トランジスタの「オン・オフ」しかない従来のコンピューターと、「どちらでもない状態」を使える量子コンピューターの決定的な違いを、箱に入ったおまけの例えでわかりやすく解説します。計算速度が指数関数以上に跳ね上がる理由も納得できるはずです。

従来のコンピューターはトランジスタの「オン・オフ」だけ

従来のコンピューターはトランジスタという部品の「オン」か「オフ」、つまり1か0の組み合わせだけですべての計算を行っています。これをバイナリー(二進法)と呼びます。

オンを1、オフを0として、この組み合わせを何度も何度も繰り返すことで、文字や画像、動画などのデータを表現し、保存し、計算しているんです。ディスクに保存されるデータも、全部このオンオフの組み合わせに変換されています。選択肢は常に2つだけなので、複雑な計算をするには膨大な数のオンオフが必要になります。

GPUが並列計算できる仕組み

普通のCPUチップはオンオフの計算を1個ずつ順番に処理していきます。一方、GPUは同じオンオフの計算を並列して同時に処理できるのが最大の違いです。

例えるなら、CPUが1人で計算問題を解いているのに対し、GPUは何百人もが同時に計算問題を解いているようなイメージ。だからAIの学習や画像処理など、大量の同じような計算が必要な作業でGPUは圧倒的に速いんです。ただし、どちらも結局は1と0の組み合わせでしか計算できないという基本は同じです。

量子ビット(キュービット)とは「箱に入ったおまけ」

量子ビット(キュービット)を理解するには、「中が見えない箱に入ったおまけ」をイメージしてください。箱を開ければ当たりが入っているか入っていないか分かります。でも開ける前の状態は「入っているかもしれないし、入っていないかもしれない」という、どちらでもない状態なんです。

従来のコンピューターは「当たりがある(1)」か「ない(0)」のどちらかしか扱えません。でも量子コンピューターは「箱に入っている状態」、つまり1でも0でもない第三の状態を使えます。これが量子の世界特有の現象で、観測(箱を開ける)すると1か0に確定してしまうのが特徴です。

「観測するまで0でも1でもない状態」が計算速度を飛躍的に上げる理由

箱を開けずに「どちらでもない状態」のまま計算できることが、量子コンピューターの革命的なポイントです。従来のコンピューターは1つ1つの選択肢を順番に試すしかありません。

でも量子コンピューターは複数の可能性を同時に処理できます。例えるなら、迷路の出口を探すとき、普通は1本ずつ道を試しますが、量子コンピューターはすべての道を同時に探索できるイメージです。ただし、観測(結果を見る)すると量子状態が崩壊して1か0に戻ってしまうため、この状態をいかに長く維持するかが技術的な課題になっています。

なぜ指数関数以上のスピードで計算できるのか

量子ビットが増えると、処理できる情報量が指数関数的(エクスポネンシャル)に、いやそれ以上の割合で爆発的に増加します。なぜなら、1つの量子ビットは2つの状態を同時に表現でき、2つなら4つ、3つなら8つというように、2のn乗で情報量が増えていくからです。

従来のコンピューターで100個のビットがあっても100通りの情報しか扱えませんが、100個の量子ビットなら2の100乗通りの情報を同時に処理できる可能性があります。この差は天文学的です。ただし、これは理論上の話で、実際には量子状態を維持する技術的な壁が立ちはだかっています。

Googleの105キュービットは本当に画期的なのか?

「105キュービット」と聞いてすごいと思いましたか?実は、Googleは以前すでに53キュービットのチップを作っていますし、中国は504キュービット、世界最大のものは1000キュービットも存在しています。

さらに衝撃的なのは、シリコンバレーの量子コンピューター企業の幹部が明かした事実。このセクションでは、実用化には10,000キュービットが必要という現実と、次のレベルに進むことがどんどん難しくなっていく「ステップファンクションの壁」について詳しく解説します。

実は53キュービットのチップは既に存在していた

Googleが今回発表した105キュービットのWillowチップですが、実はGoogleは以前すでに53キュービットのチップを開発済みでした。その前は16キュービット程度だったので、確かに進歩はしています。

