2020年現在、ついにアメリカTOP5社の時価総額が560兆円に達してGAFAM(ガーファム)の時価総額が東証一部上場2170社の時価総額を逆転しました。
GAFAMとはアメリカのTOP5社(Google/Amazon/Facebook/Apple/Microsoft)をまとめた造語です。
たった30年前は、世界の時価総額ランキング上位50社のうち、32社はなんと日本企業だったのをご存知ですか?
TOP10のうち7社を日本企業が占めていて、さらには日本の土地の時価で、アメリカが4つ買えると言われていたのです。
2016年末時点では東証一部上場の方が、GAFAMより2倍大きかったのが、日本が横ばいで伸び悩んでいるうちにGAFAMが大きくなっていったんですね。
この歴史的トレンドについて、これからの需要を分析していきたいと思います。
今から30年前、1989年のバブル期のピークでは日本の土地の時価総額でアメリカを4回買えるといわれていました。
たった、30年で完全に立場は逆転してしまいました。
今20〜30代のY世代やミレニアム世代といわれるZ世代はバブル期を経験できないまま低迷する日本社会を生きていくしかないのでしょうか?
一度はバブル期を経験してみたかったですね..
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世界の株式市場の現状
ただ、下記のチャートからも明らかで、これまでの状況を知っている投資家には、このニュースは以前から予測可能なものでした。
日本のバブルが弾けた1988年ごろを界に、経済格差がどんどん広がってきたことが分かります。
資産運用では、全世界株式にしても「約6割は米国」になるので、もはやアメリカに投資しないことはあり得ない状況なんです。
逆に言うと、アメリカが転ければ世界も転ける「アメリカ1強状態」であるともいえ、世界の金融・経済の中心地は間違いなくアメリカです。
この様な中
もし、2007年に米国ETFに1万ドル投資したら、
2020年で1万ドル(100万円)が、
- QQQ 36万ドル(3600万円)
- VTIやS&P500だと21万ドル(2100万円)
になっていることがわかります。
もし、2010年に米国、先進国(米国除く)、新興国に1万ドル(100万円)投資したら、
2020年で1万ドル(100万円)が、
- 米国 → 32,000ドル(320万円)=年利12.0%
- 先進国 → 14,000ドル(140万円)=年利3.4%
- 新興国 → 11,000ドル(110万円)=年利1.3%
GAFAMに投資すべき?
GAFAMの成績
GAFAMはこの10年で年利2桁を超える成長を記録してきました。
もし、2010年にGAFAMに1万ドル(100万円)投資したら、
- Googole → 44,000ドル(440万円) =年利15.3%
- Amazon → 184,000ドル(1,840万円)=年利32.6%
- Facebook → 77,000ドル(770万円) =年利32.1%
- Apple → 112,000ドル(1,120万円)=年利26.4%
- Microsoft → 75,000ドル(750万円) =年利21.5%
詐欺を疑うほどの利回りですね。驚愕なのはこれが10年という期間で鳴らしたリターンであるということです。まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」であると言うことが証明されています。
下記の本の著者で、FIREの第一人者:グラント・サバティエ氏もGAFAMへの集中投資で、たった5年で1億円以上のお金を作っています。
長期にわたり高成長を記録したGAFAMは、世界中で「億万長者の山」を生み出したということです。
注意すべきは、これは所詮「後付け」に過ぎないということ
これだけGAFAMの名が広まったのは「世界トップクラス」で優良な企業だったからに他なりません。
世界には、約5万3000社の企業が存在すると言われており、GAFAMはその中でも王様的存在です。
この10年間の成長をフルで享受(きょうじゅ)するには10年前にGAFAMに狙いをつけてこの10年間何があろうとガチホールドし続けるということが必要です。
