【仮想通貨 XEM】NEM（ネム）とは？　[チャート分析とファンダメンタル解説]

このページでは、暗号通貨 XEM の特徴について解説していきます！

仮想通貨 （XEM）とは？

NEMは、2015年3月にローンチされたブロックチェーンプラットフォームで暗号通貨業界のパイオニアの1つです。独自のコンセンサスアルゴリズムであるProof of Importance (PoI) を採用しており、スピーディーかつセキュアなトランザクション処理が特徴です。

NEMは、マルチシグ機能や暗号化メッセージなどの機能も備えています。XEMは、このNEMのブロックチェーン上で使用されるトークンであり、レイヤー１に分類されます。

NEM（ネム）の特徴は次のようなものにまとめられます。

1. プルーフ・オブ・インポータンス（POI）：XEMはPOIという独自のコンセンサスアルゴリズムを使用しています。POIは、通貨を保有しているユーザーがネットワークのセキュリティに貢献していることを評価するアルゴリズムで、より多くのXEMを保有しているユーザーほどブロックを生成する確率が高くなります。
2. スマートアセット：XEMは、スマートアセットと呼ばれる独自のトークンを作成することができます。これにより、企業や個人が自分たちのビジネスに必要なトークンを簡単に作成できるようになります。
3. マルチシグ機能：XEMはマルチシグ機能を提供しています。これにより、取引に必要な署名数を設定することができます。たとえば、企業が複数の役員の承認を必要とする取引を行う場合、マルチシグ機能を使用して取引を安全に行うことができます。
4. スピード：XEMは高速なトランザクション処理を実現しています。1秒あたり最大3,000トランザクションを処理できるため、ビジネスや金融分野での利用に適しています。
5. セキュリティ：XEMは、暗号化技術によるセキュリティを強化しています。また、POIによって、ネットワーク上の不正行為を検出することができます。

NEM（ネム）のPOIの仕組みについて

XEMのプルーフ・オブ・インポータンス（POI）は、通貨を保有しているユーザーがネットワークのセキュリティに貢献していることを評価するアルゴリズムです。以下は、POIの仕組みを簡単にまとめました。

1. 重要度の計算：POIでは、通貨を保有するアドレスの重要度を計算します。重要度は、そのアドレスがどれだけ多くの取引を行っているか、どのくらいの量の通貨を保有しているか、などを考慮して算出されます。
2. ブロックの生成：新しいブロックが生成されると、そのブロックの生成権は、重要度の高いアドレスに与えられます。これにより、通貨を保有するユーザーがより多くのブロックを生成することができるようになります。
3. 取引の検証：POIは、ブロックチェーン上の取引を検証するためにも使用されます。通貨を保有するアドレスが検証を行うことで、不正な取引を検出することができます。
4. 不正行為の検出：POIは、不正な取引や攻撃を検出することもできます。通貨を保有するアドレスが、異なるブロックチェーンで同じ通貨を使用している場合など、不正な行為を検出することができます。

POIは、XEMの独自のコンセンサスアルゴリズムであり、より多くの通貨を保有するユーザーほど、より多くのブロックを生成することができます。これにより、XEMのネットワークはより分散化され、攻撃に強くなるとされています。

NEM（ネム）のテクノロジー

NEM（ネム）は、モザイクと呼ばれるユーザー定義トークン、名前空間、マルチシグネチャアカウント、EigenTrust++に基づくP2P評価システムを特徴とする最初の非チューリング完全チェーンの1つです。

この分野でのXEMの最も顕著な貢献は、チェーン上の活動に報酬を与え、proof-of-stakeによく見られる富の集中を抑止しようとしたproof-of-importance合意メカニズムで、NEMのクライアントであるNISはJavaで書かれています。

NEM（ネム）のコミュニティ

NEMにはグローバルなコミュニティがあります。企業や業者の代替支払い形態として最も実用性が高いと見ており、日本ではInstagramに代わるコミュニティ主導の所有・運営であるnemgraphなど、その上に様々なソーシャルメディアアプリが構築されています。

2021年12月、NEMは暗号通貨の専門家や愛好家からなる偽名チームによってハードフォークされました。Harlockと名付けられたこのハードフォークは、NEMをかつての影のような存在から、オンチェーンおよびオフチェーンのメディアコンテンツ向けの世界有数の決済プラットフォームにしようというコミュニティの意思を示すものでした。

NEM（ネム）の時価総額

仮想通貨（XEM）の時価総額ランキングは114位 (2023/2)です。

NEM（ネム）のチャート

仮想通貨（XEM）のリアルタイムチャート（日足）です。

中長期的には下落トレンドの中で、大きな下ヒゲ陰線をつくりつつ、抵抗帯でもみ合っている段階です。

仮想通貨（XEM）は、コインチェックで購入可能です。

>> コインチェック口座開設完全ガイド

NEM（ネム）のロードマップ

NEMファウンデーションは、XEMの将来のロードマップとして、以下のような計画を発表しています。

1. Symbol（シンボル）の開発：Symbolは、NEMファウンデーションが開発中のブロックチェーンプラットフォームです。Symbolは、XEMの後継として位置づけられており、スマートコントラクトやプライバシー機能の強化、高速なトランザクション処理などが特徴です。2020年12月にメインネットがリリースされました。
2. インターオペラビリティの向上：Symbolは、他のブロックチェーンとのインターオペラビリティを実現するための機能も備えています。これにより、異なるブロックチェーン間でのデータの受け渡しやトークンの移動が可能になります。
3. 開発者コミュニティの拡大：NEMファウンデーションは、Symbolを使ったアプリケーションの開発者コミュニティを拡大することを目指しています。これにより、Symbolがより多くのビジネスやプロジェクトに採用されることが期待されます。
4. パートナーシップの拡大：NEMファウンデーションは、Symbolを活用したビジネスやプロジェクトとのパートナーシップを拡大することを目指しています。既に、金融機関や政府機関、大手企業などと提携しています。
5. セキュリティの強化：NEMファウンデーションは、Symbolのセキュリティ強化にも取り組んでいます。これには、テストネットでのセキュリティテストや、サードパーティのセキュリティ監査の実施が含まれます。

NEM（ネム）の公式リンク

公式資料集