しかし、これは段階的な改良に過ぎません。53から105への進化は、技術的な積み重ねの一段階であり、突然の大発見というわけではないのです。メディアが大々的に報じたため画期的に見えますが、量子コンピューター開発の長い道のりの中では予定された進歩と言えるでしょう。

中国は504キュービット、世界最大は1000キュービット

Googleの105キュービットが最先端だと思っていませんか?実は中国は既に504キュービットの量子チップを開発しています。さらに驚くべきことに、世界のどこかには1000キュービットのチップが存在しているんです。

つまりGoogleの105は、世界トップレベルからは大きく遅れを取っているということ。キュービット数だけで見れば、Googleは決してトップランナーではないのが現実です。ニュースの見出しに踊らされず、グローバルな開発競争の全体像を把握することが重要です。

シリコンバレーのサイコンタム社で聞いた衝撃の事実

シリコンバレーには「サイコンタム」という量子コンピューター開発企業があります。投資案件として現地を視察した際、その幹部から衝撃的な話を聞きました。

「量子ビットは500や1000程度では実用性がなく、最低でも10,000キュービット必要」というのです。つまり現在の最大1000キュービットでさえ、実用レベルには程遠いということ。サイコンタムは従来とは全く別のアプローチで一気に10,000キュービットを目指しているそうですが、それほど高いハードルだということです。

実用化には10,000キュービットが必要という現実

量子コンピューター業界の専門家たちの間では、実用的な計算に使えるレベルは10,000キュービット以上というのが共通認識です。Googleの105、中国の504、世界最大の1000、どれも実用化にはまだ10分の1にも達していないのが現実。

これは例えるなら、マラソンで1キロ地点を通過したようなもの。確かに進んではいますが、ゴールはまだ遥か彼方です。キュービット数が増えれば増えるほど、次のステップへ進むのが難しくなる可能性もあり、直線的な進歩は期待できません。

ステップファンクションの壁:次のレベルへ進むのは簡単になるのか、難しくなるのか

量子コンピューター開発には「ステップファンクションの壁」という大きな課題があります。100から500キュービット、500から1000キュービットへと進む各段階が、どんどん簡単になっていくのか、それとも難しくなっていくのか、実は誰にも分からないのです。

サイコンタムの幹部によれば、従来の方法ではそう簡単に10,000キュービットには到達できないとのこと。だからこそ世界中で全く異なるアプローチの研究が進められています。技術革新には予測不可能な壁が立ちはだかっているのが現実です。

量子コンピューターが抱える最大の問題点

量子コンピューターの最大の弱点、それは「絶対零度に近い超低温環境でしか動かない」ということです。せっかく計算が速くても、普通のオフィスや家庭では使えないんです。

ここでは、キュービット状態がマイクロ秒しか維持できない問題や、なぜスーパーコンダクティング(超電導)が必要なのか、そして常温で動く量子チップがまだ夢物語である理由を詳しく説明します。この現実を知れば、実用化までの道のりの遠さが理解できるはずです。

キュービット状態を維持できるのはマイクロ秒レベル

量子コンピューターの最大の弱点は、キュービット状態(0でも1でもない状態)を維持できる時間がマイクロ秒レベルしかないことです。これは100万分の1秒という一瞬の時間。

箱に入ったおまけの例えで言うと、箱を開けずに「当たりか外れか分からない状態」を保てるのがほんの一瞬だけなんです。この状態が崩れると、せっかくの量子の利点が失われてしまいます。計算を完了する前に状態が崩壊してしまうという、実用化への大きな壁がここにあるのです。

絶対零度に近い環境でしか動作しない理由

現在の量子チップは絶対零度(約マイナス273度)に近い超低温環境でしか動作しません。なぜなら、キュービット状態を少しでも長く維持するためには、外部からの熱や振動などのノイズを極限まで減らす必要があるからです。

この冷却装置は巨大で、まるで冷蔵庫のような見た目をしています。つまり、持ち歩くことも、普通のオフィスや家庭で使うこともできないのが現状です。スマホやパソコンのように気軽に使える未来は、まだかなり先の話なんです。

