個別株取引で、稼ぐためには銘柄選定よりも先に「売買タイミング」を学ぶことが、大切な投資資金を守り着実に成果を出す上で最も重要です。
本記事では、要点の解説と、オニール流を用いて、最近のチャートの例を分析していくことで、より分かりやすく「強気相場の天井を示すサイン」を吸収できます。
- 天井の兆候をいくつか目にしたら躊躇しない
- 天井を打つ前にあらかじめ逆指値の売り注文もしくは、損切り価格を決めておく
(一般的には逆指値注文は使わない方がよいが優柔不断な人には有効) - 弱気相場に入ってしまったら、成行注文を使う
(指値注文では間に合わない) - 株式資産の25%以上を現金化
- 弱気相場に信用取引は絶対にダメ
- 弱気相場では2択(売って撤退か、空売り)
- 弱気相場はだいたい5〜6ヶ月(最高2年間)
支持線をブレークしたとき(5パターン)
支持線のブレークとは、メジャーなトレンドラインを下に抜けてその週が終わった時のことを言います。
長期の上昇トレンドラインのブレイク
1週間の終わりに、重要な長期の上昇トレンドラインを株価が下に抜けて引けるか、大商いを伴って重要な支持線を株価が下にブレイクしたら売りのサイン。
- 上昇トレンドラインは、数ヶ月の期間で1日あるいは1週間の安値を最低3ヶ月選び、それを線でつなぐ。
- 期間の短すぎるトレンドライン有効ではない
1日の株価下落が最大
株価が大きな上昇をした後に突然、上昇を始めて以来最大の株価下落を記録したら、
他の指標でも下落のサインがあるかを確認し、あれば売りを考える。
週間出来高が最多になって株価が下落
「数年間で最多の週間出来高を伴って」株価が下落したら、売りのサイン
*このサインは、上場後2〜3年くらいの若い銘柄には使えず、適合しない(最大の出来高でない)下落も多いため、あまり参考にしていません。
200日移動平均線が下向き
200日移動平均線が長期にわたって上向きだったのに、下向きに変わったら売りを考える。
また、株が弱いベースを作り、そのベースの下半分で株価が推移してからベースを抜けて新高値をつけたり、あるいは200日移動平均線の下で新高値をつけたら売る。
10週移動平均線の下で停滞
株価が長期にわたり上昇したあと、10週移動平均線下で引けて、8〜9週にわたってこの平均線の下にとどまって平均線の上へと値を上げて引けることができない場合売りを検討

人それぞれですが、まずは基本のフォームを身につけ、
自分流の投資術を見出すことが大切だと思います。
オニール本とは、投資家にとっては教科書的なバイブル本として有名です。
その情報量もさることながら、120年分の株式市場から分析した内容になっていますので4000円という価格以上の知識がつまっていると思います。
これは書籍であるとともに、この理論により作られた「Market Smith 株式チャート分析 ソフトウェア」の説明書にもなっています。
本書は、題名からはファンダメンタル中心の内容かと思いつつ、実は7割方は売買タイミング(テクニカル分析)の詳細な解説が実際の豊富チャートをもとになされています。