宝くじよりははるかに確率が高いけれど、簡単に当てられるものではありません。
GAFAMに投資すべきか
結論から言うと、
GAFAMには投資すべき
です。その理由と注意点は下記になります。
GAFAMはもはや社会インフラと言う位置付け
電気、ガス、水道、鉄道といった社会インフラ産業は、不景気に強いけれど、GAFAMの底堅さはまるでインフラ企業のそれです。
これまでは、「ハイテク=暴落に弱い」と言われていたのに、今回のコロナショック時は全く違かったのは周知の事実です。
ウイルスという、特殊な事情があるにしても、時代の変化を感じざるを得ません。
さらには、重厚長大(じゅうこうちょうだい)産業には、かつての花形産業である鉄鋼業や造船業、セメントや化学といったものがあり、どんどん存在感が薄くなっています。
対してGAFAMの様なIT企業は、それと真逆の「軽薄短小」で、目に見えないくらいの製品・サービスだったたり、デジタル機器(PC、スマホ等のガジェット系)を作っています。
石油などと関連したエネルギーセクターや自動車産業は、2〜4割ほど株価が下落し、対してIT関連はプラスで推移し、強弱が非常にはっきりしています。
GAFAM最強のこのご時世、「株主」という一番美味しいポジションに立っておきたいものです。
おすすめGAFAM投資法
おすすめの投資法は、個別株として持つのではなく
- インデックスファンド(S&P500かQQQなど)で投資
このカタチが最も初心者向けで、リスク分散の効いた投資方法です。
長期的に見れば、かつての花形産業が衰退し、新たな産業が勃興(ぼっこう)していることからもわかる通り、
- 経済は循環する
- 経済は進歩する
ということが言え、現状そのままでいるということはあり得ません。
それは、GAFAMであっても同じことが言えます。
しかし、今最強のGAFAMも課題は抱えており、特にデジタル課税の問題や、彼らがあまりに強大になり過ぎたことで、政府の監視・規制の懸念も拭いきれません。
S&P500などの時価加重型インデックスファンドを買っておけば、時価総額をベースに、新たな有力株のウェイトは重くなるし、業績の落ちた企業は脱落していくし、何もしなくてもバッチリメンテされます。
S&P500のうち約20%はGAFAMなので、既にGAFAMオーナーの方もいらっしゃると思います。
より攻めるなら、ハイテクセクターに加重を置いている米国ETFの「QQQ」を購入しても良いでしょう。
引き続きインデックスファンドでS&P500を積み立てつつ世界中の高配当株に投資することで、リスク分散度を高め安定したキャッシュフローを強化していきます。
日本企業の現状と見通し
日本企業の時価総額ランキング(2020年5月)は下記の通りです
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
トヨタ
NTTドコモ
ソフトバンクGr.
キーエンス
NTT
ソニー
KDDI
21兆円
10兆円
9.7兆円
9.5兆円
9.5兆円
8.7兆円
7.4兆円
といった感じで、日本のTOP7社を全部足してもGAFAM1社分の時価総額に満たないのが現実です。
日本のIT企業の中には、これに対抗する世界で通用する存在感のある企業がありません。
日本が強いのは、自動車産業、機械産業、内需の通信事業などで、世界を席巻(せっけん)できるパワーのある新たな産業が育っていないのが現状です。
日本企業の時価総額は、世界第2位で、全体の8%ほどで、優れた会社がたくさんあるにせよ、
日本企業への投資は、あくまで米国をメインに添えた後の付け合わせ、トッピングという位置付けで考えておいたほうが良さそうです。
日本企業への個別株の集中投資は、経験豊富でトレードが上手い人にはインデックス 投資よりも高いリターンが狙えるので良いですが、投資にかける時間や気力、実力において初心者にはおすすめしません。
まとめ
全体のまとめとして、下記の様なことを心がけていくべきです。
現代は幸いなことに、超カンタンに口座開設できて、超カンタンに投資できる時代です。この記事をご覧になって興味を持たれた方は、すぐに行動に移すことを強くおすすめいたします。
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