スーパーコンダクティング(超電導)材料が必要不可欠

量子チップが動くためにはスーパーコンダクティング(超電導)という、電気抵抗がゼロの状態が必要です。中学の理科で習った「電線を電気が流れると抵抗で減っていく」現象、これが全くない状態が超電導。

現在の超電導材料は、極低温でしか超電導状態にならないのが問題です。または、ものすごい高圧をかけないと超電導にならない材料もあります。この制約が、量子コンピューターを絶対零度近くまで冷やさなければならない最大の理由なんです。

常温常圧で動くチップは夢のまた夢

理想は常温(室温)・常圧(普通の気圧)で動く超電導材料ですが、これはまだ発見されていません。過去に「見つけた!」というニュースが話題になったこともありましたが、実際には違ったという騒動もありました。

もし常温常圧の超電導材料が開発できれば、量子コンピューターだけでなく、核融合エネルギーまで実現できると言われています。それほど重要な技術ですが、現時点では夢のまた夢。この材料なしには、量子コンピューターの実用化は極めて困難なのです。

持ち歩けない、家庭で使えない現状

結論として、現在の量子コンピューターは巨大な冷却装置が必要で、特殊な環境でしか稼働できません。スマホやノートパソコンのように持ち歩くことも、自宅やオフィスに置くこともできないのが現実です。

コマーシャル(商業利用)への道のりはまだ遠いと言わざるを得ません。絶対零度の環境、超電導材料、安定したキュービット状態の維持——これらすべての課題を解決しない限り、私たちが日常的に量子コンピューターを使える日は来ないでしょう。

超電導材料が世界を変える?3つの神器との関係

実は、量子コンピューター以上に重要な技術があります。それが「常温常圧で動く超電導材料」です。これができれば、世界は一気に変わります。

このセクションでは、AI、核融合エネルギー、超電導材料という「私たちの生きている間に実現するかもしれない3種の神器」の関係性を解説します。特に超電導材料は、量子コンピューターと核融合エネルギーの両方を実現させる鍵となる、最も影響力のある技術なんです。

常温常圧の超電導材料がなぜ重要なのか

超電導材料とは、電気抵抗がゼロになる物質のことです。中学の理科で習った銅線の抵抗を覚えていますか?電気を送ると距離に応じてどんどんエネルギーが失われていくあれです。

超電導状態ではその抵抗が完全にゼロになります。問題は、現在の超電導材料は絶対零度に近い超低温か、ものすごい高圧をかけないと超電導にならないこと。もし常温・常圧で動く超電導材料が開発されれば、量子コンピューターも核融合も一気に実用化へ進むため、これこそが最も重要な技術なのです。

AI、核融合エネルギー、超電導材料の3種の神器

私たちの生きている間に実現するかもしれない3種の神器があります。それが汎用人工知能(AGI)核融合エネルギー、そして常温常圧の超電導材料です。

このうち最も他に影響を与えるのが超電導材料だとあまり知られていません。なぜなら超電導材料ができれば、量子コンピューターの動作環境問題が解決し、核融合炉を安定稼働させる強力な磁場も作れるようになるからです。つまり超電導材料は、他の2つの神器を実現させる鍵なのです。

超電導材料ができれば核融合エネルギーも実現する

核融合エネルギーは太陽と同じ原理で、ほぼ無限のクリーンエネルギーを生み出せる夢の技術です。でも実現には超高温のプラズマを強力な磁場で閉じ込める必要があります。

その磁場を作るには超電導コイルが不可欠なのですが、現在は超低温環境を維持するコストが膨大です。もし常温常圧の超電導材料ができれば、核融合炉の維持コストが劇的に下がり、実用化が一気に進みます。超電導材料こそが、エネルギー革命の扉を開く鍵なのです。

過去に話題になった「超電導材料発見」の騒動と真実

実は少し前に「常温超電導材料を発見した」というニュースが世界中で大きな話題になりました。もし本当なら人類史を変える大発見です。

しかし後の検証で、その主張は事実ではないことが判明しました。このように超電導材料の研究は非常に難しく、簡単には実現しない領域です。量子コンピューターの話題に興奮する前に、こうした基礎技術の開発がいかに困難で、かつ重要かを理解しておく必要があります。科学的な検証には時間がかかるという教訓でもあります。

