企業について、サクッと把握
深掘り(公式資料より、ビジネス、業績について )
以下のポイントに沿って、公式資料から抜粋して深掘りしていきます。
*引用ボックス内は、目論見書(S-1)等SEC.GOV公式資料から引用しています。
マーケット(ユーザー)
デジタル空間で現実世界を再現する技術に優れ、技術力は高く世界には数万の顧客がいます。顧客の中には、ワールドクラスの会社も多く、世界最大の半導体メーカーである台湾セミコンダクター【TSM】や、世界最大の消費財メーカーであるP&G【PG】、アメリカの製薬会社ファイザー【PFE】などが顧客です。
日本でも、トヨタ自動車(7203)やデンソー(6902)、パナソニック(6752)などの日本を代表する大手企業がアンシスのサービスを利用しています。
ソリューション(テクノロジー、プロダクト)
アンシスのサービスは、現実世界での試運転や実験、テストなどの回数を減らすことで、結果として市場投入時間の短縮やコスト削減を実現しています。
ビジネスモデル
業界評価
売上成長(損益)
GAFAMなどと比較すると、決して規模は大きくない企業ですが、売上高は順調に成長しています。営業利益率も足元はやや下がっていますが30%程度と高水準です。
近年の売上高の成長は、積極的なM&Aの結果でもあります。10-Kフォームによると、2018年に1社、2019年に5社、2020年に2社を取得しています。2020年8月の投資家向けプレゼンテーションで今後も企業買収を積極的に行う方針を発表しています。
バランスシート
キャッシュフロー
ソフトウェア企業ですので、設備投資が非常に少なく、結果としてフリーCFが潤沢な企業です。設備投資が不要な代わりにM&Aで経営資源を獲得している構図です。
トピックス
2019年12月にはマイクロソフト【MSFT】と提携して「デジタルツイン」というサービスを提供することを発表しました。
実空間での稼働状況をリアルタイムで収集し、デジタルツインにインプットしてシミュレーションを実施します。それにより、予知保全や最適運用に活用します。急拡大している市場で、IOT、自動運転、5Gといった先端技術に欠かせないものです。
デジタルツインの真価は、作ったデジタル空間でシミュレーションを行うことで、フィジカル空間に影響を与えることなく、精緻な予測ができるようになることです。
従来は主に設計開発で利用されてきたシミュレーション技術が、IoTを介したデジタルツインによって、製造や保守、運用などでも利用可能になります。このような「デジタルツイン」の実現が、アンシスとマイクロソフトの提携によるシナジーとなります。
調査会社のマーケッツ&マーケッツによれば、デジタルツインの市場は2020年の31億ドルから、2026年には482億ドルに成長すると言われています。アンシスはデジタルツイン関連銘柄の中心的存在といえ、業績は今後も成長しそうです。
この記事の情報ソース
↓公式のSec.gov資料
↓公式のIR資料
↓その他ツールサイト
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