私たちの生きている間に実現する可能性

3種の神器の中で、AIは既にChatGPTなどで実用段階に入りつつあります。ただし汎用人工知能(AGI)つまり人間のように考えられるAIはまだ先です。

核融合と超電導材料については、世界中で研究が進んでいますが、実用化までの道のりは長いでしょう。ただしAIが30年かけて実用化された歴史を考えれば、私たちの生きている間に何らかのブレークスルーが起こる可能性は十分にあります。大切なのは過度な期待でもなく、諦めでもなく、長期的な視点で技術の進化を見守る姿勢です。

Googleが解いた問題に実用性はあるの?

「10の25乗年かかる計算を5分で解いた」と聞くとすごく感じますよね。でも実は、その問題自体に全く実用性がないんです。

しかも答えが合っているかすら確認できない問題なんです。ここでは、なぜそんな問題を解いたのか、そして今の量子コンピューターがトランジスタラジオができた頃と同じレベルである理由を説明します。

オペレーティングシステムやソフトウェアの開発がこれからという現実を知れば、実用化までの長い道のりが見えてきます。

答えが合っているかすら確認できない問題

Googleが5分で解いたとされる問題、実は地球上で最も高速なコンピューターが10の25乗年(銀河系が存在する期間より長い)かけても解けない計算です。

ここで重要なのは、答えが正しいかどうか確認する方法すらないという点。通常のコンピューターで検算できないため、本当に正解なのか誰にも分かりません。しかもこの問題は量子コンピューターの計算能力を測定するためだけに作られた実験用の問題で、実社会では全く役に立たないものなのです。

コンピューティングパワーを測るためだけの問題

今回Googleが解いた問題は、実用性が全くないベンチマークテストに過ぎません。これは量子コンピューターがどれだけ速く計算できるかを測る物差しとして使われているだけです。

例えるなら、車の最高速度を測るために特別に作られたテストコースで記録を出したようなもの。実際の道路で使えるかどうかは別問題なんです。量子コンピューターの性能を示すデモンストレーションとしては意味がありますが、これで世の中が変わるわけではありません。

トランジスタラジオレベルの発展段階

現在の量子コンピューターは、トランジスタが発明された当時と同じくらいの初期段階にあります。トランジスタラジオを覚えていますか?あれが登場したのは1950年代です。

そこから現代のスマートフォンやパソコンができるまでに何十年もかかったのと同様、量子コンピューターも実用化までには長い年月が必要です。トランジスタの「オン・オフ」という基本機能は画期的でしたが、それを使いこなせる技術が整うまでには膨大な時間がかかったのです。

オペレーティングシステムやソフトウェアはこれから

量子チップができても、それだけでは使えません。まずはオペレーティングシステムやコンパイラーといった基本ソフトウェアを一から開発する必要があります。

従来のコンピューターで言えば、WindowsやMacOSのような土台がまだ存在しないのです。さらに、その土台ができた後に、実際に使えるアプリケーションを作る企業が出てこなければなりません。ハードウェアだけあってもソフトウェアがなければ宝の持ち腐れ。実用化にはこの両輪が必要なのです。

実用化までの長い道のり

量子コンピューターが本当に私たちの生活に影響を与えるまでには、相当な時間がかかると覚悟しておくべきです。ハードウェアの改良、ソフトウェアの開発、そして商業化のプロセスを経る必要があります。

AIやマシンラーニングですら30年かかって、ようやく一般人が使えるようになったのがここ1〜2年です。量子コンピューティングも同じ道を辿るでしょう。過度な期待やハイプ(誇大広告)に惑わされず、長期的な視点で技術の進化を見守ることが賢明な姿勢です。

量子コンピューターでビットコインは破られるのか?

「量子コンピューターができたらビットコインが危ない」という話、聞いたことありますよね。でも実は、ビットコインよりも先に銀行のセキュリティが破られる方がよっぽど危険なんです。

このセクションでは、現在の暗号化技術がハリーポッター全巻×7の桁数レベルで複雑な理由と、既に開発が進んでいる「ポスト量子暗号」について解説します。ビットコインは桁数を増やせば対応できるという事実を知れば、過度な心配が不要だとわかるはずです。

ビットコインより先に銀行のセキュリティが危ない

量子コンピューターができたら「ビットコインが破られる」と心配する人は多いですが、実は銀行のセキュリティの方が先に危険にさらされます。

なぜなら、ビットコインも銀行も同じ暗号化技術(エンクリプション)を使っているからです。銀行に預けているお金が平気で盗まれる可能性の方が、ビットコインよりも深刻な問題なんです。サイバーセキュリティ全体の問題として捉える必要があります。

暗号化(エンクリプション)の仕組みとSHA

現在の暗号化技術は「SHA(シャア)」という方式を使っています。これは膨大な桁数の数字が素数かどうかを判定することで成り立っています。

具体的には、ハリーポッター全巻×7冊分くらいの長さの数字を使うんです。この数字が素数かどうかを調べるのに、今のコンピューターでは途方もない時間がかかります。だから簡単には解読できないわけですね。この計算の難しさが、私たちのお金やデータを守っているんです。

ハリーポッター全巻×7の桁数を素数判定する現在の方法

今のコンピューターは1つずつ順番に計算するしかありません。オン・オフの組み合わせだけで、この膨大な桁数が素数かどうかを判定しなければならないんです。

これがどれだけ時間がかかるかというと、実用的な時間内には終わらないレベルです。でも量子コンピューターなら、「どちらでもない状態」を使って一気に計算できてしまいます。だから暗号化が破られる可能性があるわけです。

ポスト量子暗号セキュリティは既に開発中

安心してください。量子コンピューター時代を想定したセキュリティは既に開発が進んでいます。これを「ポストクオンタムプルーフセキュリティ」と言います。

今の量子チップはトランジスタができたレベルなので、実際に銀行のハッキングに使えるまでには相当な時間がかかります。その間に、銀行などの金融機関は量子コンピューターでも破られないセキュリティシステムを実装するはずです。倒産リスクがあるので、必死で対策を進めています。

ビットコインは桁数を増やせば対応可能な理由

ビットコインの暗号はケタ数を増やせば対応できるシンプルな構造です。具体的には、最初にゼロが何個続くかという数字のパズルなんです。

これはダイヤル式の鍵と同じ仕組みで、ダイヤルの数を増やせば解読の難易度が飛躍的に上がります。3桁なら999回、4桁なら9999回、5桁なら99999回試さないと開きません。量子コンピューターが実用化される前に、ビットコインのプロトコルを調整すれば十分対応可能なのです。

AIが30年かけて実用化された歴史から学ぶこと

AIって最近のテクノロジーだと思っていませんか?実はマシンラーニングは30年以上前から存在していて、何度もブームと失望を繰り返してきました。

一般の人がAIを実際に使えるようになったのは、ChatGPTが登場したここ1〜2年のことなんです。ここでは、投資サイドから見たAI・ML投資の浮き沈みの歴史と、量子コンピューティングも同じ道を辿る可能性について解説します。ハイプ(誇大広告)に惑わされない視点を身につけましょう。

マシンラーニングは何度もブームと失望を繰り返してきた

AI・マシンラーニングという言葉は、実は30年以上前から存在していました。投資の世界では、「AI・MLブーム」が何サイクルも繰り返されてきた歴史があります。

期待が高まっては実用化できず、投資が集まっては失望されるという波を何度も経験してきたんです。技術への期待と実用化のギャップは、多くの投資家を苦しめてきました。量子コンピューターも同じパターンを辿る可能性が高いことを、この歴史は教えてくれています。

一般人がAIを使えるようになったのはここ1〜2年

長年研究されてきたAI技術ですが、私たち一般の人が実際に日常で使えるようになったのは、わずかここ1〜2年のことです。ChatGPTの登場によって、ようやく誰でもAIの恩恵を受けられるようになりました。

それまでの数十年間は、研究室や一部の企業内でしか使われていなかったんです。ラージランゲージモデルという技術的ブレークスルーがあって初めて、実用化の扉が開きました。技術の成熟には想像以上に時間がかかるという教訓です。

投資サイドから見たAI・ML投資の何度目かのブーム

投資家の立場から見ると、AI・MLへの投資熱はこれまでに何度も盛り上がっては冷めるというサイクルを繰り返してきました。毎回「今度こそ実用化される」と期待されましたが、実際には長い冬の時代が続きました。

今回のChatGPTブームも、投資サイドにとっては「何度目かのAI投資ブーム」なのです。ただし今回は実用化という点で過去とは異なります。この歴史を知らずに量子コンピューター株に飛びつくのは危険かもしれません。

量子コンピューティングも同じ道を辿る可能性

AIが実用化まで30年かかったように、量子コンピューティングも同様の長い道のりを歩む可能性が高いです。今はまだトランジスタができたレベル、つまり最初の一歩に過ぎません。

そこからオペレーティングシステムができて、アプリケーションソフトウェアを書く会社が出てきて、ようやく一般利用が始まります。このインフラ構築には相当な時間が必要です。AIの歴史が教えてくれるのは、焦らず長期的視点で見守ることの大切さです。

ハイプ(誇大広告)に惑わされない視点

技術ニュースにはハイプ(誇大広告)が付き物です。メディアは「革命的」「ゲームチェンジャー」といった言葉で煽りますが、実際の実用化までの道のりは報道されません。

重要なのは、ニュースをちゃんと読んで冷静に判断することです。Googleが解いた問題に実用性がないこと、105キュービットではまだ全然足りないこと、絶対零度環境が必要なこと。これらの事実を知れば、過度な期待は抑えられます。AI投資の失敗から学び、賢い判断をしましょう。

量子コンピューター関連株に投資する前のチェックポイント

量子コンピューター株に飛びつく前に、冷静に確認すべきポイントがあります。例えばBroadcomがAppleから受注を受けているのは、実は以前からあった話で既に株価に織り込まれているかもしれません。

このセクションでは、実用化までのタイムラインの見極め方、世界中で様々なアプローチで開発中のスタートアップの存在、そしてどの技術が先に成功するか分からないリスクについて解説します。コマーシャライゼーション(商業化)までの長い道のりを理解した上で、投資判断をしましょう。

Broadcomなど既存企業の「既に織り込まれた材料」の見極め方

量子コンピューター関連のニュースが出ると、関連企業の株が上がりますが、実はその情報は既に株価に織り込まれている可能性が高いんです。

例えばBroadcomがAppleやマグセブンの企業から受注を受けているのは、以前からあった話。新しいニュースのように見えても、市場は既にその事実を知っていて株価に反映済みというケースがほとんどです。投資する前に「この情報は本当に新しいのか?」「既に市場に知られていないか?」を冷静に確認することで、高値掴みを避けられます。

実用化までのタイムラインを冷静に判断する

量子コンピューターは今トランジスタラジオができた頃と同じレベルです。そこからコンピューターとして使えるようになるまでには、オペレーティングシステムやコンパイラーなどのソフトウェアを開発し、さらにそのソフトを使うアプリケーションを作る企業が出てくる必要があります。

AIでさえ実用化まで30年以上かかったという歴史を考えると、量子コンピューターが一般に使えるようになるのはかなり先です。短期的なリターンを期待する投資は危険。長期的視点が不可欠です。

様々なアプローチで開発中のスタートアップの存在

実は世界中に、全く異なる方法で量子チップを開発しているスタートアップがたくさん存在します。

例えばシリコンバレーのサイコンタムは、従来の100→500→1000という段階的な増加ではなく、一気に10,000キュービットを目指す全く別のアプローチを取っています。Googleの105キュービットが最先端というわけではなく、中国は504、世界最大は1000キュービットを既に達成済み。どの企業のどのアプローチが成功するかは誰にも分からないため、特定企業への集中投資はリスクが高いんです。

どの技術が先に成功するか分からないリスク

量子コンピューター開発には大きな技術的ハードルが複数あります。キュービット数を増やすステップファンクションが、今後簡単になっていくのか、それともどんどん難しくなっていくのかさえ分かっていません。

さらに絶対零度近くの環境が必要という根本的な問題を解決する常温常圧の超電導材料も、まだ発見されていない状況です。どの企業がどの技術的ブレークスルーを先に達成するかは予測不可能。勝者が確定するまでには、まだ相当な時間がかかります。

コマーシャライゼーションまでの長い道のり

技術的に成功しても、それが商業化(コマーシャライゼーション)されるまでには長い長い道のりがあります。

今の量子チップは絶対零度に近い環境でしか動かないため、普通の会社や家庭では使えません。しかも解いた問題は実用性がゼロで、答えが合っているかすら確認できないレベル。科学的実験と実用化の間には巨大な隔たりがあるんです。投資判断では、技術の凄さだけでなく「いつ、どうやって収益化できるのか」という現実的な視点が重要です。

今、私たちが量子コンピューターについて持つべき視点

結局のところ、量子コンピューターにどう向き合えばいいのでしょうか?興奮する前に、まずニュースをちゃんと読むことが大切です。

ここでは、科学的実験と商業利用の大きな隔たり、相当先の技術に対する現実的な期待値の持ち方について整理します。本当に注目すべきは量子チップよりも超電導材料の開発かもしれません。長期的視点で技術革新を見守る姿勢を身につけて、賢い投資家・技術ウォッチャーになりましょう。

興奮する前にニュースをちゃんと読む重要性

Googleの「Willow」チップのニュースに多くの人が興奮していますが、見出しだけでなく内容をしっかり読むことが重要です。105キュービットという数字は、既存の53キュービットからの進化であり、世界には1000キュービットのチップも存在しています。

さらに言えば、解いた問題自体に実用性が全くないという事実も見逃せません。株価が5%上がったからといって飛びつくのではなく、技術の本質と現在地を正確に理解した上で判断することが、賢い投資家の条件なのです。

科学的実験と商業利用の大きな隔たり

量子コンピューターは今、トランジスタラジオができた頃と同じレベルの発展段階にあります。トランジスタができてから、私たちがスマホを手にするまでに何十年もかかったことを思い出してください。

現在の量子チップは絶対零度に近い環境でしか動作しないため、普通のオフィスや家庭で使うことは不可能です。さらにオペレーティングシステムやソフトウェアの開発もこれからです。科学的に可能なことと、実際に商業利用できることの間には、想像以上に深い谷があるのです。

相当先の技術に対する現実的な期待値

実用化には10,000キュービットが必要とされていますが、現在のGoogleのチップは105キュービットに過ぎません。しかも100から500、500から1000へと進むそれぞれのステップが、どんどん難しくなっていく可能性が高いのです。

常温常圧で動く超電導材料が開発されない限り、量子コンピューターの実用化は遠い未来の話です。AIでさえマシンラーニングから30年かけてやっと一般利用できるようになったことを考えれば、量子コンピューティングも相当な時間がかかると考えるべきでしょう。

本当に注目すべきは超電導材料の開発

量子コンピューター自体よりも、実は常温常圧のスーパーコンダクティング材料の開発こそが最も重要です。なぜなら、この材料ができれば量子コンピューティングだけでなく、核融合エネルギーも実現するからです。

超電導材料は、AI、核融合エネルギーと並ぶ「3種の神器」の中で最も他に影響を与える技術なのです。量子チップの性能向上に注目するのもいいですが、本当に世界を変えるのは超電導材料の方かもしれません。投資や技術動向を追う際は、この視点を忘れないでください。

長期的視点で技術革新を見守る姿勢

量子コンピューターへの投資は、短期的な株価の動きに惑わされず、長期的視点で判断することが大切です。IONQなどの量子関連銘柄が急騰していますが、これはハイプ(誇大広告)の可能性が高いと考えられます。

Broadcomのような既存企業がAppleから受注を受けているニュースも、実は既に織り込まれた材料かもしれません。世界中で様々なアプローチのスタートアップが開発競争をしており、どれが成功するか分からないのが現実です。冷静に技術の進展を見守り、実用化の目処が立ってから動いても遅くはありません。

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